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2/206代目となる新型「ホンダ・ステップワゴン」。このクルマが属する中型箱型ミニバンは、競争が非常に厳しいマーケットで、新型も「トヨタ・ノア/ヴォクシー」「日産セレナ」とし烈な競争を繰り広げることとなる。
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3/20取材会場に展示されていたカット模型。ホンダの国内販売車史上最大とされる車内空間に、多彩なシートアレンジと、新型「ステップワゴン」は、奇をてらうことなくミニバンの機能を追求したクルマとなっている。
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4/20本当に全席の乗員の快適性を考えたら、乗り心地がいいだけではダメ。旋回姿勢のよさも、乗る人の負荷の軽減につながるのだ。
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5/20<蟻坂篤史さんプロフィール>
1986年入社。実車冷却性能/耐熱性能テストなどの担当を経て、2003年にチーフエンジニアとしてアジア専用車「シティ」のマイナーチェンジを主導。以降、ホンダR&Dアジアパシフィックのチーフエンジニアと、数々のモデルの開発を指揮してきた。趣味は熱帯魚の飼育とスノーボード、ゴルフ。愛車は2代目「ホンダ・フィット」のMT車だ。 -
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6/20足まわりでは、リアサスペンションのダンパーのストロークを拡大するとともに、スプリングのバネレートを低減。また加減速時の車体のピッチングを抑えることで、快適で乗り物酔いしにくい走りを実現している。
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7/20サスペンションの改良に加え、自然な操舵フィールが得られるようパワーステアリングの制御を見直したり、ブレーキ制御で姿勢を安定させる「アジャイルハンドリングアシスト」を採用したり、ミニバンの運転姿勢に合わせてステアリングホイールを専用設計したりと、クルマの至るところで快適性を重視したダイナミクス性能が追求されている。
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8/20多人数乗車というニーズに特化したミニバンの造形は、まさに“箱”。しかし現代のユーザーは、こうしたクルマの形を自然なものと捉えているという。
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9/202列目シートには2人乗りのセパレート式(写真)と3人乗りのベンチ式の2種類を用意している。
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10/20従来型では「1列目の人と会話できなかった」というほど騒音が気になったという3列目シート。新型ではボディー剛性の強化と遮音材の追加により、大幅な静粛性向上を実現した。
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11/20新型「ステップワゴン」のベースモデル「エアー」。スポーティーモデルには2代目の頃から「スパーダ」という名前が使われていたが、ベースモデルにサブネームが付与されたのは、今回が初だ。
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12/20「エアー」のインストゥルメントパネルまわり。車内は各所にファブリックの表皮が張られており、自然で柔らかい雰囲気の空間となっている。
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13/20リビングのソファを意識したというシート。「エアー」の内装色には写真のグレーに加え、ブラックも用意される。
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14/20「スパーダ/スパーダ プレミアムライン」では、ピラーやルーフライニングまでブラックで統一することで、よりシックな空間を演出。グレードによってインテリアトリムの表皮も異なる。
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15/20暮らしに寄り添うクルマといって、今日日忘れてならないのが福祉車両。新型「ステップワゴン」にはサイドリフトアップシート車と、3タイプの車いす仕様車が用意される。パワーユニットは1.5リッターターボエンジンで、FFだけでなく4WDも選べる。
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16/20押し出し感の強いデザインが主流の箱型ミニバンのマーケットにあって、新型「ステップワゴン」はシンプルでクリーンなイメージでまとめられている。
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17/20空力パーツを装着した「スパーダ」も、その造形は非常にすっきりとしたもの。世に言う“オラオラ系”のデザインとは一線を画すものだ。
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18/20新型「ステップワゴン」のホンダアクセス用品装着車。ノーマルの造形で満足できないユーザーの要望には、無限やホンダアクセスの用品で応えていくという。
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19/20従来モデルと同様に1.5リッターターボ車もラインナップ。排気系の変更やタービン/コンプレッサーの改良、CVTへのステップシフト制御の採用などで、より気持ちよい走りを実現しているという。
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20/20目立たないところにも隅々まで手を入れ、運転しやすくて乗り心地がいいクルマに仕上げたという蟻坂さん。新型「ステップワゴン」の仕上がりに自信をうかがわせた。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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