-
1/12「トナーレ」はアルファ・ロメオ初となるマイルドハイブリッドパワートレインを搭載するコンパクトSUV。JAIAの試乗会で乗ることができなかったので、今回の首都高試乗はいつにも増して楽しみだった。
-
2/12ボディーサイズは全長4530mm×全幅1835mm×全高1600mm。街なかでも使いやすそうなサイズ感だ。ステランティスグループの「スモールワイドプラットフォーム」をベースに開発されている。
-
3/12今回試乗した「Ti」グレードはエントリーモデルという位置づけで、受注生産になっている。車両本体価格は524万円。
-
4/12「トナーレ」のパワートレインは、最高出力160PSの1.5リッター直4直噴ターボエンジンと同20PSの48Vモーターを内蔵した7段DCT、ベルトスタータージェネレーター、リチウムイオンバッテリーなどで構成される。
-
5/12「ALFA DNAドライブモードセレクター」をD(ダイナミック)に入れると、走りは断然活発になった。中回転域のトルクが非常に厚く、思った以上の加速が味わえた。これもマイルドハイブリッドのおかげか。
-
アルファ・ロメオ の中古車webCG中古車検索
-
6/12ボディーサイドのショルダーラインは往年の「ジュリアGT」を、リアのサイドガラスは「8Cコンペティツィオーネ」をモチーフにデザインされているという。ヘリテージと先進性を融合したデザインがトナーレの特徴だ。
-
7/12ダッシュボードの中央には10.25インチのタッチスクリーンが置かれ、メーターには12.3インチの大型液晶メーターが採用される。デジタル化が推進され、インフォテインメント系が充実しているのも「トナーレ」の特徴だ。
-
8/12足まわりのフィーリングは想像よりも良かった。ものすごく素直に曲がり、姿勢も安定している。ただ、この乗り味は何かに似ていて、かつて味わったことがあるような気がする。首都高で「トナーレ」のステアリングを握りながら、脳内メモリーに検索をかけてみた。
-
9/12首都高の辰巳PAにて、休憩中に「トナーレ」をチェック。ちなみにグレード名の「Ti」は、トゥーリズモ・インテルナツィオナーレ(ツーリング・インターナショナル)を意味しているとか。そういえば「ジュリア」や「ステルヴィオ」にもTiグレードがラインナップしている。
-
10/12「トナーレ」の7段DCTには、どことなくかつての「セレスピード」的な味わいも感じられた。発進から15~20km/h前後までの低速走行は主にモーターが担当する。
-
11/12フロントの3連式U字型デイタイムランニングランプと対になる、3連式のLEDリアコンビネーションランプ。遠くからでもひと目で「トナーレ」とわかる個性的なデザインだ。
-
12/12「トナーレ」のシャシーは派手さこそないが、猛烈にイイ。その感じはよく知るアルファ・ロメオのそれとは違い、どことなくオペル風味でもあった。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
アルファ・ロメオ の中古車webCG中古車検索
カーマニア人間国宝への道の新着記事
-
第318回:種の多様性 2025.9.8 清水草一の話題の連載。ステランティスが激推しするマイルドハイブリッドパワートレインが、フレンチクーペSUV「プジョー408」にも搭載された。夜の首都高で筋金入りのカーマニアは、イタフラ系MHEVの増殖に何を感じたのか。
-
第317回:「いつかはクラウン」はいつか 2025.8.25 清水草一の話題の連載。1955年に「トヨペット・クラウン」が誕生してから2025年で70周年を迎えた。16代目となる最新モデルはグローバルカーとなり、4タイプが出そろう。そんな日本を代表するモデルをカーマニアはどうみる?
-
第316回:本国より100万円安いんです 2025.8.11 清水草一の話題の連載。夜の首都高にマイルドハイブリッドシステムを搭載した「アルファ・ロメオ・ジュニア」で出撃した。かつて「155」と「147」を所有したカーマニアは、最新のイタリアンコンパクトSUVになにを感じた?
-
第315回:北極と南極 2025.7.28 清水草一の話題の連載。10年半ぶりにフルモデルチェンジした新型「ダイハツ・ムーヴ」で首都高に出撃。「フェラーリ328GTS」と「ダイハツ・タント」という自動車界の対極に位置する2台をガレージに並べるベテランカーマニアの印象は?
-
第314回:カーマニアの奇遇 2025.7.14 清水草一の話題の連載。ある夏の休日、「アウディA5」の試乗をしつつ首都高・辰巳PAに向かうと、そこには愛車「フェラーリ328」を車両火災から救ってくれた恩人の姿が! 再会の奇跡を喜びつつ、あらためて感謝を伝えることができた。
新着記事
-
NEW
メルセデス・マイバッハS680エディションノーザンライツ
2025.9.19画像・写真2025年9月19日に国内での受注が始まった「メルセデス・マイバッハS680エディションノーザンライツ」は、販売台数5台限定、価格は5700万円という高級サルーン。その特別仕立ての外装・内装を写真で紹介する。 -
NEW
「マツダEZ-6」に「トヨタbZ3X」「日産N7」…… メイド・イン・チャイナの日本車は日本に来るのか?
2025.9.19デイリーコラム中国でふたたび攻勢に出る日本の自動車メーカーだが、「マツダEZ-6」に「トヨタbZ3X」「日産N7」と、その主役は開発、部品調達、製造のすべてが中国で行われる車種だ。驚きのコストパフォーマンスを誇るこれらのモデルが、日本に来ることはあるのだろうか? -
NEW
プジョー408 GTハイブリッド(FF/6AT)【試乗記】
2025.9.19試乗記プジョーのクーペSUV「408」に1.2リッター直3ターボエンジンを核とするマイルドハイブリッド車(MHEV)が追加された。ステランティスが搭載を推進する最新のパワーユニットと、スタイリッシュなフレンチクロスオーバーが織りなす走りを確かめた。 -
ロレンツォ視点の「IAAモビリティー2025」 ―未来と不安、ふたつミュンヘンにあり―
2025.9.18画像・写真欧州在住のコラムニスト、大矢アキオが、ドイツの自動車ショー「IAAモビリティー」を写真でリポート。注目の展示車両や盛況な会場内はもちろんのこと、会場の外にも、欧州の今を感じさせる興味深い景色が広がっていた。 -
第845回:「ノイエクラッセ」を名乗るだけある 新型「iX3」はBMWの歴史的転換点だ
2025.9.18エディターから一言BMWがドイツ国際モーターショー(IAA)で新型「iX3」を披露した。ざっくりといえば新型のSUVタイプの電気自動車だが、豪華なブースをしつらえたほか、関係者の鼻息も妙に荒い。BMWにとっての「ノイエクラッセ」の重要度とはいかほどのものなのだろうか。 -
建て替えから一転 ホンダの東京・八重洲への本社移転で旧・青山本社ビル跡地はどうなる?
2025.9.18デイリーコラム本田技研工業は東京・青山一丁目の本社ビル建て替え計画を変更し、東京・八重洲への本社移転を発表した。計画変更に至った背景と理由、そして多くのファンに親しまれた「Hondaウエルカムプラザ青山」の今後を考えてみた。