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1/9今から30年前の1993年7月6日、私は人生初のフェラーリを購入した。当時、東京・町田の「ナイトインターナショナル」に勤めていたエノテンこと榎本 修氏(写真左)からの購入だった。その頃の写真はほとんど残っておらずこちらは最近のものだが、やっていることは昔とあまり変わっていない。
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2/9「ナイトインターナショナル」時代のエノテン。2007年に独立し、翌年「フェラーリを購入する喜び、そして、フェラーリがある楽しみを」をモットーとする中古フェラーリ販売店「コーナーストーンズ」をオープンした。
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3/9トヨタ自動車に勤務していた頃、エノテンはフェラーリの代わりとして初代「MR2」に乗っていた。写真の日付に注目。今でも忘れられない青春時代と目を細める。
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4/9新卒で入った大企業トヨタ自動車を3年で辞め、中古フェラーリ業界に身を投じたエノテン。その後、1994年に紺の「フェラーリ328GTS」を買って、自身の夢を実現させた。
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5/9私とエノテンで自主DVD『永遠だぜ!フェラーリ328』を制作し、2018年に発売。後ろの“赤い玉号”こと「328GTS」は、当時「一生乗る!」と決めて購入したはずだったが、この後、色違いの黒い328GTSに買い替えてしまった。
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6/92010年に1500万円で買った「カウンタック アニバーサリー」を半年後に「コーナーストーンズ」でワインレッドの「512TR」に買い替え、下取り差額の400万円が戻ってきた。こうして私はかれこれ13台ものフェラーリをすべてエノテンから購入している。
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7/9スーパーカーという高額商品を扱うビジネスとしては信じられないような薄利多売を繰り返し、通算2000台以上のフェラーリを売ったエノテン。購入者の多くが普通のサラリーマンなのも、常識破りである。
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8/92014年秋、エノテンは私とともにイタリアはマラネッロのフェラーリ本社聖地巡礼を実行。ついでにレンタカーの「フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント」でモナコGPのコースを走ったり、マッターホルンを見にスイスに遠征したりと、欧州の旅を満喫した。
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9/9エノテンは「清水さんが『348』を購入し『そのフェラーリください!!』(講談社刊)を出してくれたのは、僕にとってのイエス・キリストの降臨でした」と言う。しかし、コーナーストーンズの店の隅にある私が開祖を務める『大乗フェラーリ教』の祭壇は、最近ほこりをかぶっている。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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