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2/322023年6月に発売された新型「トヨタ・アルファード/ヴェルファイア」(写真はアルファード)。アルファードとしては4代目、ヴェルファイアとしては3代目のモデルとなる。(写真:山本佳吾)
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3/32インテリアの仕立ては、一般的なミニバンのイメージとは一線を画す上質なもの。装飾パネルや表皮など、各部の素材はモデルやグレードに応じて使い分けられている。(写真:峰 昌宏)
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4/32過去のモデルに照らし合わせると、現状における新型のラインナップは明らかに上級グレードのみに絞られている。それだけに機能・装備は充実しており、例えば前席には電動調整機構やシートヒーター/ベンチレーション機能などが、全車に標準装備される。(写真:峰 昌宏)
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5/32「アルファード」と「ヴェルファイア」(写真)の2モデルが設定されるのは従来と同様。ただし「ただの“顔ちがい”」だったこれまでとは異なり、内外装の仕立てやシャシーチューニング、パワートレインの設定など、各所で差異化が図られるようになった。(写真:荒川正幸)
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6/32「アルファード」の上級グレード「エグゼクティブラウンジ」。外装では、17インチホイールやサイドマッドガードのメッキモールなどで「Z」と見分けられる。写真の車体色「プレシャスレオブロンド」は、現状では「アルファード」のみの専用色となる。
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7/32「エグゼクティブラウンジ」は2列目に専用シートを備えたショーファードリブン仕様で、高遮音性ガラスやアクティブノイズコントロール機能により、車内の静粛性がより高められている。
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8/32「エグゼクティブラウンジ」には左右独立ムーンルーフが標準で装備される。パワーシートやパワーウィンドウ、ルーフ/サイドサンシェード、パワースライドドア、後席用エアコン、オーディオ、リアエンターテインメントシステムなどの操作は、タッチパネル式コントローラー「リアマルチオペレーションパネル」や、アームレストおよび天井のコントロールパネルで操作する。
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9/32「アルファード」の標準グレードである「Z」。姉妹車である「ヴェルファイア」のラインナップを含め、現状ではこのグレードがアルヴェルのエントリーモデルに位置している。
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10/32「エグゼクティブラウンジ」ではプレミアムナッパレザーだったシート表皮は、「Z」では合成皮革に。セカンドシートのスライドやサイドサンシェードの操作は手動式で、アームレストなどもやや簡素なものとなるが(それでも十分ゴージャスだが)、おかげで2・3列目間のウオークスルーが可能となっている。
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11/32現状のラインナップで、もっともオーナーカーとしての特色が濃い「ヴェルファイアZプレミア」。外装にも黒メッキの金属装飾が施され、より“ちょいワル”感を前面に押し出したものとなっている。
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12/32現状ではスタンダードグレードあつかいの「アルファードZ」と「ヴェルファイアZプレミア」だが、後者のシート表皮には「エグゼクティブラウンジ」と同じくプレミアムナッパレザーが用いられ、またサイドサンシェードの操作も電動式となる。
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13/32「アルファード」には福祉車両の「サイドリフトアップチルトシート装着車」も設定。ベース車両のグレードは「G」とされており、合成皮革とファブリックのコンビシートが装備されている。
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14/32新型では「性能を世界基準に昇華させる」という開発テーマのもとに、プラットフォームを刷新。足まわりの設計変更や車両剛性の強化(従来比約50%増)などを通し、根本から制振性、静粛性、燃費性能、ドライバビリティーなどの改善が図られた。
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15/32ハイブリッド車のパワートレインはエンジンも電動システムも全面刷新。駆動方式は先代では4WDのみだったが、新型ではFFも選べるようになった。
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16/32「アルファードZ」の純エンジン車に搭載される2.5リッター自然吸気ガソリンエンジン「2AR-FE」。先代から踏襲された唯一のパワーユニットで、CVTと組み合わされる。
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17/32「ヴェルファイアZプレミア」に設定される2.4リッター直4ガソリンターボエンジン「T24A-FTS」。従来型の3.5リッターV6エンジンを上回る低速域でのトルクの太さと、スポーティなサウンドチューニングが魅力とされている。
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18/32車両の操作応答性を高めるべく、「ヴェルファイア」には専用のボディー剛性部品として、ラジエーターサポートとサイドメンバーをつなぐブレースが追加されている。
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19/32サスペンションは、前が新開発のマクファーソンストラット式、後ろが従来型のものに改良を加えた、ダブルウイッシュボーン式だ。
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20/32ボディーサイズは全長×全幅×全高=4995×1850×1935~1945mmと、一般的な機械式駐車場に収まる寸法を維持。サイドビューでは後ろ下がりのベルトラインや、フロントフェンダーからフロントドアにかけての大胆な面構成が目を引く。(写真:山本佳吾)
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21/32グリルに破線状に配されたメッキ装飾が目を引く「アルファード」のフロントマスク。新型「アルヴェル」のフロントは、エンブレム部分が最先端となる逆傾斜の形状(逆スラント)となっている。(写真:山本佳吾)
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22/32太い横桟のバーが特徴の「ヴェルファイア」のフロントマスク。グリルの意匠はグレードによって異なり、「エグゼクティブラウンジ」(写真)ではガンメタ塗装にスモークメッキのモールが組み合わされる。(写真:山本佳吾)
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23/32フロントまわりやアルミホイールに加え、リアコンビランプのデザインも「アルファード」(上)と「ヴェルファイア」(下)で異なる。
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24/32「ヴェルファイアZプレミア」のインテリア。新型「アルヴェル」のシートレイアウトは、今のところ2列目キャプテンシートの7人乗りのみだが、2列目ベンチシートの8人乗りも設定される予定だ。
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25/32インテリアカラーは「ブラック」(中央)が基本で、「アルファード エグゼクティブラウンジ」には「ニュートラルベージュ」(上)も、「ヴェルファイアZプレミア/エグゼクティブラウンジ」には「サンセットブラウン」(下)も用意されている。
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26/32「エグゼクティブラウンジ」に備わる、その名も「エグゼクティブラウンジシート」。シートそのものの構造としては、回転格納式テーブルや充実した収納が備わる大型のアームレスト、スライド機能付きの電動オットマンなどが、「Z/Zプレミア」のセカンドシートとの大きなちがいだ。
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27/32ラゲッジスペースはサードシートをスライドさせたり、跳ね上げたりすることで拡張が可能。「エグゼクティブラウンジ」なら、荷室側からもセカンドシートの電動スライド/リクライニング機構を操作できる。(写真:峰 昌宏)
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28/32ホイールの種類はモデルやグレードによって分けられているものの、「『アルファード エグゼクティブラウンジ』に『ヴェルファイア エグゼクティブラウンジ』の19インチホイールを履かせる」といった芸当も可能。また仕様によっては、販売店オプションで“GR”印の20インチアルミホイールも選択できる。
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29/32「Z/Zプレミア」に備わる「エグゼクティブパワーシート」。前項の写真と比べるとわかりやすいが、じつはヘッドレストや座面、背もたれなどの形状は、「エグゼクティブラウンジシート」と一緒なのだ。
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30/32前後席間距離が10mm伸びるなど、快適性が向上したサードシート。3人乗車はさすがにきついが、2人で乗るぶんには広さは十分。格納式のセンターアームレストやUSBポート(左右のトレイに各1個)も備わっている。
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31/3214インチのリアエンターテインメントシステム(写真)や15スピーカー+12chオーディオアンプの「JBLプレミアムサウンドシステム」は、「エグゼクティブラウンジ」の専用装備となる。ただし、前者については販売店オプションの後席ディスプレイで、ある程度代用できる。(写真:峰 昌宏)
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32/32オーナーカーとして購入するなら、お薦めは「アルファードZ」か「ヴェルファイアZプレミア」。後は、パワートレインやシート表皮、そして、決して小さいとはいえない価格差(同じパワートレインのハイブリッド車同士で比べても、アルファードZよりヴェルファイアZプレミアのほうが70万円も高い!)などを考慮し、もっとも納得のいく仕様を選べばいいだろう。(写真:花村英典)

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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