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1/16ダンロップの新しいオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」。そのウインター性能に、冬の北海道・旭川で触れた。
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2/16「ダンロップ・シンクロウェザー」は、温度や水などの外的要因によってゴムの特性が変化する「アクティブトレッド」技術を用いた、第1弾の製品となる。
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3/162023年10月の技術説明会より、「アクティブトレッド」技術が用いられたゴムの柔らかさを、ぬれた状態と乾いた状態とで比較するデモ展示の様子。この技術では、トレッド面のゴムの一部にイオン結合性素材を用いており、ぬれると結合が解けて柔らかくなる特性を実現している。
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4/16製品名の「シンクロウェザー」には、「あらゆる天気・路面にシンクロするタイヤ」という意味が込められている。
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5/16サイドウォールには、オールテレインタイヤであることを示す「M+S(マッド・アンド・スノー)マーク」に加え、日本での“冬用タイヤ”の証である「SNOWマーク」、欧州における同様の証しである「スノーフレークマーク」、そして国際的な氷上性能テストに合格したことを示す「アイスグリップマーク」が施されている。
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6/16氷盤路での試走に臨む、「シンクロウェザー」を装着した「トヨタ・カローラ ツーリング」。
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7/16住友ゴムの技術者いわく、「氷上での限界性能はスタッドレスタイヤに一歩譲るが、過渡特性やハンドリングに対するトレース性は担保している」とのことだ。
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8/16助手席に同乗していたwebCG堀田のメモ用写真より、氷上ブレーキテストにて停車位置からコースの最終パイロンを見たところ。上が「シンクロウェザー」、下が「ウインターマックスWM02」だ。厳密に計測すれば話は別だろうが、パイロンとの位置関係から見ると、両者の制動距離には大きな差はないように感じられた。
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9/16氷の上での定常円旋回では、より通常のオールシーズンタイヤに対する「シンクロウェザー」のアドバンテージが明白に。住友ゴムの技術者も「これまでのオールシーズンでは氷は非推奨だったが、今回の新商品ならきちんと走れる」と胸を張っていた。
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10/16構内の周回路で、雪上での操作性を試す。正直、雪上でのグリップ力については、ライバルのなかにより優れた製品がある印象だが、そこはサマー性能とのバランスを優先しているのかもしれない。
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11/16再び2023年10月の技術説明会より。現状では冷温時に柔らかくなるゴム素材は研究開発中で、まだ「シンクロウェザー」には使われていないのだ。
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12/16通常のタイヤでは、ウエット性能などを確保するうえで、ゴムに温度依存性の高い素材を多用する必要があり、冷温時に抵抗が増えるなどしてウインター性能の悪化につながっていた。いっぽう「シンクロウェザー」では、「タイプ・ウエット」技術の採用により、そうした素材に頼らずとも高いウエット性能を実現。“冬に弱い素材”の使用量を減らすことが可能となり、結果として、それもウインター性能の向上につながったという。
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13/16新雪が降り積もった一般道を走る、「シンクロウェザー」を装着した「メルセデス・ベンツGLC」。
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14/16今回の試乗会では、外気温は終始氷点下となっており、路面変化が少ないなかで積雪路・氷盤路での試走を行うことができた。逆にいえば、オールシーズンタイヤの主戦場たるシャーベット路面や、氷・雪・水が入り交じる路面での試走はかなわなかった。
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15/16「シンクロウェザー」には、「アクティブトレッド」技術以外にもウインター/ウエット性能を高める工夫が盛り込まれている。トレッドパターンには新開発のV字シェイプ形状を採用したほか、そのシェイプとクロスする方向の溝も加えることで排水性を向上。積雪路・氷盤路で威力を発揮するサイプ(細い溝)も、既存の製品より量を増している。
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16/16オールシーズンタイヤとしては高いウインター性能(特に氷上性能)を有していた「ダンロップ・シンクロウェザー」。後編ではサマー性能についてリポートする。

山田 弘樹
ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦経験をもつ、実践派のモータージャーナリスト。動力性能や運動性能、およびそれに関連するメカニズムの批評を得意とする。愛車は1995年式「ポルシェ911カレラ」と1986年式の「トヨタ・スプリンター トレノ」(AE86)。
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