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1/12今回は夜の首都高に新型「BMW X3 20d xDrive Mスポーツ」で出撃した。最新のX3は2024年11月に国内販売が開始された話題のモデルで、2003年にデビューした初代から数えて、第4世代にあたる。
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2/12新型「X3」についてはほとんどなんの予習もしなかったが、webCGほった君からは「岩石みたいなデザインです」とだけ聞いており、ナマで見るのが楽しみだった。果たして実物は、確かに巨大な庭石のようだった。
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3/12今回試乗した「X3 20d xDrive Mスポーツ」の車両本体価格は858万円。「フローズンピュアグレー」と呼ばれる32万円のオプションカラーをまとっていた。
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4/12コックピットにはメーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させ、運転席側に傾けることで視認性を高めたタッチ式の「BMWカーブドディスプレイ」が採用されている。
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5/12ボディーサイズは全長×全幅×全高=4755×1920×1660mmで、先代に対しては35mm長く、30mm幅広くなった。ホイールベースは2865mmでこちらは先代と変わらない。
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6/12「X2」のキドニーグリルは中央部分が光らないので、大きな一つのグリルみたいに見えたが、最新の「X3」はしっかり光の輪が2個見える。これなら夜間もオラオラできる。
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7/12最高出力197PS、最大トルク400N・mの2リッター直4ディーゼルターボには、48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わされる。トランスミッションは8段AT。
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8/12リアのトレッドは先代比で45mmも広げられており、コーナリング時のハンドリングを向上させる。乗り心地はすばらしく、超フラットライドに首都高を駆け抜けた。
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9/12新型「X3」の2リッター直4ディーゼルエンジンは、静かでトルクフル。実用車のパワーユニットとして無敵だと思えた。その走りは「X2」とは格が違うものだった。
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10/12アンビエントライトはぶっとく光ってよく目立つ。これでメルセデスと同じようにオーディオと同調して明滅してくれれば言うことナシなのだが……。今回は少しでも派手に見えるように、運転環境を切り替えられるマイモードで「DIGITAL ART」(写真)を選択してみた。
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11/12首都高・辰巳PAには、アウディの往年の名車・初代「TT」が止まっていた。TTが凝縮感満点の彫刻だとすれば、新型「X3」は膨張感満点の庭石だ。
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12/12新型「X3」は、デザインだけではなく走りも素晴らしかった。これに続き次期「3シリーズ」は、存在感たっぷりの駆けぬける庭石になるかもしれない。期待が高まる。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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