-
1/24今からさかのぼること70年、1955年1月にデビューした「トヨペット・クラウン」。フロントウィンドウは2分割式、リアウィンドウは3分割式だった。
-
2/241936年に登場したトヨタ初の乗用車である「トヨダAA型」(ブランドは「トヨタ」ではなく「トヨダ」だった)。当時のシボレーを参考につくられた3.4リッター直6 OHVエンジンを積んでいた。
-
3/241947年「トヨペットSA型」。四輪独立懸架を備えたバックボーンフレームに流線形の2ドアボディーを架装。エンジンは1リッター直4サイドバルブ、3段MTには国産初のコラムシフトを採用。進歩的な設計だったが商業的には失敗作で、生産台数は200台余りだった。
-
4/241953年「トヨペット・スーパー」(RHK/RHN)。前後ともリーフリジッドの足まわりを持つ、もっぱらタクシーに使われた「クラウン」以前の代表的なトヨタ製乗用車。異なるボディーメーカーによる2種のスタイルがあった。
-
5/241953年「日産オースチンA40サマーセット」。全長4mちょっとの4ドアセダンボディーに1.2リッター直4 OHVエンジンを搭載。1955年にはひとまわり大きいボディーに1.5リッターエンジンを積んだ後継モデルの「A50ケンブリッジ」に切り替えられた。
-
トヨタ クラウン の中古車webCG中古車検索
-
6/24「トヨペット・クラウン」(RS)のカタログより。全長4.3m弱のボディーは観音開き式ドアが特徴。デビュー当初はモノグレードだった。
-
7/24「クラウン」のインパネ。メーター類は丸型の速度計と横長の燃料/水温/油圧/電流計。コラムシフトの採用も目新しかった。フロントウィンドウは2分割式。
-
8/24インテリア。シートは前後ともベンチで定員6人。
-
9/241955年「トヨペット・マスター」(RR)。「クラウン」と同時に発売された前後リジッドアクスルを持つタクシーキャブ専用車だが、スタイルはクラウンよりすっきりしていてスマートという声もあった。価格はクラウンより10万円安い91万5000円。
-
10/24「クラウン」と「マスター」に積まれた1.5リッター直4 OHVのR型エンジン。最高出力は当初の48PSから55PS、58PSとパワーアップしていき、最終的には「スタンダード」用が60PS、高圧縮比の「デラックス」用が62PSとなる。後に2代目「トヨペット・コロナ」にも搭載された。
-
11/241955年12月に追加された「トヨペット・クラウン デラックス」(RSD)。フロントウィンドウが1枚ガラスになり、クロームのモールやホワイトウォールタイヤなどで外観を高級に装う。
-
12/241957年に対米輸出された左ハンドル仕様(RSL)。パワー不足と高速安定性の欠如という厳しい評価が与えられた。
-
13/241955年11月に登場した、「マスター」をベースとする4ナンバーの商用車である「トヨペット・マスターライン」(RR16/17/19)。ライトバン、シングルピックとダブルピックが用意された。
-
14/241958年10月に初のマイナーチェンジを受けた「クラウン デラックス」(RS21)。前後フェンダーが直線化され、リアには控えめなテールフィンが付いた。リアウィンドウは3分割式から1枚ガラスに、ホイール/タイヤは15インチから14インチに変更された。
-
15/24マイナーチェンジで「クラウン」ベースとなった新型「トヨペット・マスターライン」(RS26系)。ラインナップは従来どおり2ドアバンおよび、シングルシートとダブルシートのピックアップ。
-
16/24新型「マスターライン」にオプション設定された「トヨグライド」。トルクコンバーター式の2段ATだが、Dレンジと急坂や積載時の発進などに使うLレンジ間は自動変速せず手動でセレクトする必要があり、いわば半自動だった。
-
17/241959年に追加された「クラウン ディーゼル」(CS20)。「スタンダード」仕様のボディーに1.5リッターディーゼルエンジンを積んでいたが、約1.2tの車重に対して最高出力40PSでは相当に非力だったことだろう。
-
18/241957年「プリンス・スカイライン デラックス」(ALSID-1)。テールフィンを生やした当時の米車を3分の2に縮小したような姿だが、ド・ディオンのリアサスペンションに4段MTの採用など中身は欧州車的だった。
-
19/241960年「日産セドリック スタンダード」(30)。サイドまで大きく回り込んだフロントのラップラウンドウィンドウ、縦4灯のヘッドライトなどこちらもデザインは米車風だが、メカニズムは「オースチンA50」から受け継いでいた。
-
20/24写真上下は「トヨペット・クラウン1900デラックス」(RS31)、中央は「1900スタンダード」(RS30)。誕生から6年を経た初代クラウンの最終発展型。フロントグリルやサイドモールなどの意匠が変更され、ホイール/タイヤは13インチへとさらに小径化された。
-
21/242016年、全国のトヨタ販売店でレストアされた24台のクラシック「クラウン」が東京・代官山のT-SITEに集まったCROWN JAPAN FESTA in 代官山にて。2台の「トヨペット・クラウン1900デラックス」。
-
22/24「1900」シリーズが加わった1960年9月のマイナーチェンジで室内も一新。インパネのデザインは誕生以来初めて全面変更された。
-
23/241961年7月に加わった「トヨペット・マスターライン1900」シリーズには、新たに4ドアバンも設定された。翌年9月にはフルモデルチェンジを迎えるので、この1900シリーズの寿命は1年ちょっとしかなかった。
-
24/241962年9月に登場した2代目「トヨペット・クラウン1900デラックス」(RS41)。X型フレームを採用したシャシーに載るボディーは当時流行していたフラットデッキスタイルを採用、拡大された小型車規格のほぼいっぱいに長く、低くなった。

沼田 亨
1958年、東京生まれ。大学卒業後勤め人になるも10年ほどで辞め、食いっぱぐれていたときに知人の紹介で自動車専門誌に寄稿するようになり、以後ライターを名乗って業界の片隅に寄生。ただし新車関係の仕事はほとんどなく、もっぱら旧車イベントのリポートなどを担当。
トヨタ クラウン の中古車webCG中古車検索
デイリーコラムの新着記事
-
「マツダEZ-6」に「トヨタbZ3X」「日産N7」…… メイド・イン・チャイナの日本車は日本に来るのか?NEW 2025.9.19 中国でふたたび攻勢に出る日本の自動車メーカーだが、「マツダEZ-6」に「トヨタbZ3X」「日産N7」と、その主役は開発、部品調達、製造のすべてが中国で行われる車種だ。驚きのコストパフォーマンスを誇るこれらのモデルが、日本に来ることはあるのだろうか?
-
建て替えから一転 ホンダの東京・八重洲への本社移転で旧・青山本社ビル跡地はどうなる? 2025.9.18 本田技研工業は東京・青山一丁目の本社ビル建て替え計画を変更し、東京・八重洲への本社移転を発表した。計画変更に至った背景と理由、そして多くのファンに親しまれた「Hondaウエルカムプラザ青山」の今後を考えてみた。
-
トランプも真っ青の最高税率40% 日本に輸入車関税があった時代 2025.9.17 トランプ大統領の就任以来、世間を騒がせている関税だが、かつては日本も輸入車に関税を課していた。しかも小型車では最高40%という高い税率だったのだ。当時の具体的な車両価格や輸入車関税撤廃(1978年)までの一連を紹介する。
-
スズキが未来の技術戦略を発表! “身近なクルマ”にこだわるメーカーが示した問題提起 2025.9.15 スズキが、劇的な車両の軽量化をかなえる「Sライト」や、次世代パワートレインなどの開発状況を発表。未来の自動車はどうあるべきか? どうすれば、生活に寄りそうクルマを提供し続けられるのか? 彼らの示した問題提起と、“身近なクルマ”の未来を考える。
-
新型スーパーカー「フェノメノ」に見る“ランボルギーニの今とこれから” 2025.9.12 新型スーパーカー「フェノメノ」の発表会で、旧知の仲でもあるランボルギーニのトップ4とモータージャーナリスト西川 淳が会談。特別な場だからこそ聞けた、“つくり手の思い”や同ブランドの今後の商品戦略を報告する。
新着記事
-
NEW
メルセデス・マイバッハS680エディションノーザンライツ
2025.9.19画像・写真2025年9月19日に国内での受注が始まった「メルセデス・マイバッハS680エディションノーザンライツ」は、販売台数5台限定、価格は5700万円という高級サルーン。その特別仕立ての外装・内装を写真で紹介する。 -
NEW
「マツダEZ-6」に「トヨタbZ3X」「日産N7」…… メイド・イン・チャイナの日本車は日本に来るのか?
2025.9.19デイリーコラム中国でふたたび攻勢に出る日本の自動車メーカーだが、「マツダEZ-6」に「トヨタbZ3X」「日産N7」と、その主役は開発、部品調達、製造のすべてが中国で行われる車種だ。驚きのコストパフォーマンスを誇るこれらのモデルが、日本に来ることはあるのだろうか? -
NEW
プジョー408 GTハイブリッド(FF/6AT)【試乗記】
2025.9.19試乗記プジョーのクーペSUV「408」に1.2リッター直3ターボエンジンを核とするマイルドハイブリッド車(MHEV)が追加された。ステランティスが搭載を推進する最新のパワーユニットと、スタイリッシュなフレンチクロスオーバーが織りなす走りを確かめた。 -
ロレンツォ視点の「IAAモビリティー2025」 ―未来と不安、ふたつミュンヘンにあり―
2025.9.18画像・写真欧州在住のコラムニスト、大矢アキオが、ドイツの自動車ショー「IAAモビリティー」を写真でリポート。注目の展示車両や盛況な会場内はもちろんのこと、会場の外にも、欧州の今を感じさせる興味深い景色が広がっていた。 -
第845回:「ノイエクラッセ」を名乗るだけある 新型「iX3」はBMWの歴史的転換点だ
2025.9.18エディターから一言BMWがドイツ国際モーターショー(IAA)で新型「iX3」を披露した。ざっくりといえば新型のSUVタイプの電気自動車だが、豪華なブースをしつらえたほか、関係者の鼻息も妙に荒い。BMWにとっての「ノイエクラッセ」の重要度とはいかほどのものなのだろうか。 -
建て替えから一転 ホンダの東京・八重洲への本社移転で旧・青山本社ビル跡地はどうなる?
2025.9.18デイリーコラム本田技研工業は東京・青山一丁目の本社ビル建て替え計画を変更し、東京・八重洲への本社移転を発表した。計画変更に至った背景と理由、そして多くのファンに親しまれた「Hondaウエルカムプラザ青山」の今後を考えてみた。