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1/15今回はヨーロッパにおけるキャデラックのお話を。これは2025年のパリのヒストリックカーショー「レトロモビル」に展示されたEV「リリックAWD」。全長×全幅×全高=5005✕1977✕1623mmで、満充電からの航続可能距離は530km(WLTPモード)。
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2/151958年「キャデラック・エルドラド シリーズ62」。「レトロモビル2025」におけるキャデラック・ヨーロッパの展示車両から。
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3/151958年「キャデラック・エルドラド シリーズ62」。リリックの性能を強調したいメーカーの解説板によれば、航続可能距離は360km、0-100km/hは12.3秒であった。
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4/15「エルドラド シリーズ62」の室内。パワーシート、パワーウィンドウを当時から備えていた。
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5/15「レトロモビル2025」のキャデラックブースで。そのレガシーをさりげなく強調していた。
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6/151987年から1993年まで、イタリアのピニンファリーナで車体や内装がつくられた「キャデラック・アランテ」も紹介されていた。
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7/152005年3月、ジュネーブモーターショーにおける「キャデラックBLS」。
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8/15「BLS」は「サーブ9-3」と共通のプラットフォームを使用。生産もスウェーデンの同社工場で行われた。
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9/15「BLS」の脇では、グレン・ミラーの楽曲演奏でアメリカ風情を醸し出していた。しかし“小さなキャデラック”は成功から程遠かった。
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10/15「キャデラック・リリック」のフランス国内価格は8万1100ユーロ(約1311万円)。
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11/15「リリック」のダッシュボード。ディスプレイこそ今日的だが、横長基調の意匠は、往年の米国車をほうふつとさせる。同時に、下すぼまりのエンブレム形状が各所に反復されているのがわかる。
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12/15LEDディスプレイは33インチ。
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13/15ドアを開けると、ディスプレイには幻想的なシルエットが現れる。
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14/15サイドシルのイルミネーション。
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15/15同じく「レトロモビル2025」で。1959年キャデラックがアイキャッチとして置かれていたのは、白リボンタイヤ販売業者のスタンド。フランスで古い米国車好きは少なくない。

大矢 アキオ
Akio Lorenzo OYA 在イタリアジャーナリスト/コラムニスト。日本の音大でバイオリンを専攻、大学院で芸術学、イタリアの大学院で文化史を修める。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとしてシエナに在住。NHKのイタリア語およびフランス語テキストや、デザイン誌等で執筆活動を展開。NHK『ラジオ深夜便』では、24年間にわたってリポーターを務めている。『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり』(コスミック出版)など著書・訳書多数。近著は『シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡』(三樹書房)。イタリア自動車歴史協会会員。
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