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2/192025年4月に発売された6代目となる新型「フォレスター」。スバルはフォレスターを同社のラインナップのなかで「正統派SUV」と位置づけており、競合ひしめくSUV市場でより強い存在感を発揮すべく、新型を開発したとしている。
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3/19リアゲートに直接「FORESTER」の車名が入るのも最新型の特徴。高い全高や垂直に近い角度のテールエンド形状などで、「正統派SUV」を印象づける。
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4/19これまでスバル車の特徴とされていた「ヘキサゴングリル」とは一線を画し、高さ方向にボリューム感を増した顔つきと、フラットなフロントフードで新しさを主張。新型「フォレスター」は、わかりやすく立派になったように見える。
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5/19今回の試乗車は「サファイアブルー・パール」と呼ばれるボディーカラーをまとっていた。テールパイプフィニッシャーが顔をのぞかせるリアバンパー下部にブロンズの加飾が施されるのは、純エンジン車のみとなる。
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6/19従来型でも用いられた「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」を踏襲しつつ、フルインナーフレーム構造を新たに採用。ボディーをより軽量・高剛性に進化させた。構造用接着剤の使用範囲拡大も剛性アップに貢献している。
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7/19厚みのあるダッシュボードや各所に用いた多角形のモチーフで力強さが表現された新型「フォレスター」のインテリア。全方向をすっきりと見渡せる視界の良さや、メーター類の読み取りやすさは、スバル車に共通するセリングポイントである。
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8/19純エンジン車のベースグレード「スポーツ」以外の全車に12.3インチのフル液晶メーターが標準で搭載される。左下に、エンジンレスポンスを変化させる走行制御システム「SI-DRIVE」の表示画面を配置している。
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9/19オーソドックスなレバー式のシフトセレクターを採用。トランスミッションは従来どおりスバルが「リニアトロニック」と呼ぶCVTだが、いわゆるラバーバンド感が気になることはほとんどない。純エンジン車では外装に加え、シフトノブやステアリングホイールにもブロンズの加飾が施される。
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10/19ボディーサイズは全長×全幅×全高=4655×1830×1730mm。従来型より全長、全幅ともに15mm拡大されている。ホイールベースは2670mmで、こちらに変更はない。
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11/19ウルトラスエードと合成皮革のコンビ表皮で仕立てられる「スポーツEX」のフロントシート。ブラウンのステッチやパイピングがアクセントとして取り入れられている。
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12/19基本プラットフォームをキャリーオーバーとしていることから、パッケージングに大きな変更はなく、キャビンスペースも従来型と同等。後席のフロア中央部にセンタートンネルの張り出しがあるものの、その高さは低く抑えられている。
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13/191.8リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジンは、従来モデルからのキャリーオーバー。最高出力177PS、最大トルク300N・mという数値や、13.6km/リッターというWLTCモード燃費は、先代のターボ車と変わらない。
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14/19純エンジン車には、ブロンズ塗装を施した10本スポークデザインの19インチホイールが標準で装備される。今回の試乗車は225/55R18サイズの「ファルケン・ジークスZE001A A/S」オールシーズンタイヤを組み合わせていた。
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15/19上段に「X-MODE」の操作画面を配置した11.6インチのセンターディスプレイを全グレードに採用。スバル自慢のX-MODEには、「SNOW/DRIFT」「NORMAL」「DEEP SNOW/MUD」の3種類の走行モードが用意されている。X-MODEには、作動中に急な下り坂で車速が上がりすぎないようにブレーキを制御する、ヒルディセントコントロールも組み込まれている。
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16/19純エンジン車の荷室容量は512リッター。荷室の開口部は左右が1250mm(最長幅)、荷室高が887mmとなっている。「X-BREAK S:HEV」以外のグレードでは、キックセンサー付きハンズフリーパワーゲートを標準装備としている。
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17/19勾配のきつい山岳路で加減速を繰り返しつつ走行するというシチュエーションでは、正直もう少しパワーが欲しいと思う瞬間もあるが、高速道路や街乗りでは十分なパフォーマンスを披露。軽快感や実用面、乗り味をバランスさせれば、純エンジン車という選択も一考に値する。
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18/19スバル・フォレスター スポーツEX
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河村 康彦
フリーランサー。大学で機械工学を学び、自動車関連出版社に新卒で入社。老舗の自動車専門誌編集部に在籍するも約3年でフリーランスへと転身し、気がつけばそろそろ40年というキャリアを迎える。日々アップデートされる自動車技術に関して深い造詣と興味を持つ。現在の愛車は2013年式「ポルシェ・ケイマンS」と2008年式「スマート・フォーツー」。2001年から16年以上もの間、ドイツでフォルクスワーゲン・ルポGTIを所有し、欧州での取材の足として10万km以上のマイレージを刻んだ。
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