第45回「ランボルギーニ・アヴェンタドールLP700-4」
2014.04.18 水野和敏的視点いまやスーパーカーは700psの時代
3回連続のスーパーカーテスト、「フェラーリ458スパイダー」に続く2回目は「ランボルギーニ・アヴェンタドールLP700-4」に試乗します。
アヴェンタドールは「ムルシエラゴ」に代わるランボルギーニのフラッグシップモデルで、2011年に発売されました。キャビンの背後に搭載されるV12エンジンの排気量は6.5リッターとムルシエラゴの後期型「LP640」と同じです。しかし、ムルシエラゴ用(L537型)は従来の基本設計を引き継いだロングストロークユニット(ボア88.0mm×ストローク89.0mm)だったのに対し、アヴェンタドール用(L539型)は新設計のショートストロークユニット(同95.0mm×76.4mm)となっており、両者はまったくの別物です。
最高出力は、その名にもあるとおり、ムルシエラゴ時代の640psから700psまで引き上げられました。最大トルクは70.4kgmに達します。また、このエンジンは環境性能にも配慮されている点が特徴です。日本仕様には搭載されませんが、欧州仕様では2013年モデルから、気筒休止システムとアイドリングストップ機構が組み込まれました。
スーパーカーとて環境性能にしっかりと対応しなければいけない時代になったわけです。またそれ以上に痛感するのが、環境性能に対して日本と欧州では意識に大きな違いがあり、その違いが気筒休止システムとアイドリンクストップ機構の有無となって表れてしまったな、ということ。これは実は、とても寂しいことでもあります。
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