第107回:フォード・マスタング 50 YEARS EDITION(後編)
2015.07.03 水野和敏的視点足まわりは欧州車のようだ
一見レトロな外観とは裏腹に、“21世紀のクルマ”に脱皮した最新マスタング。足まわりもその例に漏れず、フロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンクと、いよいよ四輪独立懸架に進化しました。
実際にステアリングホイールを握って走ってみると、アシはいかにも“今風”です。セッティングは柔らかめで、路面の凹凸などはタンタン……と軽くいなします。だからといって、変によれたりもしません。旋回時はロールがきれいに抑えられていて、4輪がきっちりと接地します。また、乗り心地に“角感”はなく、適度に引き締まっています。これはもう欧州車のアシといっていいのではないでしょうか。
細かいことをいうと、ボディーの途中、後席の前あたりのサイド部分に、ちょっと弱いところがありますね。新型マスタングは足まわりがすごくよくなっていて、前後のバランスもいいのですが、コーナリング中にリアが粘っているときに、その部分がわずかにねじれてしまっているようです。
もっとも、それは全体の完成度からいったらささいなことにすぎません。僕はこの新型マスタングを、「リタイアしたら、買おうかな?」と考えたほど気に入っています。
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