第567回:スポーツカーの生産を担う伝統の生産拠点
ツッフェンハウゼン本社工場にみるポルシェの強み

2019.04.03 エディターから一言
ドイツ・ツッフェンハウゼンに位置するポルシェ本社工場のライン。
ドイツ・ツッフェンハウゼンに位置するポルシェ本社工場のライン。拡大

ポルシェ初の100%電動スポーツカー「タイカン」の生産を担う、ツッフェンハウゼンの本社工場を取材。高度なデジタル化とオートメーション化を実現した生産現場と、メーカーとファンをつなぐアナログな“おもてなし”に、ポルシェの強みを感じた。

独ポルシェの2トップ。オリバー・ブルーメ会長(左)とルッツ・メシュケ副会長(右)。
独ポルシェの2トップ。オリバー・ブルーメ会長(左)とルッツ・メシュケ副会長(右)。拡大
販売台数を地域別に見ると、アメリカが4%増、ヨーロッパが4%減、アジアパシフィック、アフリカ、中東で10%増、最大マーケットとなる中国では12%増の8万0108台となった。
販売台数を地域別に見ると、アメリカが4%増、ヨーロッパが4%減、アジアパシフィック、アフリカ、中東で10%増、最大マーケットとなる中国では12%増の8万0108台となった。拡大
ポルシェの電動パワートレイン車の販売比率の見立て、2030年には9割以上が電動パワートレイン車となる見込みだ。
ポルシェの電動パワートレイン車の販売比率の見立て、2030年には9割以上が電動パワートレイン車となる見込みだ。拡大
記者会見の会場にて。オリバー・ブルーメ会長(手前)とルッツ・メシュケ副会長(奥)。
記者会見の会場にて。オリバー・ブルーメ会長(手前)とルッツ・メシュケ副会長(奥)。拡大

好調な流れに乗って電動化を一気に加速

独ポルシェAGは2019年3月15日(現地時間)、年次記者会見で2018会計年度(12月決算)の業績を発表した。販売台数は25万6255台、売上高は258億ユーロ、営業利益は43億ユーロで、販売台数、売上高ともに8年連続で業績拡大を果たしている。営業利益率は16.6%と、自動車製造業としては驚異的な数字だ。(参考までにいずれも2018年3月期の数字だが、日本メーカーで最も利益率の高いスバルで11.1%、トヨタが8.9%、マツダは4.2%)

会見でポルシェのオリバー・ブルーメ取締役会会長が、「2023年までに新製品に約150億ユーロを投資し、将来的にポルシェは、純粋なエレクトリックドライブシステムでも知られるようになる」と話していたように、好調な業績のもと積極的に投資を進めているのが電動化とデジタル化だ。

今年は、ポルシェ初の量産BEV(バッテリー電気自動車)であるタイカンが欧州で発売される。すでに先行予約がはじまっており、予約金(2500ユーロ)を支払った顧客の数は2万人を超えるという。

またこのタイミングで派生モデルである「ミッションEクロスツーリスモ」の名称が、「タイカン クロスツーリスモ」となること、さらに2020年に発売されることも正式にアナウンスされた。続いて、次世代の「マカン」もBEVモデルになることが公表されており(しばらくは内燃エンジンモデルとBEVを併売予定)、ポルシェでは2025年までに販売台数の半分がEVまたはプラグインハイブリッドモデルに、そして2030年にはポルシェの9割以上が電動モデルになると想定している。

あなたにおすすめの記事
新着記事