注目したい標準モデルの登場
パナソニックは2016年以降、独自開発したフローティング式のディスプレイマウント機構を武器に、2DINスペースしかないクルマでも9V型大画面が装着できることをうたった「F」シリーズを主力カーナビに据えている。2018年も実績を積んだこの路線で新製品を展開、上位機種のF1XVとスタンダードモデルF1DVの2モデルを発売、いっそうの浸透を図る。
F1XVは外光反射に強い「ブリリアントブラックビジョン」を搭載。クルマのダッシュから9V型大画面が浮遊したような格好の「DYNABIGディスプレイ」の調整幅を広くとり、ドライバーが好む角度で見やすさ、操作のしやすさを提供する。F1DVのほうはディスプレイの左右スイング機構こそないが、それにより低価格に抑えながらも、高輝度液晶と低反射フィルムにより従来機より明るく視認性の高い大画面を実現したモデル。AV面でも、F1XVがブルーレイディスクに対応するのに対してF1DVはDVDディスクとCDのみの対応となるが、ブルーレイの必要性を感じなければ、ナビとしての基本性能は同じ内容なので買い得感が強い。初代以来うたってきた「みんなのクルマに大画面」のキャッチコピーがそれこそ身近なものになる。装着が可能と確認された車両も、2018年8月時点で350車種以上と、ますますその数を増やしているのも普及を後押しする好材料だ。
充実した安全運転サポート
2018年モデルのF1XVとF1DVでは機能面での性能アップも大きな話題である。両モデルとも今回から逆走検知・警告と逆走注意アラームが付き、SAなどで休憩後の走り始めや、高速道路の合流部で万一逆走し始めたときなど、2段階で注意喚起してくれる。家族に高速道路を利用する高齢ドライバーがいたらきっと役に立つ機能である。
こちらは高齢者に限らないが、生活道路はゆっくりめのスピードで走るのが原則。しかしどこが生活道路かわからないこともある。それを知らせるのが「ゾーン30」の表示だが、F1XVとF1DVでは地図にそのエリアを色分けでわかりやすく表示。それだけでなくエリアに進入した場合は地図上に制限速度付きのポップアップマークが表示され、その速度を超過した場合は音声でも注意を促すという仕組みもある。
ぜひ同時装着したい新発売のETC2.0車載器
もうひとつ、こちらはオプション品の購入を伴うが、高度化光ビーコン対応ETC2.0車載器「CY-ET2500VD」を接続すれば「信号情報活用運転支援システム」を利用してスムーズな走行が可能になる。これを利用すると、車両前方の青信号が青のままで通過できそうかどうか、間もなく赤になるから減速の準備をしたほうがよいとか、赤で停止中の場合青に変わるまであと何秒かなどを画面の一部を使って知らせてくれる。いわばITS=高度道路交通システムの一部機能を自車で体験できるわけである。この機能が実現できる市販ナビは現在のところ、パナソニックともう1社しかない。拡張性でいえば、10月に発売された2018年ナビ専用のドライブレコーダー「CA-DR02SD」と連携すれば、カメラの録画映像を地図と2画面表示で見ることができるなど、大画面を生かした便利な使い方がまたいっそう広がることになる。
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尾澤 英彦
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