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2/16日本でつくられた最初の自動車「山羽式蒸気自動車」だが、試走ではソリッドタイヤがリムから外れるトラブルが続発。まともなタイヤを入手するすべがないことから、実用化は見送られた。日本でダンロップ製のチューブ付きタイヤが輸入・販売されるのは、2年後の1906年になってからだった。
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3/16ゴムは15世紀の終わりに、コロンブスによって中南米から欧州に伝えられたとされる。ただ、生ゴムは弾性や防水性はあるものの油に弱く、また気温が高くなると柔らかくなるなど、工業製品の素材としては扱いにくいものだった。
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4/16アメリカの発明家であり、加硫ゴムとその製法を発見したチャールズ・グッドイヤー。タイヤメーカーであるグッドイヤーの社名は、彼の名にあやかったものだ。
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5/161888年に空気入りタイヤの特許を取得したジョン・ボイド・ダンロップ。今日に続くタイヤメーカー、ダンロップの創業者である。
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6/16ミシュラン兄弟はパリ−ボルドー−パリに空気入りタイヤを装着したプジョーで出場。終始パンクに悩まされ続けたが、他の参加者から大いに注目を集めた。
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7/16ミシュランのマスコットであるビバンダムは、空気入りタイヤの優秀性をアピールするために誕生したものだった。
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8/161913年のフォード・ハイランドパーク工場の様子。まだカーボンブラックを混ぜたタイヤは採用されていなかったようで、ラインの横には白い空気入りタイヤが並べられている。
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9/161910年製「メルセデス22/40HP」。1910年代に入ると、カーボンブラックを配合した黒いタイヤが急速に普及していった。
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10/16「NON SKID」の文字をトレッドパターンに使用したファイアストンのタイヤ。1908年に発売された。(写真:Firestone Archives)
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11/161948年に登場した「ミシュランX」。世界で初めて大々的に発売されたスチールラジアルタイヤである。
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12/16イタリア向けに用意されたトラック用「ミシュランX」の広告。放射状に配されたコードの上にスチールベルトを巻いた構造が、イラストで説明されている。
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13/16 1967年に登場した横浜ゴムの「G.T.SPECIAL」。同社初の乗用車用ラジアルタイヤであり、日本におけるラジアルタイヤの普及に大きく貢献した。
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14/1621世紀に入って重要視されるようなった性能が省燃費性である。写真は電気自動車「BMW i3」に装着された「ブリヂストン・エコピアEP500オロジック」。細身・大径・高内圧の特殊な設計により、転がり抵抗と空気抵抗を徹底的に低減していた(2014年)。
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15/16「アウディe-tron」に装着された、ブリヂストンのSUV専用タイヤ「アレンザLX100」。重心が高く、車重も重いSUVやミニバンには、専用設計のタイヤが用いられるようになった。(写真:荒川正幸)
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16/16ミシュランが2017年に発表した「VISION」。「リサイクル素材を用い、3Dプリンターを使って生産するタイヤ」というコンセプトを表したものだ。未来のタイヤに向けた研究開発は、今も続けられている。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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