-
1/14日産の新型軽EV「サクラ」。ガソリンエンジンの軽乗用車「デイズ」をベースにしながらも、エクステリアはイメージを刷新。フロントまわりに上級EV「アリア」のモチーフを取り入れている。(写真:向後一宏)
-
2/14格子をモチーフにしたというLEDコンビネーションランプなど、リアまわりにも独自のデザインを採用。ボディーカラーのバリエーションは「X」で10種類、「G」で15種類と非常に豊富だ。
-
3/14インストゥルメントパネルまわりも「サクラ」独自のものとなっており、「アリア」に通じるデザインが取り入れられている。(写真:向後一宏)
-
4/14ベース車から大きくイメージを変えた「サクラ」に対し、姉妹車である「三菱eKクロスEV」のデザインはベース車「eKクロス」とほぼ同じだ。この辺りに、軽EVにおける日産と三菱の戦略の違いが見て取れる。
-
5/14日本全国のガソリンスタンド数(グラフ中では給油所数)の推移。2021年度末時点で約2万9000カ所と、ピーク時の半分以下にまで減少している。(資料:資源エネルギー庁)
-
日産 サクラ の中古車webCG中古車検索
-
6/14低価格のEVというと、かつて「三菱i-MiEV」が227万3400円からの値段で販売されていたこともあるが、それは航続距離120kmの廉価版で、またi-MiEV自体も廉価版の廃止や値上げ、軽自動車から普通車への変更などを経て、2021年2月に販売終了となった。一般ユーザーの実用に耐えうるEVを安く提供するのは、非常に難しいことなのだ。
-
7/14「サクラ」と多くのコンポーネントを共有する軽乗用車「デイズ」。EVオーナーに支給される国や自治体からの補助金を考慮すると、サクラの購入にかかる経済的負担は、場所によっては一般的な軽乗用車とほぼ同じとなる。
-
8/14「サクラ」に搭載されるバッテリーパック。エンビジョンAESC製で、「デイズ」のフロアパネル形状に合わせた設計となっている。
-
9/14フロア下のトンネルスペースにバッテリーを配置することで、「デイズ」の室内の広さを維持しながら容量20kWhのバッテリーの搭載を実現した。
-
10/14パワーユニットの搭載には、エンジンルーム内のユニットメンバーにインバーターと一体化したモーターをつり下げるマウント方式を採用。バッテリーパックが後輪の車軸ぎりぎりのところまであるため、「デイズ」のトーションビーム式リアサスペンションは使えず、3リンク式に変更した。
-
11/14「サクラ」では効率の高いヒートポンプ式エアコンを採用しており、このエアコン冷媒を利用したバッテリーの冷却システムも搭載。急速充電時の速度低下の抑制や、バッテリー劣化の軽減に寄与するという。(写真:向後一宏)
-
12/14充電口のフタには「SAKURA」のロゴやホイールのデザインをモチーフにした装飾を採用。オーナーの満足感を高める、ささやかな工夫だ。
-
13/14駆動用モーターは、64PSという最高出力は一般的な軽ターボ車と同等だが、最大トルクは約2倍の195N・mを発生。力強くスムーズな加速を実現する。
-
14/14普通の軽乗用車とは異なる走りが予想される「日産サクラ」。ぜひ公道で、その仕上がりをチェックしてみたい。

鶴原 吉郎
オートインサイト代表/技術ジャーナリスト・編集者。自動車メーカーへの就職を目指して某私立大学工学部機械学科に入学したものの、尊敬する担当教授の「自動車メーカーなんかやめとけ」の一言であっさり方向を転換し、技術系出版社に入社。30年近く技術専門誌の記者として経験を積んで独立。現在はフリーの技術ジャーナリストとして活動している。クルマのミライに思いをはせつつも、好きなのは「フィアット126」「フィアット・パンダ(初代)」「メッサーシュミットKR200」「BMWイセッタ」「スバル360」「マツダR360クーペ」など、もっぱら古い小さなクルマ。
日産 サクラ の中古車webCG中古車検索
カーテク未来招来の新着記事
-
第50回:歴代モデルに一気乗り! 「シビック」の歴史は日本のカーテクの歴史だった(後編) 2022.9.20 今年で誕生50周年を迎える「ホンダ・シビック」の歴代モデルに一挙試乗! クルマの端々に見られる、自動車技術の進化の歴史と世相の変化の“しるし”とは? 半世紀の伝統を誇る大衆車の足跡を、技術ジャーナリストが語る。
-
第49回:歴代モデルに一気乗り! 「シビック」の歴史は日本のカーテクの歴史だった(前編) 2022.9.6 今年で誕生50周年を迎える「ホンダ・シビック」の歴代モデルに試乗! 各車のドライブフィールからは、半世紀にわたる進化の歴史が感じられた。私生活でもシビックに縁のあった技術ジャーナリストが、シビックのメカニズムの変遷をたどる。
-
第48回:その恩恵は価格にも! 新型「トヨタ・クラウン」が国際商品に変貌した必然 2022.8.23 プラットフォームの共有と大胆なグローバル展開により、先代比で77万円もの値下げを実現!? 新型「トヨタ・クラウン」の大変身がもたらす恩恵とは? “合理的でまっとう”な経営判断を実践できる、トヨタならではの強みを探った。
-
第47回:用意周到な計画に脱帽 新型「クラウン クロスオーバー」に見るトヨタの“クルマづくり”戦略 2022.8.9 意外性あふれるトピックで注目を集めている新型「トヨタ・クラウン」シリーズ。その第1弾となる「クラウン クロスオーバー」をじっくりと観察すると、そのプラットフォームやパワートレインから、したたかで用意周到なトヨタの戦略が見て取れた。
-
第46回:“走る喜び”も電気でブースト 「シビックe:HEV」が示した新しい体験と価値 2022.7.26 スポーティーな走りとエンジンサウンドでドライバーを高揚させるハイブリッド車(HV)。「ホンダ・シビックe:HEV」には、既存のHVにはない新しい提案が、多数盛り込まれていた。若者にも好評だというシビックに追加されたHVを、技術ジャーナリストが試す。
新着記事
-
NEW
第853回:ホンダが、スズキが、中・印メーカーが覇を競う! 世界最大のバイクの祭典「EICMA 2025」見聞録
2025.11.18エディターから一言世界最大級の規模を誇る、モーターサイクルと関連商品の展示会「EICMA(エイクマ/ミラノモーターサイクルショー)」。会場の話題をさらった日本メーカーのバイクとは? 伸長を続ける中国/インド勢の勢いとは? ライターの河野正士がリポートする。 -
NEW
第852回:『風雲! たけし城』みたいなクロカン競技 「ディフェンダートロフィー」の日本予選をリポート
2025.11.18エディターから一言「ディフェンダー」の名を冠したアドベンチャーコンペティション「ディフェンダートロフィー」の日本予選が開催された。オフロードを走るだけでなく、ドライバー自身の精神力と体力も問われる競技内容になっているのが特徴だ。世界大会への切符を手にしたのは誰だ? -
NEW
第50回:赤字必至(!?)の“日本専用ガイシャ” 「BYDラッコ」の日本担当エンジニアを直撃
2025.11.18小沢コージの勢いまかせ!! リターンズかねて予告されていたBYDの日本向け軽電気自動車が、「BYDラッコ」として発表された。日本の自動車販売の中心であるスーパーハイトワゴンとはいえ、見込める販売台数は限られたもの。一体どうやって商売にするのだろうか。小沢コージが関係者を直撃! -
NEW
アウディRS 3スポーツバック(4WD/7AT)【試乗記】
2025.11.18試乗記ニュルブルクリンク北コースで従来モデルのラップタイムを7秒以上縮めた最新の「アウディRS 3スポーツバック」が上陸した。当時、クラス最速をうたったその記録は7分33秒123。郊外のワインディングロードで、高性能ジャーマンホットハッチの実力を確かめた。 -
NEW
「赤いブレーキキャリパー」にはどんな意味があるのか?
2025.11.18あの多田哲哉のクルマQ&A高性能をうたうブレーキキャリパーには、赤をはじめ鮮やかな色に塗られたものが多い。なぜ赤いキャリパーが採用されるのか? こうしたカラーリングとブレーキ性能との関係は? 車両開発者の多田哲哉さんに聞いてみた。 -
第323回:タダほど安いものはない
2025.11.17カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。夜の首都高に新型「シトロエンC3ハイブリッド」で出撃した。同じ1.2リッター直3ターボを積むかつての愛車「シトロエンDS3」は気持ちのいい走りを楽しめたが、マイルドハイブリッド化された最新モデルの走りやいかに。






























