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1/24ニッポンが世界に誇るキング・オブ・オラオラカーの「トヨタ・アルファード」。
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2/242001年に登場した4代目「BMW 7シリーズ」。クリス・バングルの前衛的デザインに、デビュー当初は「BMWは終わった!」と嘆かれたものだが……今となってはつつましいほどのデザインである。
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3/24今日に受け継がれるアウディのシングルフレームグリルは、2005年に2代目「A8」の6リッターモデルに初採用された。こちらも当初は「端正なアウディのイメージが台無し!」と批判されたものだが……。
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4/242004年に登場した「ダイハツ・ムーヴラテ」。ファンシーなデザインと利便性の高さが自慢の軽ハイトワゴンで、ひたすらに女性をターゲットとしたモデルだった。
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5/24車名には「ムーヴ」の名を冠しているが、車体は完全にオリジナル。気合の入った一台だった。
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6/24ぬいぐるみチックなデザインに拒否反応も多かったモデルだが……。
ほった「以前は中古車メディアにいたんですけど、茨城あたりの“街の軽自動車屋さん”を取材すると、店先の在庫車を指さして、『このクルマを買います』って女性がたくさんいたそうですよ」 -
7/242015年に登場した3代目「トヨタ・アルファード」(写真向かって右)と2代目「ヴェルファイア」(同左)。(写真:田村 弥)
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8/243代目「トヨタ・アルファード」と2代目「ヴェルファイア」の発表会の様子。初めてこのクルマと相まみえたときの自動車メディアの空気感は、今でも忘れられない……。
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9/242代目「アルファード」のサイドビュー。(写真:峰 昌宏)
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10/243代目「アルファード」のサイドビュー。フロントサイドウィンドウやBピラーなど、グリーンハウスまわりに先代の面影はあるが、ドアパネルの表情は大きく異なっている。(写真:田村 弥)
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11/243代目「アルファード」の巨大なフロントグリル(もちろん大部分がダミー)。アルファードはこのグリルデザインでもって、兄弟車「ヴェルファイア」を廃止の一歩手前に追い込むほどに人気を独占した。
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12/24現行型「アルファード/ヴェルファイア」のデザインスケッチ。左側に、渕野氏の言う「グリルを上下2分割にしている」スケッチが描かれている。
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13/24「アルファード/ヴェルファイア」のフロントマスクのデザインスケッチ。
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14/24こちらが現行型「アルファード」の実車。抑揚のあるサイドビューと比べると、フロントマスクはちょっとグラフィックで頑張りました感が強く、またフロントとサイドの面の連続性も希薄だ。
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15/244代目となる現行型「トヨタ・ノア」。「X」「G」「Z」といった標準系のデザインはそれほどでもないが……。
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16/24「S-G」「S-Z」グレードはご覧のとおり。除雪車もはだしで逃げ出す強烈なフロントマスクとなった。
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17/24現行型「ノア」のアイデアスケッチ。
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18/24「S-G」「S-Z」グレードのデザインを見ると、フロントマスクとボディーサイドのつながりを、グリルの縁がバーンっとぶった切っている。渕野氏いわく、「これはおそらく、デザイナーの意図ではない」とのこと。
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19/24フロントマスクを見ると、もはやグリルじゃない箇所を探すのが難しいほどにグリルがデカい。口の巨大化はこれ以上不可能なので、オラオラ系デザインの次なる進化には、全く新しいアイデアが待たれる。
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20/24オラオラ系の伸長が著しい日本のミニバンデザインだが、すべての車種がドヤ顔化しているわけではない。写真はホンダの箱型ミニバン「ステップワゴン」。(写真:向後一宏)
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21/24試乗会の会場に並ぶ「トヨタ・アルファード」の図。こういうデザインのクルマがあってもいいけど、皆が皆こうなってしまうと、なんだか怖い気がしてしまう。(写真:山本佳吾)
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22/24清水「オラオラ系のクルマばっかりだと街の景観はどうなるのかって言いますけど、かつては街行くクルマがみんな『カローラ』だった時代もあるんですよ。『アルファード』とか『ノア』のほうが、ずっと先進的じゃないですか!」
ほった「どっちも遠慮します」 -
23/24清水「これナニ?」
ほった「出張で出かけた海外の街です。上2枚がニューヨークで、下1枚がイタリアのサン・ジェミニっていう小さな町。意見に賛同するかは別にして、実際に海外の(特に欧米の)街でクルマを眺めていると、渕野さんの言わんとしていることは、なんとなく理解できると思いますよ」 -
24/24現行型「トヨタ・ヴェルファイア」のフロントマスク。確かに、年がら年中こうした顔のクルマに後ろにつかれていると、ちょっとヘキエキしてくるかもしれない……。(写真:山本佳吾)

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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