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1/23今回は、イタリアの販売店で見た新型「ランチア・イプシロン」のお話を。奥のアルファ・ロメオ用ブースからは「トナーレ」が顔を出している。
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2/23「イプシロン」投入に合わせて、ランチアは新しい販売店用CI (コーポレート・アイデンティティー)を導入した。看板は大理石風のブリントが施されたものに。
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3/23「イプシロン」のBEV仕様。最高出力115kW(154HP)のモーターを搭載し、満充電からの走行可能距離は403km(WLTP混合モード)。
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4/23マイルドハイブリッド仕様は、前部に空いた4つの穴が外観上の特徴。美しいと見るかどうかは、人によるだろう。左隣には同じプラットフォーム「CMP」を用いる「ジープ・アベンジャー」が。
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5/23ショールームに展示されていたのは、マイルドハイブリッド仕様で中間グレードの「LX」。
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6/23上品な造形は好ましいが、ドイツ系が占拠するプレミアム市場のなかで、どれだけの存在感を示せるか?
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7/23ウィンドウ下に弧を描きながら流れるショルダーラインは、その優雅さと対峙(たいじ)するかのように勇壮なテールランプユニットに続く。
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8/23タイヤサイズは205/45R17。展示車はミシュランの「プライマシー」を履いていた。フェンダーアーチのガーニッシュは、SUVやクロスオーバーに多く見られるものを踏襲している。
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9/23往年の「ストラトス」の雰囲気を再現した後部。テールランプのレンズ内部には、“Y”(イタリア語でイプシロン)の字がかたどられている。
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10/23ダッシュボードには10.25インチのディスプレイが2基備わる。なお、室内写真は販売店展示車ゆえ、保護フィルムが剥がされていなかったり、紙製マットが敷かれたままのものがある。
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11/23ベロア調のシート。類似の素材でも、往年の米国車や日本車とは異なるモダンさが感じられる。
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12/23着座したところ。身長166cmの筆者にはヘッドルームも十分。
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13/23ドア内張りの下部にも、後述する「タヴォリーノ」の円が反復されている。
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14/23バーチャルアシスタントシステム「S.A.L.A.HUB」用のデバイス。
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15/23「タヴォリーノ」(イタリア語で小さなテーブル)。特別仕様車「カッシーナ」(当連載第847回参照)ほどゴージャスではないが、それと同様にワイヤレスチャージャーが備わっている。空調吹き出し口とその周辺パネルは、粋なつや消しゴールドだ。
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16/23シフトセレクターとスタート&ストップのスイッチ。
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17/23ゆとりをもったシートポジションに前席をスライドさせると、後席の足元はややタイトに。だが座席のサロンを思わせる意匠により、閉所感は抑制されている。
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18/23ステランティス系販売店「スコッティ」のセールスパーソン、マルコ・ボネッリ氏。写真は本人提供。
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19/23新型「イプシロン」の生産は、かつてオペル用に建てられたスペイン工場で行われる。ウィンドウは中国を本拠とする福耀集団製。同社の欧州工場製と思われる。
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20/23ランチアのデザインを率いることになったジャンニ・コロネッロ氏。
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21/23第840回で紹介したランチアのショールームは、このようなかたちで完成していた。
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22/23新型「ランチア・イプシロン」(手前)。予定では2026年発表の「アウレリア」(もしくはガンマ)まで、一台でブランドを支えることになる。
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23/23メーカーによるティザー写真から。「ランチア・イプシロンHF 280HP」。

大矢 アキオ
Akio Lorenzo OYA 在イタリアジャーナリスト/コラムニスト。日本の音大でバイオリンを専攻、大学院で芸術学、イタリアの大学院で文化史を修める。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとしてシエナに在住。NHKのイタリア語およびフランス語テキストや、デザイン誌等で執筆活動を展開。NHK『ラジオ深夜便』では、24年間にわたってリポーターを務めている。『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり』(コスミック出版)など著書・訳書多数。近著は『シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡』(三樹書房)。イタリア自動車歴史協会会員。
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