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1/23「ルノー5 E-Techエレクトリック」。2024年1月、5つある車体色のなかで「ポップグリーン」と名づけられたものである。シエナのルノー販売店「パンパローニ」で撮影。
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2/23ヘッドランプ・ユニットの上部にはトリコロールが。
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3/23フロントフードの「5」の文字は、ドアを開けるたび点灯する。
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4/23展示車はバッテリー容量52kWh、最高出力150PSの「コンフォートレンジ」。ほかに40kWh/120PSの「アーバンレンジ」も用意されている。満充電からの最大航続距離(WTLP複合モード)は、前者が410km、後者が312km。
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5/23タイヤサイズは195/55R18で、展示車は「コンチネンタル・エココンタクト6Q」を履いていた。
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6/23ブリスターフェンダーは往年の「5ターボ」を、サイドまで回り込んだリアスポイラーは、初代5のレインチャンネルを思い出させる。
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7/23バックレスト下部のパッドが厚いシート形状は、1980-1990年代のルノー車でよく使われた意匠だ。
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8/23ステアリングホイールやレバー類など、各部には既存のルノー車の部品が巧みに流用されている。
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9/23しかし、四隅を白のアクセントで囲った空調吹き出し口と、助手席側のパッドで、他モデルとの差異が強調されている。
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10/23縦じまのステッチが入ったダッシュボードのパッドは、初代「5」を想起させる。
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11/23身長166.5cmの筆者が座ったところ。
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12/23ワイヤレスチャージャー付きのセンターコンソールには、車両前面がレリーフで再現されている。
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13/23天井の内張り。
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14/23乗車定員は5人。助手席をかなり前にスライドさせても、後席の足元はこのような状態だ。リアに大柄な人を乗せての移動は、短距離が限度だろう。ドアの内張りに、外観やダッシュボードほどのファンタジーが感じられないのは、コストの制約か。
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15/23ラゲッジルーム容量は326リッター。52kWhバッテリー仕様における15%から80%までの充電所要時間(急速充電)は、30分である。
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16/23ショールームの片隅で販売されていたペダルカー。
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17/23シートまわりからは実車に近いクオリティーが感じられる。
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18/23「ザ・オリジナルズ」のショーケースをのぞく。
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19/23毛糸帽も。EVでヒーターの電費が心配になったらかぶるといいかも、というのは少々皮肉がすぎるか。
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20/23店内に展示してあったもう一台は、ナイトブルーの塗色。3つある仕様のなかで「アイコニック サンク」と名づけられた最上級バージョンである。デカールは宣伝用だが、このままでもスタイリッシュだ。
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21/23こちらのシート配色も上品だ。
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22/23インフォテインメント画面には、ルノーが誇る公式アバター「RENO」が映っている。
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23/23「5 E-Techエレクトリック 150PS アイコニック」仕様のイタリア付加価値税込み価格は、3万7750ユーロ(約607万円)。

大矢 アキオ
Akio Lorenzo OYA 在イタリアジャーナリスト/コラムニスト。日本の音大でバイオリンを専攻、大学院で芸術学、イタリアの大学院で文化史を修める。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとしてシエナに在住。NHKのイタリア語およびフランス語テキストや、デザイン誌等で執筆活動を展開。NHK『ラジオ深夜便』では、24年間にわたってリポーターを務めている。『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり』(コスミック出版)など著書・訳書多数。近著は『シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡』(三樹書房)。イタリア自動車歴史協会会員。
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