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1/24今回のお題は、斬新すぎるデザインで賛否を巻き起こしている、新型「BMW X3」だ。
清水「……てか、BMWがお題のときって、大体トップ写真はこの角度じゃない?」
ほった「キドニーグリルが一番ドカンとくる画角がこれなんで」 -
2/242024年11月に行われた日本発表会の様子。今やBMWの世界販売における最量販車種となっている「X3」だけに、気合の入ったイベントだった。「カッコいいか否かとか、いいデザインか否かとかはわからないが、なんとなく好印象だった」というのが、取材したwebCGほったの第一印象。
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3/24新旧「X3」のサイドビュー。上が3代目にあたる先代で、下が新型の4代目。ボンネットの厚みやノーズの高さ、テールゲート(Cピラーじゃないよ!)の傾き具合などに注目。
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4/24渕野「プロポーションは『XM』(写真)に近いと思いますよ」
清水「言われてみれば」
ほった「テールゲートの傾きだけはアレですけどね」 -
5/24新型「X3」のサイドビューの見どころといえば、やはりこのドアパネル。キャラクターラインで分断せず、広い面をバーン! と見せている。控えめではあるが、リフレクションの変化がもたらす面の表情にも注目。
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6/24ボディーパネルがうねっているクルマといえば、やっぱりマツダ車にとどめを刺す。見よ、この「CX-60」を! サイドに映る照明の反射や陰影の変化たるや、草書で書かれた書家の一筆のごとし。
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7/24渕野「BMWも『X3』でマツダ的な手法を取り入れてきたのですが、まだ表現がおとなしいし、ボディー全体との関連性も薄い感じがしますね」
ほった「マツダやトヨタ、プジョーなんかとは違って、『とりあえずうねらせてみました』って感じなわけですね」 -
8/24先代「X3」(上)と新型X3(下)のフロントマスクの比較。
清水「新型はずいぶんスッキリしたんだねぇ」
ほった「まぁグリル内の模様とかテールランプのグラフィックとか、細かいところは今でもコテコテなんですけど」 -
9/24新型「X3」ではこのボンネットも大きな見どころ。エンブレム周りと左右の縁以外にキャラクターラインがなく、面の広さを前面に押し出している。
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10/24ふたたび新旧「X3」のサイドビューの比較。先代はヘッドランプとテールランプをつなぐようにキャラクターラインが走っており、またドアパネルに入る上下のラインやピークの位置などもほぼ平行。クルマの姿勢がわかりやすいデザインだった。
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11/24いっぽう新型は、ヘッドランプの目じりから始まる流れが、リアドアハンドルのあたりで発散。パネルのピークは下へと向かういっぽうで、キャラクターラインはウィンドウグラフィックに沿って跳ね上がっている。リアドアの後半からテールランプにかけて、つながりや流れを感じさせる軸がないのだ。
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12/24新型「X3」のデザインスケッチ。
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13/24定石をコテンパンに無視したデザインで物議を醸す、新型「X3」のインテリア。
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14/24この角度から見ると、ボリューミーに張り出すダッシュボードの形状がよくわかる。
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15/24ダッシュボードに対する脈絡なぞお構いなしに取り付けられた、ドアトリムのイルミネーション。もちろんこの分断っぷりも、デザイナーの意図によるものだ。(写真:向後一宏)
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16/24比較用に、先代「X3」のインテリア。鋭角に突き出た薄いダッシュボードは、ステッチやら装飾やらで複数の層に分けられており、また縦方向の断面形状も場所によって変わっている。
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17/24新型「X3」のドアトリム。
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18/24インテリアのデザインスケッチ(上)と実車のインテリア(下)。ダッシュボードの下から斜め上へと向かう流れが、明確に意図されている。
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19/24新型「1シリーズ」のデザインスケッチと実車のインテリア。
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20/24「iX」のデザインスケッチと実車のインテリア。ダッシュボードのヨコの流れを加飾や色などで断ち切り、上下や前後など、ドライバーから見てタテの流れに変えるのは、BMWのインテリアにおける新しい潮流なのだ。
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21/24比較用に、先代「X3」のインテリアのデザインスケッチ。
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22/24上から順に、初代(2003年)、2代目(2010年)、3代目(2017年)、4代目(2024年)の「X3」。本稿ではかわいそうな言われようの3代目だが(スミマセン)、BMW内での重要度が一気に増したのは、実はこの世代から。「3シリーズ」を差し置いて「5シリーズ/7シリーズ」由来の新世代シャシーをいただくなど、量販セグメントにおける旗手としての立場が、明確なものとなった。
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23/24ほった「思い出せないといえば、現行『X6』のデザインも、もうすっかり思い出せないですね」
清水「デビューからずいぶんたつしねぇ」
渕野「新型は、『X3』みたいなデザインになるかもしれませんね」 -
24/24インテリア、エクステリアともに、新しいアイデアが山盛りに詰め込まれた新型「X3」。この造形が、新時代のBMWデザインの指標となるかもしれない。

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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