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2/25今日におけるモーガンの基幹車種である「プラスフォー」。「4/4」の高性能バージョンとして登場したモデルで、ベース車が販売終了となった今日でも、「4/4の高性能版」という意の「Plus Four」という車名を冠している。
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3/25現行型の「プラスフォー」は2020年3月にデビュー。モーガンではそれまで、鉄製のラダーフレームに木とアルミでできたボディーを架装する、昔ながらの車両構造を受け継いできたが、2019年発表の「プラスシックス」以降は、アルミ製のバスタブシャシーを各車に用いている。
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4/25インテリアは各部の色や素材を細かくオーダー可能。試乗車の内装色は「ビスケット」で、標準仕様のマットシルバーのダッシュボードに、ウォルナットのセンターコンソールが用いられていた。
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5/25フロントまわりでは、ヘッドランプに加えてロワースプリッターやナンバープレートベースの意匠も変更。よりスッキリとしたイメージとなった。
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6/25フードに関してはステッチのパターンを変更し、リアウィンドウを大型化。ボディーへのフィット性や、屋根を閉じる際の操作性の改善も図っている。
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7/25シートについても生地やパイピングなどの仕様を細かくオーダー可能。オプションでシートヒーターや、リクライニング機構およびボルスターの空気圧調整機能を備えた「コンフォートプラスシート」も用意される。
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8/25シート後方の積載スペースの様子。「プラスフォー」にはBluetooth通信で音楽を再生するオーディオが備わっており、ドアとパーセルシェルフ(写真)にスピーカーを、シート下に低音アクチュエーターを搭載。オプションでゼンハイザーのプレミアムオーディオも用意される。
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9/25ダッシュボード中央の計器類とスイッチパネル。オプションの空調は昔ながらの“ヒーター&クーラー”で、右のダイヤルで温度を、左のダイヤルで風量を調整。スノーマークのボタンを押すと冷房が作動する。
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10/25昨今のモダンなスポーツカーとは異なり、「モーガン・プラスフォー」のドライブフィールは4輪のグリップ感がそこまで強くない。しかしよくよく観察すると、各輪がしっかり路面をつかみ、シャシーも現代的な剛性を備えていることがわかる。
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11/25足もとには往年のカンパニョーロを思わせるクラシックなアロイホイールと、写真のスポークホイールを用意。色の組み合わせも含めると、実に9種類もの仕様が用意され、さらにスポークホイールでは、センターホイールナットもポリッシュドと真鍮(しんちゅう)色から選択可能となっている。
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12/25サスペンションは前後ともにダブルウイッシュボーン式。オプションの「ダイナミックハンドリングパック」を選択すると、英ナイトロンと共同開発したシングルウェイのダンピング調整機能および車高調整機構付きのショックアブソーバーと、パフォーマンススプリング、リアアンチロールバーが装備される。
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13/25BMWの「B48」型2リッター直4直噴ガソリンターボエンジン。最高出力は258PSで、最大トルクはトランスミッションが6段MTの場合は350N・m、8段ATの場合は400N・mとなる。
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14/25トランスミッションには6段MTと8段ATの2種類を設定。車重は前者の場合が1013kg、後者の場合が1009kgと、むしろMT仕様のほうが重い(いずれも乾燥重量)。
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15/25運転席正面の液晶ディスプレイには、各種インジケーターとともに、車速やエンジン回転数、シフトポジションなどを表示。コラムレバーのスイッチを押すと、外気温や灯火類の状態、オイルレベルなども確認できる。
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16/25文中の“スリーパー”とは、一見そうは見えないものの、実際には高い動力性能を備えているクルマを指すスラングだ。実際、「モーガン・プラスフォー」はクラシックな装いとは裏腹に、0-100km/h加速は5.2秒、最高速は240km/hという高い動力性能を誇る。
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17/25センターコンソールに備わる「Sプラス」モード(右)とトラクションコントロール・オフ(左)のスイッチ。トラクションコントロールはドライブモードの状態にかかわらず、オン/オフの切り替えが可能だ。
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18/25熟練工による手作業でのクルマづくりを守りつつ、スポーティーでファンなモデルを輩出し続けるモーガン。伝統を守りながらも古典であることに甘えない彼らは、非常に希有(けう)な存在といえるだろう。
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19/25モーガン・プラスフォー
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山田 弘樹
ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦経験をもつ、実践派のモータージャーナリスト。動力性能や運動性能、およびそれに関連するメカニズムの批評を得意とする。愛車は1995年式「ポルシェ911カレラ」と1986年式の「トヨタ・スプリンター トレノ」(AE86)。
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