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1/142025年9月に発売された乗用車用スタッドレスタイヤ「ヨコハマ・アイスガード8」。氷上性能を革新的に高めたとうたわれる進化した実力を、ひと足先に冬の北海道で確かめた。
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2/14「アイスガード8」は横浜ゴムの乗用車用スタッドレスタイヤブランド「アイスガード」の第8世代となる新製品。冬用タイヤ新技術コンセプト「冬テック」を採用した第1弾となる。
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3/14氷上での「接触の密度(氷とゴムの接触点)」が先代の「アイスガード7」(写真左)に対し63%増加し、氷上性能が飛躍的にアップしたという「アイスガード8」(同右)。一つひとつが大きいブロックで構成されたトレッドパターンもアイスガード8の特徴だ。
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4/14今回は、北海道・旭川にある横浜ゴムの冬タイヤ用テストコース「TTCH(Tire Test Center of Hokkaido)」のハンドリング路や2023年に開設した自慢の屋内氷盤旋回試験場などにおいて「アイスガード8」の実力を試した。
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5/14「アイスガード8」のサイドウォールには、漢数字の「八」を、ショルダーには数字の「8」をモチーフとしたデザインが取り入れられている。従来の「アイスガード7」に対して氷上制動性能が14%、氷上旋回性能が13%と大幅に向上。さらに雪上制動性能が4%、ドライとウエット性能もそれぞれ3%引き上げられたという。
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6/14横浜ゴムの「北海道タイヤテストセンター」内に建てられた屋内氷盤旋回試験場。氷盤面積は1960平方メートルで、旋回半径10~22mまでの試験が可能だ。今回は「アイスガード7」と「アイスガード8」をいずれも「トヨタ・カローラ」に装着し、旋回性能の差を確かめることができた。
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7/14従来素材の吸水バルーンよりも小型化した天然由来素材「水膜バスター」を高密度に配合することで、滑りの原因となる水膜を吸水する力が向上した「アイスガード8」。氷上での「接触の密度(氷とゴムの接触点)」が大幅にアップしたという。
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8/14屋内氷盤旋回試験場における「アイスガード7」(写真上)と「アイスガード8」(同下)の走行シーン。旋回走行時において、アイスガード8はラップタイムが13%向上している。
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9/14氷盤直線コースでの制動テスト風景。195/65R15サイズの「アイスガード7」と「アイスガード8」(写真上)を装着した「カローラ」で、比較テストを行った。
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10/14「アイスガード8」(写真上)と「アイスガード7」(写真下)を装着した「カローラ」による氷盤直線コースでの制動テスト風景。30km/hからのフル制動では0.8m程度の差が確認できた。
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11/14先代の「アイスガード7」(写真左)と「アイスガード8」(同右)を装着した「カローラ」。前者に対して後者は、路面とタイヤの実接地面積を8%増加させ、ブロック剛性を7%高めた専用トレッドパターンを採用する。
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12/14「アイスガード8」を装着した「カローラ」での雪上スラロームテストシーン。冬用タイヤに求められる圧縮抵抗・雪柱せん断力・凝着摩擦・エッジ効果の4つの機能を最適化することによって、新雪路面でも圧倒的といえる接地感の高さを発揮する。
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13/14225/55R19サイズの「アイスガード8」を装着した「トヨタ・アルファード」。重量級のミニバンとのマッチングも良好で、ステアリングの操作に対する応答性のよさや、快適な乗り心地を確認することができた。このサイズを含めて、アイスガード8は225/45R21から185/70R14までの全71種類でサイズが展開される。価格はオープン。
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14/14「アイスガード7」と「アイスガード8」の比較試走では、アイスガード7を装着した車両でもさしたる不満はなかった。けれどもアイスガード8装着車では、スタート時のアクセルひと踏みの瞬間から、もはや「誰でも違いがわかる」というレベルでトラクション能力に差を感じた。

河村 康彦
フリーランサー。大学で機械工学を学び、自動車関連出版社に新卒で入社。老舗の自動車専門誌編集部に在籍するも約3年でフリーランスへと転身し、気がつけばそろそろ40年というキャリアを迎える。日々アップデートされる自動車技術に関して深い造詣と興味を持つ。現在の愛車は2013年式「ポルシェ・ケイマンS」と2008年式「スマート・フォーツー」。2001年から16年以上もの間、ドイツでフォルクスワーゲン・ルポGTIを所有し、欧州での取材の足として10万km以上のマイレージを刻んだ。
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