第26回「高級サルーンに求められるハイブリッドシステムとは?」
2013.11.29 水野和敏的視点理想的な後席空間とは?
過去3回にわたって、1500万円級のラグジュアリーハイブリッドセダンをテストしてきました。今回はまとめとして、「高級車としてのハイブリッドモデル」を考えてみます。
「メルセデス・ベンツS400ハイブリッド エクスクルーシブ」「レクサスLS600hL エグゼクティブパッケージ(4人乗り)」「ポルシェ・パナメーラS ハイブリッド」。どのクルマも個性的で、また自動車メーカーの開発姿勢を垣間見ることができ、大変興味深い取材となりました。
さすがにこのクラスとなると、いかな“ドライバーズカー”を標榜(ひょうぼう)していても、やはり後席の居住性は大事なチェックポイントになります。
ニュルブルクリンクで鍛え上げた結果、適度な空間の安心感が高く、走行中の快適性が抜群だったSクラス。せっかく広大なスペースを確保し、繊細な作りの良さを示しながら、ボディー後部の剛性の低さとサスペンションの前後セッティングのコーディネート不足が、リアシートの居住性に悪影響を与えていたレクサスLS。
それらに対して、前回触れることのできなかったパナメーラの後席は、いかにも4人乗りのクルマを作り慣れていない、自動車メーカーの蹉跌(さてつ)を感じさせました。
パナメーラのリアドアは、後輪のホイールハウスに達しています。一方、メルセデスもレクサスも、リアドアはホイールハウスの直前で終わっています。おそらくポルシェはデザイン上の要請からこの方式を採ったことと思いますが、これだと、ドアを開けた際、ボディー側に付着した泥や汚れが服に付きやすくなります。ここを擦りながら乗り降りせざるを得ないのです。
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