第111回:新型BMW i3(後編) ―BMWの挑戦が浮き彫りにした、BEVセダンのデザイン的課題―

2026.05.06 カーデザイン曼荼羅 渕野 健太郎清水 草一
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いよいよ登場した新型「BMW i3」。長年にわたりスポーツセダンをつくり続けてきたBMWが世に問う、DセグメントのBEVセダンだ。
いよいよ登場した新型「BMW i3」。長年にわたりスポーツセダンをつくり続けてきたBMWが世に問う、DセグメントのBEVセダンだ。拡大

BMWが満を持して発表した新型「i3」は、スポーツセダンの世界的ベンチマーク「3シリーズ」の電気自動車(BEV)版ともいうべきモデルだ。バイエルンの名門が思い描く、BEV時代のセダンの在り方とは? そこから浮かび上がる、これからのセダンの課題とは? カーデザインの識者と考えた。

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新型「i3」の三面図。相対的にキャビンが大きく、やや丸っこいスタイルをしていることもあって小さく感じられるが、実は結構大柄なモデルなのだ。
新型「i3」の三面図。相対的にキャビンが大きく、やや丸っこいスタイルをしていることもあって小さく感じられるが、実は結構大柄なモデルなのだ。拡大
現行型「3シリーズ」(上)と新型「i3」(下)のリアクオータービュー。まったく同じ画角ではないので参考程度と捉えてほしいが、各部のボリュームの違いがよくわかる。
現行型「3シリーズ」(上)と新型「i3」(下)のリアクオータービュー。まったく同じ画角ではないので参考程度と捉えてほしいが、各部のボリュームの違いがよくわかる。拡大
225/40R19サイズ(外径:662.6mm)のフロントタイヤを履いた現行「3シリーズ」(上)と、245/35R21サイズ(外径:705.4mm)のフロントタイヤを履いた新型「i3」の“横顔”。後者はボディーのボリュームが大きいので、大径のタイヤを履かせてデザインのバランスをとったきらいがある。
225/40R19サイズ(外径:662.6mm)のフロントタイヤを履いた現行「3シリーズ」(上)と、245/35R21サイズ(外径:705.4mm)のフロントタイヤを履いた新型「i3」の“横顔”。後者はボディーのボリュームが大きいので、大径のタイヤを履かせてデザインのバランスをとったきらいがある。拡大

実は結構デカいんです

webCGほった(以下、ほった):記念すべきゾロ目の第111回です。前回は「新型i3は『ビジョン ノイエクラッセ』とフォルムが全然違う!」という話までしましたけど。

清水草一(以下、清水):フロントマスクはコンセプトカーから引き継いだけど、フォルムは保守的になったよね。それでも「これじゃBMWらしく見えない!」という批判の声は、世界中であるみたい。

渕野健太郎(以下、渕野):そうなんですね……。顔に関しては、なんかこれまでのBMWとは全然違うタイプで、真正面から見ると新たなデザインへの期待感が膨らみますけど。

清水:その顔が新しすぎてBMWらしくない、ってことでしょう、恐らく。

渕野:自分としては、顔には新しさがあるんだけど、サイドに振っていくにつれて、「あれ、なんだろうな。ちょっと、とりとめがないな」と感じたんですが。

ほった:世間とは逆に。