これがおすすめ! ダイハツK-OPEN:FRであることは重要だ【ジャパンモビリティショー2025】

2025.10.31 これがおすすめ! 鈴木 ケンイチ
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ダイハツブースに展示されている軽自動車規格のオープンカー「K-OPEN(コペン)」。
ダイハツブースに展示されている軽自動車規格のオープンカー「K-OPEN(コペン)」。拡大

ジャパンモビリティショー2025でモータージャーナリストの鈴木ケンイチが注目したのはダイハツの「K-OPEN(コペン)」。米もクルマの値段も上がる令和の日本において、軽自動車のスポーツカーは、きっと今まで以上に注目されるはずだ。

「K-OPEN」は、内燃エンジンを搭載するFRレイアウトの2シーターモデル。開閉式のメタルトップが採用される。
「K-OPEN」は、内燃エンジンを搭載するFRレイアウトの2シーターモデル。開閉式のメタルトップが採用される。拡大
「K-OPEN」のインテリア。無駄を省いたシンプルな印象が、スポーツマインドを刺激する。
「K-OPEN」のインテリア。無駄を省いたシンプルな印象が、スポーツマインドを刺激する。拡大
赤いストラップ式のオープナーを用いて室内からドアを開ける。実にスパルタンだ。
赤いストラップ式のオープナーを用いて室内からドアを開ける。実にスパルタンだ。拡大
「K-OPEN」のボディーサイズは全長×全幅×全高=3395×1475×1230mm、ホイールベース=2265mm。
「K-OPEN」のボディーサイズは全長×全幅×全高=3395×1475×1230mm、ホイールベース=2265mm。拡大
次期「コペン」のテスト車両である「K-OPENランニングプロト」も展示されている。
次期「コペン」のテスト車両である「K-OPENランニングプロト」も展示されている。拡大

開発に“本気”が感じられる

個人的に刺さったのが、ダイハツのK-OPENである。何が素晴らしいかといえば、なんとFRレイアウトを採用してしまったということ! やはり、スポーツカーとして楽しもうというのであれば、FRであることが非常に重要だからだ。しかも、張りぼてのコンセプトカーというだけでなく、すぐ横に実際に開発に使っているというランニングプロトタイプも出品してくれた。つまり、それだけダイハツは、本気で、次のコペンとしてK-OPENに取り組んでいることがわかる。

また、開発に関しても「軽自動車ならではの絶対的な軽さ」や「低重心」「50:50の前後重量配分」といった基本をしっかりと押さえているというのもうれしいポイント。なんでもかんでもインフレで高くなるなか、軽自動車のスポーツカーという庶民の味方の登場は、きっと多くの人の心を打つことだろう。

絶対的な速さはないだろうけれど、絶対的な楽しさはあるはず。スポーツカー入門の若者だけでなく、年配にもおすすめできる一台になるはず。また、キュートさとカッコよさが絶妙にバランスするルックスもいい。女性の受けも悪くないだろう。

ちなみに、メタルトップだから夏にも強い。きっと南国でも受け入れられるのでは。インドネシアでも展開すれば、数がさばけてより実現度が高いのではないだろうか。早く量産モデルが登場してほしい。

(文=鈴木ケンイチ)

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