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2/28新型直6エンジンを搭載する「S450」シリーズは、今回試乗した「S450エクスクルーシブ」のほか、「S450」と「S450ロング」の計3モデル展開となる。
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3/28新型“M256”型直6エンジンの排気量は3リッター。ターボと電動スーパーチャージャーで過給され、さらにISGから出力のアシストを受ける。最高出力は367psで最大トルクは500Nm。
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4/28マルチビームLED(ウルトラハイビーム付き)ヘッドランプを標準搭載。ステレオカメラで前方の交通を検知し、片側84個のLEDを正確に配光する。
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5/28「S450エクスクルーシブ」の車両価格は1363万円。ステアリング位置は左右どちらも選べる。試乗車は右ハンドル仕様で、ボディーカラーは「オブシディアンブラック」。
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6/28「S450」のステアリングを握る前に、まずは4リッターV8ツインターボエンジン搭載の「S560 4MATICロング」に試乗した。外観をスポーティーに装う「AMGライン」が装着されている。
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7/284リッターV8ツインターボエンジンは469psと700Nmを生み出す。JC08モード燃費は9.0km/リッター。
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8/284WDの「S560 4MATICロング」は左ハンドル車のみの設定。
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9/284リッターV8エンジンがもたらす「S560 4MATICロング」の走りは「Sクラス」のイメージそのもの。あり余る力を隠すかのように、静かにゆったりと進んでいく。
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10/28試乗した「S560 4MATICロング」の車両価格は1699万円。ボディーカラーは「セレナイトグレー」。
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11/28続いて新型直6エンジンを搭載する「S450エクスクルーシブ」に試乗。「S560」同様、こちらにもオプションの「AMGライン」が装着されており、フロントバンパーやサイドスカートがスポーティーなデザインのものに変更されている。
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12/28エンジンカバーを外すと、直6エンジン本体が現れる。エンジンの右(車両正面から向かって左)が排気側で、左が吸気側。
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13/28アイドリングは520rpmという低さに保たれ、室内の静粛性に寄与している。
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14/28排気側から直6エンジンを見る。遮熱板のすき間から、ターボチャージャー(装備数は1基)のタービンが見える。M256型3リッター仕様のボア×ストロークは83×92mm。エンジン長を抑えるために、従来のM276型3リッターV6と比べて、シリンダー同士はより接近した配置となっている(ボアピッチは90mm)。今後、排気量を拡大するとすれば、「ストロークアップする方向になるだろう」(M256の開発を率いたダイムラーのラルフ・ヴェッラー氏談)とのことだ。
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15/28M256型直6を正面から見る。オルタネーターやウオーターポンプ、エアコンのコンプレッサーなどといったエンジン補機を駆動するベルトが、エンジン前部に存在しないのがわかるだろうか。エンジン本体の長さを抑えることに、大いに貢献している。
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16/28「S450」の0-100km/h加速は4.8秒(欧州仕様)。同社のV8ガソリンエンジン搭載車と同等の性能がうたわれている。
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17/28M256型直6ユニットを正面から見る。エンジン本体の向かって左が排気側で、右が吸気側。カム駆動用チェーンのほか、燃料ポンプやオイルポンプの駆動部はエンジンの後部に配置されており、前部には補機駆動用のベルトがない。
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18/28M256ユニットを後方から見たところ。エンジンの出力軸に連結されるISGは、その名の通りスターターモーターとオルタネーターの役割を持つほか、22ps(16kW)と250Nmを出力する。
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19/28「S450エクスクルーシブ」のリアビュー。「AMGライン」のリアバンパーが、後ろ姿をスポーティーに演出する。
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20/28直6の美点は、燃焼に伴う振動が構造的に出ないため、滑らかな回転フィールが得られること。今回の試乗でも、「S450」にはV8モデルをしのぐスムーズさが感じられた。
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21/28「AMGライン」オプションを選択すると、スロットルおよびブレーキペダルがステンレスになるほか、ブラックハイグロスポプラウッドのインテリアトリム、ヘッドアップディスプレイ、本革巻きウッドステアリングが装着される。
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22/28「S450エクスクルーシブ」ではナッパレザーシートが標準。
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23/28シートヒーターは前席だけでなく、後席にも標準で装備される。
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24/28タイヤサイズは前が245/45R19、後ろが275/40R19。「AMGライン」が装着された試乗車には、「AMG5ツインスポーク」のアルミホイールが装着されていた。
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25/28メルセデス・ベンツS450エクスクルーシブ
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27/28メルセデス・ベンツS560 4MATICロング
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鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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