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2/181967年に実戦投入されたレーシングエンジン「フォード・コスワースDFV」。F1において一時代を築き上げ、通算154勝という記録を打ち立てた。
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3/18DFVの開発に携わった主要メンバー。左から開発設計のビル・ブラウン、コスワースの創設者であるキース・ダックワースとマイク・コスティン、フォード側の担当者であるベン・ルード。
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4/18有名な「JPSカラー」でカラーリングされた、エマーソン・フィッティパルディの「ロータス72」(1972年)。カウルの後ろにDFVのヘッドがのぞく。
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5/18DFVとともにF1に登場した「ロータス49」。改良モデルの「49B」「49C」も含め、1970年まで最前線で活躍した。
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6/18「ロータス49」の完成を祝う関係者。コスワースの2人に加え、マシン設計のモーリス・フィリップ(左端)、開発ドライバーのグラハム・ヒル(中央)、ロータスのコーリン・チャップマンが写っている。
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7/18DFVと「ロータス49」の初陣を優勝で飾ったジム・クラーク。ロータス49は圧倒的な速さを見せたものの、決勝ではトラブルに悩まされ、タイトルはブラバムと同チームのデニス・ハルムに譲ることとなった。
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8/181967年のオランダGPにて、ザントフォールトサーキットを走る「ロータス49」とジム・クラーク。
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9/181968年シーズンの初戦を優勝で飾ったジム・クラークだが、その後、ドイツ・ホッケンハイムで行われたF2レースでクラッシュ。32歳の若さでこの世を去った。
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10/181968年の第2戦スペインGPにて、表彰台の中央に立つグラハム・ヒル。この年、ロータスはコンストラクターズタイトルを、ヒルはドライバーズタイトルを獲得した。
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11/181974年のF1で活躍した「マクラーレンM23」。マクラーレンに初のコンストラクターズタイトルをもたらした同車のエンジンもDFVだった。
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12/181981年のアルゼンチンGPにて、アラン・ジョーンズがドライブする「ウィリアムズFW07C」。DFVはF1史上類を見ないほどに息の長いエンジンでもあり、ウィリアムズによる同年のコンストラクターズタイトル獲得が、DFVを採用するチームによる最後のタイトルとなった。
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13/18DFVの透視図。燃焼室はペントルーフ(三角屋根)型で、合計4本のカムシャフトをギアで駆動した。
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14/181977年のイギリスGPを走る、ジャン=ピエール・ジャブイーユの駆る「ルノーRS01」。ターボチャージャーを搭載した初のF1マシンだった。
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15/181983年のF1世界選手権にて、「ブラバムBT52」をドライブするネルソン・ピケ。BMWは1982年にブラバムにエンジンの供給を開始、1983年にはピケがドライバーズタイトルを獲得している。
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16/18ルノー、フェラーリ、BMW、ポルシェと、さまざまなメーカーがエンジン開発でしのぎを削った“1.5リッターターボ時代”。そのトリを飾ったのがホンダで、1986年から1988年には同社のエンジンを搭載したウィリアムズとマクラーレンがコンストラクターズタイトルを制覇。特に1988年のマクラーレンは16戦中15勝と圧倒的な強さでシーズンを制した。
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17/18ヤマハのレーシングエンジン「OX77」。ヘッドカバーに書かれた「COSWORTH」「YAMAHA」の文字に注目。
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18/181.6リッターターボエンジンにハイブリッド機構、電動ターボチャージャーと、かつてない複雑な機構となったF1のパワープラント。開発には莫大な費用と時間がかかり、昔のように多くのコンストラクターがタイトルを争える時代ではなくなってしまった。写真は2018年のオーストラリアGP。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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