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1/16夜の首都高でポルシェの「ターボ」に試乗した。ただし今回の車両は、同じターボでも過給機どころかエンジンも載っていないのに最高出力680PS、最大トルク850N・mを誇るハイパフォーマンスEV「タイカン ターボ」である。
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2/16取材当日の夜8時、わが家に「ポルシェ・タイカン ターボ」が到着した。ボディーが黒っぽくてまるで形がわからないが、ボディーサイズは全長×全幅×全高=4963×1966×1381mm、ホイールベースは2900mmとのこと。
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3/16明るい場所で見た「タイカン」は、スタイリッシュな4ドアサルーンという印象。日本に導入されるタイカンは4種類で、今回試乗した「ターボ」は93.4kWhのバッテリーを搭載する上から2番目のグレードとなる。車両本体価格は2023万1000円ナリ。
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4/16東京・杉並区の大宮八幡宮をかすめつつ、首都高4号線の永福ランプへ向かった。半分だけ所有する愛車「カウンタック」より全幅が狭いので、杉並区の路地でも問題なしだ。
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5/16首都高4号線の上りにある代々木PAに到着。今回の試乗車で選択されていた「バルカノグレーメタリック」の外装色と「サテンオーラムペイント」仕上げの「21インチミッションEデザイン」ホイールというコンビネーションは、地味ハデである。
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6/16代々木PAで充電体験をしようと思ったが、サクライ君が充電会員の暗証番号を忘れたので断念。ちなみに「タイカン」の急速充電用充電ポートは左フロントフェンダーに設けられている。
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7/16代々木PAの充電用駐車スペースは、「タイカン」クラスだとパツパツ。急速充電器は30kW規格で、使用は一回20分に制限されている。写真は試乗後に再び同PAに立ち寄り、充電した際の様子。
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8/16試乗当日は、いつもの辰巳PAが閉鎖中だったこともあり、首都高・都心環状線をドライブするルートに変更。電費アタックを行った。
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9/16電費アタックでは、一定速度でケチケチ走るのが肝要。首都高・都心環状線の走行ペースは全体に遅めで、電費アタックには好都合だった。
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10/16トンネル内で「911 GT3」を発見。追走したいところだが、電費アタックを優先した。このあとわれわれの乗る「タイカン ターボ」は「アルピーヌA110」にもぶち抜かれた。
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11/16電費アタック中は、当然エアコンはオフ! ただし寒いので、シートヒーターだけは低温で作動させた。
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12/16わずか30kmほどのテストではあったが、「タイカン ターボ」での電費アタックの結果は5.7km/kWhとなった。上出来ではないか?
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13/16「タイカン ターボ」の試乗後、サクライ君が帰宅途中にある近所のガソリンスタンドで充電を行ってくれた。ありがたや。
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14/16こちらのガソリンスタンドに設置されている急速充電器は50kW規格で、一回につき30分の充電が行えた。
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15/163度目の充電作業で、目安とされているバッテリー容量の80%以上となる充電が完了。この時点で時計は23時25分を指していた。やはり充電は時間がかかるのである。
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16/16今回試乗した「タイカン ターボ」ではバッテリー残量81%で、ノーマルモードの航続可能距離は319kmだった。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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