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2/191955年に登場した「トヨペット・クラウン」。トヨタが独自に開発した乗用車であり、ダブルウイッシュボーン式のフロントサスペンションをはじめ、各所に意欲的な技術が盛り込まれていた。
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3/19日産の戦後型乗用車の第1弾にあたる「ダットサン110型」。堅実な設計による耐久性の高さと、高い快適性、プレス成形のボディーパネルによるモダンなスタイリングを特徴とした。
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4/191960年に登場した「日産セドリック」。より高出力なエンジンや、軽量・高剛性なモノコックボディー、4段MTの採用など、先進性の高さを武器にライバルに勝負を挑んだ。
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5/19日産の技術力の高さは、英オースチンのノックダウン生産によって培われたものだった。写真は小型セダン「オースチンA50」。
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6/19「ダットサン110型/210型」の後継モデルとして「ブルーバード」が登場したのは1959年。たちまち人気を博し、60年代半ばにはアッパーミドル層の憧れのクルマとなる。
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7/19セミモノコックボディーや前輪独立懸架式のサスペンションが採用された「ブルーバード」は、ライバルを上回る運動性能や乗り心地を実現していた。
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8/191961年には女性ドライバー向けの「ファンシーデラックス」を設定。パステルカラーの明るい内装が特徴で、後席にはカサ立てやカーテン、ハンガーなどを装備していた。
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9/191957年に登場した初代「トヨペット・コロナ」。エンジンを変更するなどして商品力の強化を図ったが、終始「ブルーバード」の後塵(こうじん)を拝することとなった。
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10/19先進的なスタインリングが目を引く2代目「コロナ」。60馬力を発生する1.5リッターエンジンの設定や、2段AT、自動クラッチの採用など、技術的にも意欲的なモデルである。
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11/19大ヒットを記録した「ブルーバード」は1963年に2代目に進化。ボディーはフルモノコックとなり、エンジンの出力向上も図られた。
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12/191964年にはスポーツグレードの「1200SS」が登場。ツインキャブレター仕様の1.2リッターエンジンは65馬力の最高出力を発生した。
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13/19「1200SS」に採用されたフロアシフトの4段マニュアルトランスミッション。同車とその後継の「1300SS」は、モータースポーツでも活躍した。
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14/19欧州車を思わせるデザインはピニンファリーナの手になるものだが、“尻下がり”のスタイリングは日本人には受け入れられなかった。
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15/19市場の声を受け、日産は1966年に「ブルーバード」の意匠を変更。巻き返しを図る。
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16/191964年に登場した3代目「コロナ」。4ドアセダンのほかに、5ドアや2ドアハードトップなどもラインナップされた。
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17/19高い動力性能も3代目「コロナ」の特徴で、トヨタは名神高速道路における連続10万km高速走行などのキャンペーンを通してそれを訴求。高性能車としてのイメージを浸透させていった。
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18/193代目「コロナ」は海外におけるトヨタ車の評価も押し上げた。特にセカンドカー需要が旺盛だった北米での人気は高く、トヨタの同市場における躍進の柱となった。
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19/191966年に誕生した「トヨタ・カローラ」(上)と「日産サニー」(下)。マーケティングを駆使した商品企画と販売競争は、広範なモデルに飛び火していった。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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