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1/162023年8月に世界初公開された「トヨタ・ランドクルーザー“250”」。乗用車的な高級感を漂わせていた「ランドクルーザープラド」から一転、クロカン車らしい武骨でクラシックなスタイリングとなった。
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2/16「ランクル250」のデザインについては、“丸目”と“角目”の2種類のフロントマスクがあるのも特徴だ。
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3/16ほった「『ランクル250』と『ランクル70』の30周年記念車を並べてみました。バンパーの前端と前輪の中心で位置をそろえています」
清水「横から見たら、ランクル250はヘッドランプの存在感が全然ないね」
ほった「あと、顔がバンパーの前端にくっついているから、すごく前のほうに顔がある印象ですね」 -
4/16ランドローバーの「ディフェンダー」は本当にフロントオーバーハングが短く、バンパーが薄いのだが、これでもユーロNCAPの安全性評価で5つ星(最高評価)を獲得している。デザイン性と安全性を両立させるため、相当に内部構造を工夫しているのだろう。
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5/16こちらは「レクサスGX」の横顔。フロントマスクが立体的(左右を斜めに削っている)でヘッドランプもサイド側に回り込んでいるので、「ランクル250」のような間延び感はない。
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6/16丸目(写真向かって左)と角目(同右)の、2つの顔の「ランクル250」のスケッチ。ファンの好みを広くすくえる2つの顔の設定も、このクルマがこれだけ話題になっている理由のひとつだろう。
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7/16渕野「丸目もイイんですけど、どこか取って付けた感じがあるんですよ」
ほった「……言われてみると、グリルの細かな造作とドーンとした丸目2灯は、ちょっとズレてる気がしますね。スケールの違う模型の部品を組み合わせちゃったみたいな」 -
8/162023年7月26日に米国で公開された、「ランドクルーザー“250”」のティザー写真。奥に見えるのは「60系」の後期モデルである。
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9/161980年~1990年に生産・販売された60系の「ランドクルーザー」。ランクルファミリーの旗艦である“ステーションワゴン系”の地位を確立したモデルで、今なお根強い人気を誇る。当初のフロントデザインは丸目2灯だったが、1987年のマイナーチェンジで角目4灯となった。
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10/16「ランドクルーザー“250”」の発表会場に展示された、歴代モデルの一部。左手前が「70系」、右奥が丸目2灯の「60系」、最奥が“ステーションワゴン系”の開祖である「55」だ。
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11/16ジャパンモビリティショーに出展されていた、丸目の「ランクル250」。
渕野「余談ですけど、ジャパンモビリティショーを見ていたら、日産の『Vモーショングリル』も、三菱の『ダイナミックシールド』も、スバルの『ヘキサゴングリル』も、みんなずいぶん曖昧になっていましたね。ショーカーは全然違う顔になっていたし。あまりそこにこだわる必要はないんだろうな、お客さんは求めてなかったんだな、と感じました」 -
12/16ランクルファミリーの最新モデル群。写真向かって左から、ステーションワゴン系の「300」、ヘビーデューティー系の「70」、ライトデューティー系の「250」。
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13/16原点回帰系のクロカンデザインのなかでも、白眉(はくび)ともいえるのが現行型「スズキ・ジムニー」だ。
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14/16ジープに対抗するべくフォードが送り出した「ブロンコ」シリーズ。「ブロンコ」(写真向かって右と中央の2台)はラダーフレームの本格クロカンだが、「ブロンコスポーツ」(同左)はエンジン横置き+FFベースのパワートレインおよびモノコックボディーを組み合わせた、カジュアルなSUVである。
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15/16トヨタがジャパンモビリティショーで発表したコンセプトモデル「ランドクルーザーSe」。
渕野「トヨタはカーデザインについて本当にいろんな引き出しがあるんですよ」
ほった「未来のランクルは、今とはまた全然違うデザインになるのかもしれませんね」 -
16/16「ランドクルーザー“250”」(北米仕様)の後ろ姿。
清水「なんで北米仕様の写真なの?」
ほった「日本ではまだ、オープンな場所での250の写真や画像が公開されていないからです。正式発表・発売までの“じらし作戦”かもしれませんね」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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