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1/17日本では5代目、海外では4代目にあたる新型「スズキ・スイフト」。凝縮したようなスポーティーなスタイリングが特徴だった従来型とは、いささか異なる意匠となっている。
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2/17新型のデザインについて、スズキは「これまでの『スイフト』にとらわれない個性・走りを想起させるスタイリングを追求した」としている。
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3/17初代から新型(5代目)までの歴代「スイフト」。初代のみまったくコンセプトの違うクルマに見えるが、実際、初代は軽乗用車「Kei」を拡張したモデルで、海外では車名も「イグニス」となっていた。
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4/17今となっては懐かしい、3代目「スイフト」のサイドビュー。(写真:荒川正幸)
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5/17新型「スイフト」のサイドビュー。ショルダー部のストレートなプレスラインやドアパネルの面の陰影などが目を引くが、過去のモデルほどキャラクターが立っている印象はない。
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6/17「ジャパンモビリティショー2023」で発表された「スイフト コンセプト」(≒新型スイフト)のデザインスケッチ。
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7/17ほった「やっぱりスケッチを見ると、デザイナーさんの意図がわかりやすいですね」
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8/17ほった「清水さんがのっぺり感じるのは、この顔まわり?」
清水「うーん。ほった君はどう思う?」
ほった「そんなには気にならないけど、ふとした瞬間、妙にのっぺり感じることがあることには同意です」 -
9/17インテリアのイメージ画像。エクステリアと比べると、こちらはスポーティー感が強めだ。
ほった「インパネからドアに続く白いオーナメントの一体感を、エアコンの吹き出し口が絶妙にジャマしてますよね」
渕野「ドアからインパネ側へもっとスムーズにつなぎたいところだと思いますが、あの辺は内側に機械や構造が入るので、引っ込ませるのが難しかったんだと思います」 -
10/173代目(左下)と4代目(右上)の「スイフト」のリアクオータービュー。これまでのスイフトは、タイヤを裾にした台形型のシルエットとなるよう、スタイリングが吟味されていた。
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11/17新型のリアクオータービュー。ヘッドランプまわりやリアコンビまわりなど、ボディー上部の張り出しが大きく、従来型ほど安定感を重視したデザインとはなっていない。
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12/17高性能モデルの「スイフトスポーツ」。従来型でも人気を博し、その勢いは“本家”のスタンダードモデルをすっかり食ってしまうほどだった。(写真:荒川正幸)
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13/17清水「新型でもちゃんと『スイフトスポーツ』は出るのかな?」
ほった「ウワサによるとあるらしいですね。新型にオバフェン付けたようなスタイリングになるのかな?」
(写真:荒川正幸) -
14/17ほった「新型『スイフト』は、早くも海外で正式導入のアナウンスがなされているようですよ」
清水「イギリスでは2024年春、ドイツでは2024年4月かぁ。向こうの人はどう受け止めるかな?」 -
15/17ほった「フォルクスワーゲンの『ザ・ビートル』と『スイフト』を並べてみました」
清水「こうして見ると、確かに新しいスイフトにもネオレトロっぽい雰囲気があるね。……それより、この2車というか2社が並ぶと、いまだに不穏な空気を感じるよ」 -
16/17渕野「ちょっとわかりづらいけれど、新型『スイフト』ってボンネットが乗っかっている車体中央のカタマリと、ヘッドランプが付いているフェンダーのカタマリが別体なんですよ。それも古いクルマっぽい雰囲気をかもし出しているんです」
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17/17平行線をたどる渕野と清水の議論はどこへ向かうのか? 後編も乞うご期待。

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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