-
1/20今回のお題は、みんな大好き「MINI」の新型。モデルチェンジで、ずいぶんつるりとしたデザインとなったが……。
-
2/20新しいデザインコンセプトのもとに開発された、「MINIクーパー」(写真左)と「MINIカントリーマン」(同右)。後者のデザインについては、また次回!
-
3/20オリジナルにあたるBMC時代の「Mini」(写真左端)と、4世代にわたる「ニューMINI」。変えなきゃいけないけど変えちゃいけないフロントデザインの苦悩がしのばれる……。
-
4/202001年に登場した初代「ニューMINI」のサイドビュー。オーバーハングが短く、フロントセクションが非常にコンパクトにまとめられていた。以降、代を経るにつれMINIは顔デカになっていく。
-
5/20「MINIクーパー3ドア」のBEVは、ボディーサイズが全長×全幅×全高=3860×1755×1460mm、ホイールベース=2525mm。ホイールベースは延びたが、全長はむしろ短くなった。
-
MINI の中古車webCG中古車検索
-
6/20上がICEの「MINIクーパー」で、下がBEVの「MINIクーパー」。ボンネットフードの切り欠きに注目。また報道資料にいわく、ICEでは歴代モデルの特徴だったホイールアーチモールなどを、“あえて”残したという。
-
7/20ICE車(上)とBEV(下)のインストゥルメントパネルまわり。デザインや操作系はよく似せているが、スピーカーやドアハンドルの配置など、内部構造にかかわる箇所がやっぱり異なっている。
-
8/20操作インターフェイスの根幹をなす、丸型の巨大なインフォメーションディスプレイ。
-
9/20「MINIクーパー」の車内空間は、イルミネーションやプロジェクターの光によって、その雰囲気がガラリと変わる。モードによっては、電装品などの作動音や走行時の疑似サウンド(BEV)なども変えられる。
-
10/20「MINIクーパー」のデザインスケッチ。この段階では、ヘッドランプからAピラーの根本に続くカタマリなど、各部の立体の主張が強めなデザインだったようだ。
渕野「新型の『MINIクーパー』はシンプルなデザインなので、『あまり主張が強いのは違うなぁ』と考え直したんじゃないでしょうか」 -
11/20ドアパネルの強めのピークや、リアフェンダーパネルに見るリフレクションの変化などは、実車にも受け継がれている。
-
12/20従来型(写真左)と新型(同右)の後ろ姿。全体を見てもディテールを見ても丸みを帯びていた従来型に対し、新型のオシリはややカクついている。
-
13/20ちなみに、新型ではヘッドランプやテールランプの点灯のしかたも、気分によって変えられる。
-
14/20「MINIクーパー」を前から見ると、バンパーの左右下部が削り込まれており、意外と頬がシュっとしている。真正面からでもタイヤがのぞいて見えるほどだ。
-
15/20いっぽう、リアはご覧のとおり。末広がりの分かりやすい台形だ。どちらかといえばマッチョ&スポーティーで、フロントとはちょっと印象が異なる。
-
16/20ICE車のリアフェンダー。タイヤが車体からはみ出ないよう、モールにフィンが付いている。
-
17/202001年に登場した初代「ニューMINI」。過去3世代を振り返ってみると、結局、初代が一番デザインが完成していた感がある。
-
18/20新型「MINIクーパー」(BEV)のインストゥルメントパネルまわり。シンプルを追求し、メーターパネルは思い切って廃止。車速などの走行情報は、センターディスプレイかヘッドアップディスプレイで確認するかたちとなった。
-
19/20清水「これはなんだい?」
ほった「新型の『MINIクーパー』(BEV)と、先代の『MINI 3ドア』のサイドビューです。ボディーの寸詰まり具合とか、Aピラーの傾き具合とか、新型はスタイリングも、これまでとは結構違うんですよ」 -
20/20渕野氏の期待に応えて、MINIのふるさと、オックスフォード工場を続々とラインオフする「MINIクーパー」のICE車。
ほった「……なんだか、地球侵略をもくろむ宇宙人みたいですね」
清水「自衛隊あたりに、あっさり撃退されそうだけどね」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
MINI の中古車webCG中古車検索
カーデザイン曼荼羅の新着記事
-
第87回:激論! IAAモビリティー(後編) ―もうアイデアは尽き果てた? カーデザイン界を覆う閉塞感の正体― 2025.10.8 ドイツで開催された欧州最大規模の自動車ショー「IAAモビリティー2025」。クルマの未来を指し示す祭典のはずなのに、どのクルマも「……なんか見たことある」と感じてしまうのはなぜか? 各車のデザインに漠然と覚えた閉塞(へいそく)感の正体を、有識者とともに考えた。
-
第86回:激論! IAAモビリティー(前編) ―メルセデス・ベンツとBMWが示した未来のカーデザインに物申す― 2025.10.1 ドイツで開催された、欧州最大規模の自動車ショー「IAAモビリティー2025」。そこで示された未来の自動車のカタチを、壇上を飾るニューモデルやコンセプトカーの数々を、私たちはどう受け止めればいいのか? 有識者と、欧州カーデザインの今とこれからを考えた。
-
第85回:ステランティスの3兄弟を総括する(その3) ―「ジープ・アベンジャー」にただよう“コレジャナイ感”の正体― 2025.9.17 ステランティスの将来を占う、コンパクトSUV 3兄弟のデザインを大考察! 最終回のお題は「ジープ・アベンジャー」だ。3兄弟のなかでもとくに影が薄いと言わざるを得ない一台だが、それはなぜか? ただよう“コレジャナイ感”の正体とは? 有識者と考えた。
-
第84回:ステランティスの3兄弟を総括する(その2) ―「フィアット600」からにじみ出るデザイナーの苦悩― 2025.9.10 ステランティスの未来を担う、SUV 3兄弟のデザインを大総括! 2回目のお題は「フィアット600」である。共通プラットフォームをベースに、超人気車種「500」の顔をくっつけた同車だが、その仕上がりに、有識者はデザイナーの苦悩を感じ取ったのだった……。
-
第83回:ステランティスの3兄弟を総括する(その1) ―「ジュニア」に託されたアルファ・ロメオ再興の夢― 2025.9.3 ステランティスが起死回生を期して発表した、コンパクトSUV 3兄弟。なかでもクルマ好きの注目を集めているのが「アルファ・ロメオ・ジュニア」だ。そのデザインは、名門アルファの再興という重責に応えられるものなのか? 有識者と考えてみた。
新着記事
-
NEW
トヨタ・カローラ クロスGRスポーツ(4WD/CVT)【試乗記】
2025.10.21試乗記「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジに合わせて追加設定された、初のスポーティーグレード「GRスポーツ」に試乗。排気量をアップしたハイブリッドパワートレインや強化されたボディー、そして専用セッティングのリアサスが織りなす走りの印象を報告する。 -
NEW
SUVやミニバンに備わるリアワイパーがセダンに少ないのはなぜ?
2025.10.21あの多田哲哉のクルマQ&ASUVやミニバンではリアウィンドウにワイパーが装着されているのが一般的なのに、セダンでの装着例は非常に少ない。その理由は? トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんに聞いた。 -
2025-2026 Winter webCGタイヤセレクション
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>2025-2026 Winterシーズンに注目のタイヤをwebCGが独自にリポート。一年を通して履き替えいらずのオールシーズンタイヤか、それともスノー/アイス性能に磨きをかけ、より進化したスタッドレスタイヤか。最新ラインナップを詳しく紹介する。 -
進化したオールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2」の走りを体感
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>欧州・北米に続き、ネクセンの最新オールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2(エヌブルー4シーズン2)」が日本にも上陸。進化したその性能は、いかなるものなのか。「ルノー・カングー」に装着したオーナーのロングドライブに同行し、リアルな評価を聞いた。 -
ウインターライフが変わる・広がる ダンロップ「シンクロウェザー」の真価
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>あらゆる路面にシンクロし、四季を通して高い性能を発揮する、ダンロップのオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」。そのウインター性能はどれほどのものか? 横浜、河口湖、八ヶ岳の3拠点生活を送る自動車ヘビーユーザーが、冬の八ヶ岳でその真価に触れた。 -
第321回:私の名前を覚えていますか
2025.10.20カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。24年ぶりに復活したホンダの新型「プレリュード」がリバイバルヒットを飛ばすなか、その陰でひっそりと消えていく2ドアクーペがある。今回はスペシャリティークーペについて、カーマニア的に考察した。
注目のキーワード
注目の記事
-
圧巻のタフネスとキャパシティー。MTBのトップライダーを支える「ディフェンダー130」の活躍に迫る。 特集
-
この冬注目のオールシーズンタイヤと最新スタッドレスタイヤをwebCGが独自にリポート。 特集
-
クルマ好きなら試してみたい旬のタイヤとアクセサリー。webCGのイチオシはこれだ! 特集
キャンペーン・お得な情報
週間アクセスランキングMINIクーパー3ドア
関連キーワード