-
1/19今も昔もメルセデス・ベンツの象徴である「Sクラス」。今回は、恐れ多くもスリーポインテッドスターのカーデザインを解剖する。
-
2/19上から順に、「Cクラス」「Eクラス」「Sクラス」。最近フルモデルチェンジしたのでEクラスのみ先代の写真だが、とにかく、遠目にはほとんど区別がつかない。
-
3/19メルセデス・ベンツの商品戦略において、いつの時代も微妙に“治外法権”的な扱いを受けている「Gクラス」。それはデザインの面でも変わらない。
-
4/19みんな大好きなW124世代の「Eクラス」。メルセデスのデザインが最も威光を放っていたのはこの時代だろうが、ただ当時にしても、「190シリーズ」やW140世代の「Sクラス」とは意匠が相似だった。メルセデス・ベンツの“金太郎アメ”戦略は、今日に限った話ではないのだ。
-
5/19メルセデス・ベンツのエントリーモデルを担う「Aクラス」。全長4.4m台の、典型的なCセグメントハッチバックだ。
-
メルセデス・ベンツ の中古車webCG中古車検索
-
6/194座のオープントップモデル「メルセデスAMG SL」。ロングノーズ・ショートデッキ、そしてロー&ワイドな、クラシックなフォルムのFRスポーツカーである。
-
7/192014年に開設された中国・北京のアドバンスドデザインスタジオ。
-
8/19世界に複数のデザイン拠点を持ちながら、常に同じイメージの商品が完成するというのだから、メルセデス・ベンツの統率力は恐ろしい。
-
9/19上から順に、「Cクラス」「Eクラス」(先代)、そして「Sクラス」のフロントマスク。
-
10/19ややコテコテ感を増したフロントマスクに、前後フェンダーの上を走るエッジの効いたキャラクターラインと、従来モデルから明らかにモチーフが変わった新型「Eクラス」。それでいて、全体のイメージは驚くほど変わっていない。
-
11/19新型「Eクラス」のデザインスケッチ。このモチーフは今後、他のモデルにも幅広く展開されていくのだろうか。
-
12/192005年に登場した、W221世代の「Sクラス」。ショルダーラインに、ドアパネルを横断するキャラクターライン、前後のフェンダーアーチ、グリルやヘッドランプあたりのビジーな造形と、今から見るとややコテコテとしたモデルだった。
-
13/19「メルセデス・ベンツSクラス」(W221)と同世代の「アウディA8」(D3)。A8では、この型の途中から今日に受け継がれるシングルフレームグリルが採用され始めた。
-
14/192009年に登場したW212世代の「Eクラス」(上)と、2011年登場のW218世代の「CLA」(下)。このころのメルセデス・ベンツは車種ごとに異なるモチーフを取り入れていたが、ウネウネしていた前世代からの反動か、いずれのモデルも面の質感よりプレスラインで見せる、パキパキとした意匠となっていた。
-
15/19渕野氏も所有していたという3代目「Cクラス」の「ステーションワゴン」。
-
16/19新型「メルセデス・ベンツEクラス」と「アウディA6」のリアクオータービュー。トランクの背面とバンパーに明確な段差がつくアウディに対し、メルセデスではバンパーへ向けてなだらかに膨らむ、“垂れ尻”なデザインとなっている。
-
17/19現行型「Cクラス」のリアクオータービュー。ショルダーラインやドア下部のキャラクターラインが感じさせる“勢い”を思うと、下まわりにブヨっとボリュームが集まったリアバンパーの処理は、確かにちょっと、違う気がする。
-
18/19新旧「Sクラス」のリアクオータービュー。新型は全体によりシンプルな意匠となったほか、切れ長なヘッドランプの採用により、ロー&ワイドなイメージが感じられるようになった。
-
19/192015年8月の発売から2017年8月のマイナーチェンジまで、わずか2年のみ販売された「メルセデス・ベンツS300h」。パワートレインは2リッター直4ディーゼルエンジンに低出力のハイブリッドを組み合わせたものだった。今日では総支払額が300万円でおさまるような物件もチラホラしている。

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
メルセデス・ベンツ の中古車webCG中古車検索
カーデザイン曼荼羅の新着記事
-
第91回:これぞニッポンの心! 軽自動車デザイン進化論(後編) 2025.11.12 激しさを増すスーパーハイトワゴン競争に、車種を増やしつつある電気自動車、いよいよ登場した中国の黒船……と、激動の真っただ中にある日本の軽自動車。競争のなかで磨かれ、さらなる高みへと昇り続ける“小さな巨人”の意匠を、カーデザインの識者と考える。
-
第90回:これぞニッポンの心! 軽自動車デザイン進化論(前編) 2025.11.5 新型の「ダイハツ・ムーヴ」に「日産ルークス」と、ここにきて新しいモデルが続々と登場してきた軽自動車。日本独自の規格でつくられ、日本の景観を変えるほどの販売ボリュームを誇る軽のデザインは、今後どのように発展していくのか? 有識者と考えた。
-
第89回:「ホンダ・プレリュード」を再考する(後編) ―全部ハズしたら全部ハマった! “ズレ”が生んだ新しい価値観― 2025.10.29 24年ぶりの復活もあって、いま大いに注目を集めている新型「ホンダ・プレリュード」。すごくスポーティーなわけでも、ストレートにカッコいいわけでもないこのクルマが、これほど話題を呼んでいるのはなぜか? カーデザインの識者と考える。
-
第88回:「ホンダ・プレリュード」を再考する(前編) ―スペシャリティークーペのホントの価値ってなんだ?― 2025.10.22 いよいよ販売が開始されたホンダのスペシャリティークーペ「プレリュード」。コンセプトモデルの頃から反転したようにも思える世間の評価の理由とは? クルマ好きはスペシャリティークーペになにを求めているのか? カーデザインの専門家と考えた。
-
第87回:激論! IAAモビリティー(後編) ―もうアイデアは尽き果てた? カーデザイン界を覆う閉塞感の正体― 2025.10.8 ドイツで開催された欧州最大規模の自動車ショー「IAAモビリティー2025」。クルマの未来を指し示す祭典のはずなのに、どのクルマも「……なんか見たことある」と感じてしまうのはなぜか? 各車のデザインに漠然と覚えた閉塞(へいそく)感の正体を、有識者とともに考えた。
新着記事
-
NEW
第852回:『風雲! たけし城』みたいなクロカン競技 「ディフェンダートロフィー」の日本予選をリポート
2025.11.18エディターから一言「ディフェンダー」の名を冠したアドベンチャーコンペティション「ディフェンダートロフィー」の日本予選が開催された。オフロードを走るだけでなく、ドライバー自身の精神力と体力も問われる競技内容になっているのが特徴だ。世界大会への切符を手にしたのは誰だ? -
NEW
第50回:赤字必至(!?)の“日本専用ガイシャ” 「BYDラッコ」の日本担当エンジニアを直撃
2025.11.18小沢コージの勢いまかせ!! リターンズかねて予告されていたBYDの日本向け軽電気自動車が、「BYDラッコ」として発表された。日本の自動車販売の中心であるスーパーハイトワゴンとはいえ、見込める販売台数は限られたもの。一体どうやって商売にするのだろうか。小沢コージが関係者を直撃! -
NEW
アウディRS 3スポーツバック(4WD/7AT)【試乗記】
2025.11.18試乗記ニュルブルクリンク北コースで従来モデルのラップタイムを7秒以上縮めた最新の「アウディRS 3スポーツバック」が上陸した。当時、クラス最速をうたったその記録は7分33秒123。郊外のワインディングロードで、高性能ジャーマンホットハッチの実力を確かめた。 -
NEW
「赤いブレーキキャリパー」にはどんな意味があるのか?
2025.11.18あの多田哲哉のクルマQ&A高性能をうたうブレーキキャリパーには、赤をはじめ鮮やかな色に塗られたものが多い。なぜ赤いキャリパーが採用されるのか? こうしたカラーリングとブレーキ性能との関係は? 車両開発者の多田哲哉さんに聞いてみた。 -
第323回:タダほど安いものはない
2025.11.17カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。夜の首都高に新型「シトロエンC3ハイブリッド」で出撃した。同じ1.2リッター直3ターボを積むかつての愛車「シトロエンDS3」は気持ちのいい走りを楽しめたが、マイルドハイブリッド化された最新モデルの走りやいかに。 -
スズキ・クロスビー ハイブリッドMZ(FF/CVT)【試乗記】
2025.11.17試乗記スズキがコンパクトクロスオーバー「クロスビー」をマイナーチェンジ。内外装がガラリと変わり、エンジンもトランスミッションも刷新されているのだから、その内容はフルモデルチェンジに近い。最上級グレード「ハイブリッドMZ」の仕上がりをリポートする。
注目の記事
-
ブリヂストンが満を持して世に問うた最新スタッドレスタイヤ「ブリザックWZ-1」。その実力に迫る。 特集 -
この冬注目のオールシーズンタイヤと最新スタッドレスタイヤをwebCGが独自にリポート。 特集 -
フルモデルチェンジで全方位に進化した人気のコンパクトカー「MINIクーパー5ドア」の魅力に迫る。 特集
キャンペーン・お得な情報
週間アクセスランキングメルセデス・ベンツ






























