-
1/162024年6月に発売された3代目「ホンダ・フリード」。従来モデルからイメージを一新。現行「フィット」から始まったシンプル路線へと舵を切った。
-
2/16日本独自の進化を遂げてきたコンパクトミニバンというジャンル。ユーザーからの支持も厚く、2023年の登録車(軽を除く普通車)の販売ランキングでは、「トヨタ・シエンタ」(写真左上)は3位、「ホンダ・フリード」(同右下)も、モデルライフ終盤ながら10位に入った。
-
3/162001年の終わりに登場した「ホンダ・モビリオ」。ボディーの半分以上が窓なのでは? という強烈な姿で登場し、カーマニアの間で論争を巻き起こした。
-
4/16欧州の路面電車をデザインのモチーフにしたという「モビリオ」だが、後の「フリード」のような人気を博すことはなく、このコンセプトは一代限りのものとなってしまった。
-
5/16「モビリオ」と入れ替わるかたちで2008年に登場した初代「フリード」。先達とは趣を異にする、“流れ”を意識したデザインが特徴だった。
-
トヨタ シエンタ の中古車webCG中古車検索
-
6/16初代「フリード」の後ろ姿。
清水「この、下すぼまりなテールゲートの形もよかったんだよ~」
ほった「見るところがそこって、マニアックすぎませんか?」 -
7/162016年に登場した2代目「フリード」。デザインは超の字が付くキープコンセプトだったが、サイドビューやバンパーなどに見られる途切れ途切れのキャラクターラインが、ちょっと気になった。
-
8/168年ぶりのフルモデルチェンジで登場した新型(3代目)。自動車らしいプロポーションとプロダクトデザイン的なテイストが、上手なあんばいで融合している。
-
9/162020年発売の現行型「フィット」以来、シンプル路線をひた走るホンダのカーデザイン。しかし、ライバルとの販売競争を見るに、一般ウケはイマイチのようだ。……カッコイイと思うんだけどな(webCGほった談)。
-
10/16織物の表皮を多用した新型「フリード」のインストゥルメントパネルまわり。リビング的な居心地のよさを重視した車内空間の仕立ても、昨今のホンダ車の魅力だ。
-
11/16新型「フリード」のシートレイアウトは2列5人乗り、3列6人乗り、3列7人乗りの3種類。3列目シートの格納は腕力が必要な左右跳ね上げ式だが、そのぶんつくりはしっかりしている。
-
12/16先代と新型のサイドビュー。
渕野「ご覧のとおり、Aピラーの角度自体は、先代からあまり変わっていないんですよ」
ほった「Dピラーの立ち具合もそうですが、Aピラーの取り付け位置とかルーフのピークとか、全体のプロポーションもあって、新型は『Aピラーが寝すぎに見える』感じがしますね」 -
13/16webCGほったが指摘した、フロントバンパー中央部の“穴”。渕野氏いわく、実はこれは「本当のラジエーターグリル」とのこと。実際、“H”エンブレムが入った上の黒い箇所はただの加飾で、グリルとしての機能は備わっていない。
-
14/16全高は15cm以上高い「フリード」だが、基本となるプラットフォームは「フィット」由来のもので、外見のイメージよりずっと低い位置にエンジン類も積まれている。そのため、バンパーのど真ん中という、通常なら「なんでこんなところに?」という箇所に、ラジエーターグリルを置く必要があったのだ。
-
15/16渕野氏が気になったのが、この後ろ姿。
渕野「リアデザインは、立体構成もテールランプの置き方など細部もすごく従来的というか、見せ場がないなと思ってしまいました」
ほった「デザイナーが前と横でガンバりすぎて、リアにたどり着く前に疲れちゃったのかもしれませんね」 -
16/16清水「新型『フリード』にはSUV風の『クロスター』もあるんですけど、これはどうですか?」
渕野「これはねぇ……前の会社でたくさんこういうクルマをデザインしてきたんで、いろいろと言いたいことがあるんですけど……」
ほった「OK、それはまた別の機会にしましょう(汗)」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
トヨタ シエンタ の中古車webCG中古車検索
カーデザイン曼荼羅の新着記事
-
第128回:日本のカーデザインに足りないもの・欠けているもの(前編) ―厳しい制約が鍛えた独創の美と創造性― 2026.9.16 日本の地に自動車産業が芽生えて幾星霜。今やすっかり自動車大国となったわが国だが、ことカーデザインの質については、世界的に見てどれほどのレベルにあるのだろうか? 日本車の“美”がさらに進化していくうえで必要なものを、カーデザインの識者と考えた。
-
第127回:新型BMW X5(後編) ―迷走するBMW 結局アナタは“ノイエクラッセ”でなにがしたかったの?― 2026.9.2 その姿が明らかとなるや、賛否両論を巻き起こしている新型「BMW X5」。このクルマは既存のBMW製SUVとはなにがちがうのか? そもそもBMWは“ノイエクラッセ・デザイン”になにを託していたのか? カーデザインの識者と、迷走するBMWの明日を探った。
-
第126回:新型BMW X5(前編) ―これは終わりの始まりか? 迷走する“ノイエクラッセ・デザイン”に物申す― 2026.8.26 スポーティーなプレミアムSUVの代名詞だった「BMW X5」が、ついに新型に! “ノイエクラッセ”のエッセンスが取り入れられたそのデザインの評価は? そもそもこの造形で、BMWはなにを表現したかったのか? 賛否のわかれる新型X5のデザインを、有識者と考えた。
-
第125回:「日産エルグランド」と「メルセデス・ベンツVLE」(後編) ―古豪復活と新勢力の出現で進むミニバンデザインの多様化― 2026.8.19 帰ってきたキング・オブ・ミニバンこと新型「日産エルグランド」に、メルセデス・ベンツが世に問うた乗用MPVの「VLE」。古豪の復活とニューモデルの登場で、高級ミニバンのトレンドはどう変わるのか? オラオラ系が幅を利かすミニバンデザインの未来を考えた。
-
第124回:「日産エルグランド」と「メルセデス・ベンツVLE」(前編) ―絶対王者に戦いを挑む、次世代高級ミニバンのカーデザイン― 2026.8.12 日産が新型「エルグランド」を発売し、海の向こうではメルセデス・ベンツが「VLE」を発表するなど、いまにわかに盛り上がりを見せている高級ミニバンのかいわい。新興勢力は王者「トヨタ・アルファード」の存在を超えられるのか? カーデザイン視点で考えた。
新着記事
-
NEW
「レースの技術を生かしています」は本当か? スバルのモータースポーツ関係者に問う
2026.9.18デイリーコラムスポーツカーの広告などで目にする「レースで鍛えられた~」という文句。あれはいったい、どこまでホントなの? スーパー耐久や全日本ラリーに参戦するスバルの関係者に、市販モデルの開発とモータースポーツの関係について語ってもらった。 -
NEW
たまには撮影現場に来てみませんか? 試乗記取材の見学&プロカメラマンによる愛車撮影会を開催します
2026.9.17From Our Staff皆さまからの強い要望にお応えして、試乗記の取材に立ち会える機会をご用意いたしました。いつもの記事がどのようにできているのかをじっくりご確認いただけるまたとない機会です。さらに今回はプロカメラマンがあなたの愛車の走行シーンを撮影します。奮ってご参加ください。 -
100万円台で購入できるカーマニア納得の“素うどん的名作ハッチバック”を探す
2026.9.17デイリーコラム豪華な装備や使いきれないパワーはもういらない。多くの経験を積み、もしもクルマの基本である「走る・曲がる・止まる」の純粋な手応えにこだわった「素うどん的なクルマ」が気になるのなら、おススメしたいのはこの3モデルだ。 -
BYDラッコ300プレミアム(FWD)【試乗記】
2026.9.16試乗記中国BYDの軽スーパーハイトワゴン「ラッコ」がいよいよ日本の道を走り始めた。価格の安さや装備の充実度はすでに報じられているとおりだが、やはり自動車の仕上がりは実際に動かしてみなければ分からない。高速道路やワインディングロードでの印象をリポートする。 -
新型「パジェロ」も該当 タイ生産にはどんなメリットがあるのか?
2026.9.16デイリーコラム国内メーカーが取り扱うタイ生産車のラインナップが増えている。話題の新型「三菱パジェロ」も同様だ。東南アジアに限ったとしてもさまざまな国が存在するなかで、多くのメーカーがタイを拠点とするのはなぜなのか。そのメリットを解説する。 -
第128回:日本のカーデザインに足りないもの・欠けているもの(前編) ―厳しい制約が鍛えた独創の美と創造性―
2026.9.16カーデザイン曼荼羅日本の地に自動車産業が芽生えて幾星霜。今やすっかり自動車大国となったわが国だが、ことカーデザインの質については、世界的に見てどれほどのレベルにあるのだろうか? 日本車の“美”がさらに進化していくうえで必要なものを、カーデザインの識者と考えた。
キャンペーン・お得な情報
週間アクセスランキングシエンタ





























