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1/24正直、最近ちょっと影が薄い印象の日産だが、そのカーデザインは世界を変えたこともあったのだ! 今回は、日産デザインの過去とこれからを考えてみたい。写真は2021年にデビューした電気自動車(BEV)の「日産アリア」。
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2/24世界中に衝撃を与えたコンパクトSUV「ジューク」。2010年2月に仏パリで世界初公開され、日本では同年6月に発売された。
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3/242009年のジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトモデル「カザーナ」。当初から「2010年に市販版を発売する」とアナウンスされていた。
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4/24「ジューク」の特徴だった複眼デザインのヘッドランプ。実は下がヘッドランプで、上がポジションランプ+ウインカーだった。
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5/242002年10月に登場した2代目「キューブ」。「Magical Box(マジカルボックス)」をコンセプトとした、ユニークなデザインと多機能性が魅力のコンパクトモデルだった。
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6/24右開きのバックドアを備えたリアまわりのデザインは、大胆な左右非対称。もちろん機能にのっとったもので、ドライバーの後側方視界を確保するべく、左リアにはクオーターウィンドウを配置。
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7/24リアクオーターウィンドウが備わらない右側には、ご覧のとおり洋服などを掛けておける収納スペースが設けられていた。
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8/242008年11月に登場した3代目「キューブ」。日本ではそこそこに人気を博し、2020年3月まで販売されるご長寿モデルとなったが、海外での販売はかんばしいものではなく、特に欧州では早期の撤退を余儀なくされた。
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9/24左ヒンジのバックドアや張り出しの大きなフロントバンパーが目を引く、北米仕様の3代目「キューブ」。
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10/242000年代前半の、日産デザイン輝かしきころのモデルをちょっと紹介。まずは3代目「マーチ」(2002年)。
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11/242002年に米国で発売された初代「ムラーノ」。各マーケットからの要望によりグローバルモデルとなり、日本では2004年10月に発売された。
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12/242003年1月に日本で発売された「スカイラインクーペ」。ほかにもZ33世代の「フェアレディZ」などもあり、とにかく当時の日産デザインは生き生きとしていた。
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13/24今見てもアグレッシブなデザインの、「ジューク」のフロントマスク。人でいうと“目”にあたるランプを分割して配する手法は、後に数多くのフォロワーを生んだ。
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14/24シトロエンでは、2013年登場の2代目「C4ピカソ」(写真下)を皮切りに、市販モデルに複眼デザインを導入。2014年デビューの「C4カクタス」(同中段左)、2代目「C1」(同上段右)……と、展開を広げていった。
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15/24日産デザインの変遷を語るうえで、外せない人物なのが中村史郎氏。長年にわたりいすゞで腕を振るっていたが、1999年に日産に引き抜かれ、2017年まで同社のカーデザインを主導した。
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16/24エクステリア同様にアグレッシブなイメージだった「ジューク」のインテリア。センターコンソールの意匠はバイクのタンクをモチーフにしたもので、ひとつのコントロールパネルでエアコンとドライブモードセレクターの操作を受け持つ「インテリジェントコントロールディスプレイ」も、当時としては画期的だった。
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17/24渕野「『キューブ』も『ジューク』もデザインのオリジナリティーをとても大事にしていて、日産らしいクルマだと思いましたよ」
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18/24複眼デザインはついに“ドイツ御三家”のクルマにも。写真はアウディの最新BEV「Q6 e-tron」。
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19/242022年4月登場の現行型「BMW X7」。上下2段の灯火は、上がデイタイムランニングランプ兼ウインカー、下がヘッドランプとなっている。
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20/24「ジューク」は、「イギリス人で、グループリーダー気質を持つ30歳独身男性のウィリアムさん」(名前までついてる!)という、非常に具体的なカスタマー像を想定して開発された。
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21/24ボディーに対してぎゅっと絞り込まれたキャビンに注目。当時の日産は、「ジューク」を「コンパクトスポーツカーとSUVを合体(融合ではない)させたクルマ」と説明していた。
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22/24清水「ちっちゃすぎるキャビンとか大きすぎるフェンダーとか、やりすぎな気がするんだよなぁ」
ほった「いや。『レクサスLBX』のときにも言いましたけど、こういうクルマでそういうところ日和っちゃうのは、絶対ダメですよ」 -
23/242020年6月に世界初公開、2022年7月に日本に導入された(遅!)、現行型「エクストレイル」(海外名:ローグ)。たくましさとスマートさを併せ持つ完成度の高いデザインをしているのだが……。
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24/24清水「やっぱりこの顔! この顔がどうしても気になるんだよ」
ほった「そうですか? 某高級ブランドのSUVより、よっぽどスマートで明瞭なデザインをしていると思いますけど」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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