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1/161985年8月の竣工(しゅんこう)以来39年にわたりホンダの本社として機能してきた「Honda青山ビル」。2030年度の完成を目指して新ビルへの建て替えが決定されている。
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2/16「Honda青山ビル」の1階にある「Hondaウエルカムプラザ青山」。1985年8月19日のオープン以来、ホンダファンと地域社会をつなぐ拠点として愛されてきた。現在、閉館となる2025年3月31日まで、クロージングイベントを開催している。
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3/16ホンダの歴史を彩った製品やゆかりのあるイベントなどを振り返る展示が行われている「Hondaウエルカムプラザ青山」。訪れた日には1990年の初代「NSX」(写真)や2002年の燃料電池車「FCX」、2000年に登場した二足歩行を行うロボット「アシモ」などが展示されていた。
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4/16「Honda青山ビル」は鉄筋コンクリートづくりの地上17階建て、地下3階の規模を有す。建物の延べ床面積は4万0224平方メートル。椎名政夫建築設計事務所が設計を統括し、施工は間組(当時)が担当した。設計から竣工(しゅんこう)まで、丸10年かかったという。
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5/16地下3階にある2つの「ヒバの大樽」。樹齢200年を超える、カナダ産のヒバの木を使ってつくられたひとつ35tの貯水量を誇る飲料水用のタンクだ。
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6/16「ヒバの大樽」の水は、ビル内で使用する飲料水のほか、「Hondaウエルカムプラザ青山」において無料提供される「宗一郎の水」にも使用されている。
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7/16地下2階の備蓄庫。緊急災害時用に、地域住民や居合わせた人たちの分もまかなう「Honda青山ビル」に勤務する従業員数を超える1万人分の食料や災害グッズが保管されている。
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8/16明快で認識しやすい意匠にこだわった非常出口のサインは、現在彫刻家として活躍する五十嵐威暢によるデザイン。ビルの隅々にまで気が配られていたことがうかがえる。
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9/16オフィス用ビルとしては珍しいバルコニーが設置された外観も、本田宗一郎氏のこだわりが詰まったもの。災害時に窓ガラスが地上まで落下しないようにとの配慮から設けられたという。
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10/16初代の自社ビル「八重洲ビル」のものをオマージュしたというデザインの階段を上った先にある商談ロビー。「Honda青山ビル」の2階に配置される。
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11/16交差点を行き交うクルマや人の見通しをよくするため、建物は敷地の境界線から大きくセットバック。普段、最新モデルが展示されるこのスペースは、災害時に炊き出しのスペースなどに活用できるようガスや水道の設備も備わっている。
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12/16「Hondaウエルカムプラザ青山」の壁には来館者とホンダの従業員の「夢」が貼られていた。「まだ書いてない方は、ぜひ“あなたの夢”を書きに来てください」との呼びかけも行われている。
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13/16英国王室のチャールズ皇太子とダイアナ妃(当時)をはじめとする国内外の要人を迎え入れてきた16階の応接室。華美な装飾はなく、明るくシンプルで落ち着きのある雰囲気が漂っていた。
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14/16ビルの完成直前に視察した本田宗一郎氏が、外苑東通りと青山通りの交差点に向かって斜め45度に開かれたエントランスにある2本の円柱を示し、「円い柱は大銀行のようであり、権威的に見える」と激怒。急きょ左右をスリム化した小判型に変更されたとのエピソードはあまりにも有名だ。
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15/16「Honda青山ビル」の10階にある役員室。初代副社長の藤澤武夫氏の「集団経営体制が重要」との考えから、個室ではなく「役員室」という大部屋が使用されている。役員同士、またときには従業員も交えて議論する共用テーブルが並んでいる。
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16/16「Hondaウエルカムプラザ青山」の展示スペース。2025年3月30日と31日の2日間、「グランドフィナーレ~ウエルカムプラザフォーラム」と題した休館直前のラストを飾るスペシャルイベントも予定されている。

櫻井 健一
webCG編集。漫画『サーキットの狼』が巻き起こしたスーパーカーブームをリアルタイムで体験。『湾岸ミッドナイト』で愛車のカスタマイズにのめり込み、『頭文字D』で走りに目覚める。当時愛読していたチューニングカー雑誌の編集者を志すが、なぜか輸入車専門誌の編集者を経て、2018年よりwebCG編集部に在籍。
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