-
1/242025年6月の日本発表会より、「フォルクスワーゲンID. Buzz」(写真左手前)と、“ワーゲンバス”こと「タイプ2」(右奥)。
-
2/24「ID. Buzz」のフロントビューは、2mに迫る全幅で迫力満点。ヘッドランプはよくあるツリ目型で、オリジナルである「タイプ2」の面影は、意外と薄い。
-
3/24リアビューでは、左右にグッと張り出したタイヤとフェンダーが特徴。ハの字型の、踏ん張り感のあるスタンスだ。
-
4/24ボディーサイズは標準ボディーの「プロ」で全長×全幅×全高=4715×1985×1925mm、ロングボディーの「プロ ロングホイールベース」で同4965×1985×1925mm。前者は「トヨタ・ノア/ヴォクシー」よりひとまわり大きく、後者は「アルファード/ヴェルファイア」より全長、全高がやや小さい代わりに、全幅が135mmもデカい。
-
5/24毎度おなじみの、クオータービューでのシルエットチェック。比較的“横振り”の角度でも、ボディーのアウトラインはタイヤに近く、オーバーハングの存在を感じさせない。そもそもホイールベースが長くてオーバーハングが短いうえに、バンパーの四隅を適度に削り込んでいるためだ。
-
フォルクスワーゲン の中古車webCG中古車検索
-
6/24標準ボディーの「フォルクスワーゲンID. Buzz」(上)と、「トヨタ・ノア」(下)のサイドビュー。ガラスエリアの大きさや、それとロワボディーとの比率の違いに注目。(下写真:向後一宏)
-
7/24「ID. Buzz」のインストゥルメントパネルまわりの写真。運転席からの視界にみる、左Aピラーの位置、右側の三角窓まわりが占める死角の大きさに注目。
-
8/24比較用に、「ホンダ・ステップワゴン」の運転席からの視界。
-
9/24「ID. Buzz」のフロントまわり。横長・ツリ目のヘッドランプをイルミネーションの入った“すき間”でつなぐデザインは、最新のフォルクスワーゲン車に共通する意匠だ。
-
10/24こちらは現行「ゴルフ」。ランプやアッパーグリル、エンブレム等の構成が、「ID. Buzz」とまったく一緒だ。
-
11/24渕野「“ワーゲンバス”の再来というなら、ヘッドランプは丸でよかった気がするんですが」
ほった「同感ですね。このクルマまで、ブランド内で顔を統一する必要はないですよ」 -
12/24レトロデザインの嚆矢(こうし)として1998年に登場した「ニュービートル」(写真右上)と、その後継として2011年に登場した「ザ・ビートル」(同左下)。
-
13/24長らく「アルファード/ヴェルファイア」に次ぐトヨタの上級ミニバンとして活躍してきた「エスティマ」。2020年に販売終了となった。
-
14/24渕野「900万とか1000万とかするクルマとしては、内装の質感がちょっと」
ほった「質感もそうですけど、そもそも高級車の内装として、表現の方向性はこれでよかったの? って気もしてきますね」 -
15/24渕野「個人的には、ショートボディーのモノトーンなんか、カッコよくっていいと思うんですけど」
清水「素うどんのよさがあるね」
ほった「お値段は高級店のてんぷら蕎麦ですけどね」 -
16/241950年に登場した「フォルクスワーゲン・タイプ2」。“ビートル”こと「タイプ1」をベースに開発されたMPVで、“ワーゲンバス”の愛称でも親しまれた。
-
17/24「ニュービートル」は、往年の自社製品を“セルフカバー”したネオレトロモデルの先駆けとなった。このクルマの成功からあまたのフォロワーが生まれ、今日のトレンドに至ったのだ。
-
18/242016年9月に登場した「ダイハツ・ムーヴ キャンバス」。コンセプトモデルの段から「“ワーゲンバス”を意識した?」と言われていたが……。こうして見てみると、車体色の塗り分け以外に、あまり類似している箇所はない。(写真:峰 昌宏)
-
19/24「ID. Buzz」に至るとされる、一連のコンセプトモデル。上から順に、「マイクロバス」(2001年)、「ブリー」(2011年)、「BUDD-e」(2016年)、「ID. BUZZコンセプト」(2017年)。意外なことに、丸目のフロントマスクは当初から検討されていなかったようだ。
-
20/24実際に売れるかはともかく、「ID. Buzz」の注目度は日本でも抜群。東京・六本木ヒルズで開催された発表会には、多くの報道関係者が詰めかけた。
-
21/24清水「でも、フォルクスワーゲンにしても、日本でそんなに売れるとは思っていないでしょ?」
ほった「デカいし高いし、なによりBEVですからねぇ」 -
22/24「ID. Buzz」のカタログ写真より。こういう世界観に憧れてしまうのは、われわれ3人だけではないはず。
-
23/24ほった「ロングボディーがいいって言ったけど、独り身だし、日本未導入のショートのカーゴなんてアリかも」
渕野「そういう風に夢を語れるところが、このクルマはいいですよねぇ」 -
24/24国産のオラオラ系とは一線を画すイメージの「ID. Buzz」。こういうミニバンが増えると(いかんせんデカいので増えすぎるのも問題だが)、街の景色も少し明るくなる気がする。いかがでしょう、日本メーカーの皆さん?

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
フォルクスワーゲン の中古車webCG中古車検索
カーデザイン曼荼羅の新着記事
-
第125回:「日産エルグランド」と「メルセデス・ベンツVLE」(後編) ―古豪復活と新勢力の出現で進むミニバンデザインの多様化― 2026.8.19 帰ってきたキング・オブ・ミニバンこと新型「日産エルグランド」に、メルセデス・ベンツが世に問うた乗用MPVの「VLE」。古豪の復活とニューモデルの登場で、高級ミニバンのトレンドはどう変わるのか? オラオラ系が幅を利かすミニバンデザインの未来を考えた。
-
第124回:「日産エルグランド」と「メルセデス・ベンツVLE」(前編) ―絶対王者に戦いを挑む、次世代高級ミニバンのカーデザイン― 2026.8.12 日産が新型「エルグランド」を発売し、海の向こうではメルセデス・ベンツが「VLE」を発表するなど、いまにわかに盛り上がりを見せている高級ミニバンのかいわい。新興勢力は王者「トヨタ・アルファード」の存在を超えられるのか? カーデザイン視点で考えた。
-
第123回:新型「日産キックス」とゆかいな仲間たち(後編) ―ライバル比較で浮き彫りになる日産デザインの底力― 2026.8.5 日産ひさびさの話題作となっている新型「キックス」だが、盛況なコンパクトSUV市場は競合ひしめくレッドオーシャン! ライバルと比較しても、キックスのデザインは埋もれない逸品と言えるのか? カーデザインの識者とともに、日産デザインの実力に迫る。
-
第122回:新型「日産キックス」とゆかいな仲間たち(前編) ―すべては計画どおり!? 物議をかもすフロントデザインの正否― 2026.7.29 日産が満を持して日本に導入した、コンパクトSUVの新型「キックス」。失敗が許されない量販車種だけにデザインはコンサバかと思いきや、実際にはかなり強烈な“顔”の持ち主だった。物議をかもすその容貌は確信犯の所業か? カーデザインの識者と考えた。
-
第121回:幽玄なるBMWアルピナ(後編) ―成功のためには美学を捨てろ? “優雅なラグジュアリーカー”の成否を考える― 2026.7.22 BMWのクルマをベースに、優雅で上品なグランドツアラーを仕立ててきたBMWアルピナ。BMWの傘下で再出発を切ったラグジュアリーブランドは、その美学を守り続けられるのか? オラオラ系がもてはやされる高級車マーケットでの成否を、カーデザインの識者と考えた。
新着記事
-
NEW
OEM車で自社製品らしさを出すために、多田さんだったら何をする?
2026.8.25あの多田哲哉のクルマQ&A他メーカーが開発したクルマを、自社製品として別の名前でユーザーに供給するOEM車。エンジニアの工夫次第で、オリジナルとは異なる独自の個性を出すことはできるのか? 元トヨタの車両開発者、多田哲哉さんに聞いた。 -
NEW
BMW 120オリジナル(FF/7AT)【試乗記】
2026.8.25試乗記BMWの主要モデルに新グレードの「オリジナル」が設定された。位置づけとしては新たなエントリーグレードということになるが、BMWらしさを損なうことなく装備を厳選し、価格を抑えたのがポイントだという。「1シリーズ」の「120オリジナル」の仕上がりをリポートする。 -
NEW
トライアンフ・スラクストン400(6MT)【レビュー】
2026.8.25試乗記カフェレーサーの本場である、イギリスのトライアンフがリリースした「スラクストン400」。車名のとおり、カジュアルに楽しめる400ccクラスのマシンではあるのだが、その実物からは、エントリーモデルとは思えない本物の香りが漂っていた。 -
スズキeスカイ プロトタイプ(FWD)【試乗記】
2026.8.24試乗記スズキが満を持して世に問う、軽規格の新型電気自動車「eスカイ」。軽乗用車の本質である、生活の足としてのちょうどよい性能を追求したという一台は、どのようなクルマに仕上がっているのか? 2026年秋の正式発表を前に、プロトタイプモデルに試乗した。 -
デビュー4年でどう変わる? 最新型「トヨタ・クラウン クロスオーバー」の詳細を予測する
2026.8.24デイリーコラム2022年7月のデビューから4年がたち、仕様変更が予告された「トヨタ・クラウン クロスオーバー」。では、どこがどう変わるのか? 最新型の発売を前に、さまざまな角度からポイントを予測してみよう。 -
トヨタRAV4アドベンチャー(前編)
2026.8.23思考するドライバー 山野哲也の“目”レーシングドライバー山野哲也が新型「トヨタRAV4」に試乗。ご存じのとおり今やトヨタの屋台骨を支えるSUVであり、先代モデルではグローバルでの年間販売台数が100万台に到達。世界で最も多く販売されるトヨタ車の6代目だ。箱根のワインディングロードでの印象を聞いた。





























