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2/17後期型の「シトロエンDS」。つり目型のレンズで覆われた、4灯式のヘッドランプが特徴だ。
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3/171本スポークのステアリングホイールが目を引くインストゥルメントパネルまわり。インテリアはデザインが革新的だっただけでなく、プラスチックなどの“新素材”が積極的に取り入れられていた。
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4/17アンドレ・シトロエン(1878-1935)
今日に続く自動車メーカー、シトロエンの創業者。自動車の設計や生産技術だけでなく、広告やマーケティングの分野にも、積極的に新しい手法を取り入れた。 -
5/17ドゥブル・シェブロンと呼ばれるシトロエンのマークは、自動車より前にシトロエンが手がけていた、山歯歯車の歯をモチーフにしたものだ。
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6/17前輪駆動やモノコックボディーなど、革新的な技術が多数取り入れられた「トラクシオン アヴァン」。上級モデル「15CV SIX」(写真)には、「DS」に先駆けてリアにハイドロニューマチックサスペンションが採用された。
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7/17アンドレ・ルフェーブル(1894-1964)
あまたの傑作を手がけたフランスのエンジニア。ヴォワザンやルノーを経てシトロエンに入社し、「トラクシオン アヴァン」や「2CV」「DS」「アミ」などを世に送り出した。 -
8/17フラミニオ・ベルトーニの手になるとされる「シトロエンDS」のスケッチ。
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9/171955年のパリサロンで発表された「シトロエンDS」。類例のないクルマを一目見ようと、展示スペースには多くの人がつめかけた。
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10/17パリサロンで発表されるや、「シトロエンDS」は大きな注目を集めた。写真は会場にてDSを見学する、フランスのルネ・コティ大統領。
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11/17各種機能の解説パネルとともに展示される「シトロエンDS」。同車には可変式のサスペンションやパワーステアリング、セミオートマチックトランスミッション、ブレーキブースターのすべてをひとつの油圧系統で制御する、革新的な油圧システムが搭載されていた。
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12/17「シトロエンDS」の透視図。フロントサスペンションの上部やリアサスペンションの後方に、鉄球(スフェア)が備わっているのがわかる。内部はゴムの隔壁で上下に仕切られており、上部に窒素ガスが、下部にオイルが封入されていた。
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13/17ブレーキはペダルではなく、写真中央のゴムスイッチを踏み込むことで操作した。
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14/17革新的な技術が取り入れられ、大統領公用車にも使われた「シトロエンDS」だが、その実はあくまでも量産車。多くの市民がその高性能の恩恵に浴した。
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15/17「シトロエンDS」はドライバーズカーとしても高い資質を持ち、ラリーなどでも活躍をみせた。写真は1972年のモンテカルロラリーの様子。
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16/1720年にわたるモデルライフのなかで、「シトロエンDS」にはさまざまな派生モデルが生まれた。写真はオープントップの「デカポタブル」。
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17/17最後の「シトロエンDS」は、1975年4月24日に工場をラインオフ。1976年には、救急車などの特装車も生産終了となった。累計生産台数は「ID」などの派生車種を含め145万6115台とされている。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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