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1/13ボリューム感のあるスタイリングが特徴の「トヨタ・クラウン スポーツ」。そのデザインにはさまざまな技巧が凝らされている。
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2/13「クラウン スポーツ」のサイドビュー。リアフェンダーの前、リアドアパネルを中心に「く」の字型の陰影が浮かんでいる。
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3/13初期のものとおぼしき「クラウン スポーツ」のデザインスケッチ。市販モデルとは異なり、ショルダーラインがそのまま後ろまで通っている。
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4/13こちらのスケッチでは、リアフェンダーの前に特徴的な「く」の字の段差が入り、そこでショルダーラインがさえぎられている。
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5/13渕野「最近のトヨタはデザインスケッチをニュースルームで公開したりしているんですよね。デザイナーを目指す学生さんとか、すごく勉強になるんじゃないかな」
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6/13前から伸びるショルダーラインをさえぎり、大きく張り出した「クラウン スポーツ」のリアフェンダー。
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7/13渕野「『ハリアー』などで見られる手法もいいのですが、リアから見たときにナローに感じられてしまうんですよね」
ほった「そういや、『レンジローバー・イヴォーク』も後ろ姿はそんな感じがしましたねぇ」
(写真:向後一宏) -
8/132022年7月に行われた発表会の様子。新型「クラウン」シリーズは、過去のクラウンとは異なり、グローバルに販売されるモデルとなる。
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9/13「クラウン クロスオーバー」のサイドビュー。「クラウン スポーツ」には、同車や「ハリアー」などにも用いられている「オロイド」をモチーフにしたデザインが取り入れられている。
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10/13「クラウン スポーツ」と「アルファード」のサイドビュー。渕野氏の言うオロイドのモチーフが逆向きに使われている。
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11/13「クラウン スポーツ」の足もとに収まる21インチの大径ホイール。ホイールアーチを強調するクラッディングもあって、タイヤまわりの存在感は非常に大きい。(写真:山本佳吾)
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12/13「クラウン スポーツ」(上)と「GRスープラ」(下)のリアビュー。左右が垂れ下がったような意匠は両者に共通している。
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13/13清水「海外ではこういうデザインのほうが受けがいいのかなぁ」
ほった「といっても、米中のトヨタ車がみんなこうしたデザインってわけでもないですけどね」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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