-
1/1511代目となる新型「ホンダ・アコード」。2022年11月の世界初公開、2023年9月の日本導入発表&先行公開を経て、2024年3月に、ようやく日本での販売が開始された。
-
2/15新型「アコード」の特徴といえば、非常にシンプルなこのデザイン。フロントグリルがギラギラしていることもなければ、ボディーサイドを縦横無尽にプレスラインが走っていることもない。
-
3/15ちなみに、永遠のライバルである「トヨタ・カムリ」の今のデザインはこちら。
清水「これは……強烈だねえ」
ほった「日本では2023年いっぱいでお役御免になってましたけど、海外ではこんなことになってるんですね」 -
4/15こちらもミドルクラスFFセダンの「ヒョンデ・ソナタ」。横一文字のヘッドランプが目を引くフロントマスクに、ボディーサイドを走るパッキパキのプレスラインと、各所で「これでもか!」と個性を追求している。
-
5/15清水「見よ! このマジでなんもしていない『アコード』のデザインを」
ほった「それホメてます?」
(写真:花村英典) -
ホンダ アコード の中古車webCG中古車検索
-
6/15新型「アコード」のフロントマスク。フルLEDの薄型ヘッドライトと六角形のフロントグリルを組み合わせた、シンプルなデザインだ。(写真:花村英典)
-
7/15リアでは横一文字のリアコンビネーションランプが、ワイドなイメージを強調。……その意匠に「プジョー508」を思い出したのは私(webCGほった)だけだろうか?(写真:花村英典)
-
8/15スタイリングの意匠もシンプルそのもの。前から後ろまで一筆書きでつながるキャラクターラインも伸びやかだ。また、車体底部のブラックガーニッシュは、ボディーの上下幅を短く見せることで、“長さ感”をより強調する役割を果たしている。(写真:花村英典)
-
9/151990年代のアメリカでは、なんの変哲もない普通のセダンが往来を闊歩(かっぽ)していた。写真は上が「フォード・トーラス」(1992年)、下が「シボレー・インパラ」(1996年)。
-
10/15日産が、1992年から1996年にかけて販売していた上級セダン「レパードJ.フェリー」。日本では温和なスタイリングが不評だったが、「インフィニティJ30」として導入された米国では、そこそこ人気を博していた。
-
11/15どこか往年のアメリカのセダンを思わせる新型「アコード」のスタイリングだが、実際にはかつてのアメリカ車は、もっともっとゆるいデザインをしていた。写真は1992年「フォード・クラウンビクトリア」。
-
12/152024年3月の発売記念イベントの様子。伸びやかなルーフラインもあって、この角度からだとドイツ系メーカーが“グランクーペ”や“スポーツバック”などと呼ぶ、5ドアクーペ風にも見える。
-
13/15見よ! このフロントオーバーハングの長さを。通常、ここまでオーバーハングが長いと「短く見せよう(汗)」と策を弄(ろう)するものだが、「アコード」にはそういった邪念(?)がなく、むしろ細長いヘッドランプなどで、それを強調しているかのようにも見える。(写真:花村英典)
-
14/15当記事では話題に上らなかったが、インテリアはこんな感じ。横基調のダッシュボードにセンターコンソールが突き刺さる、典型的な“T字”のレイアウトとなっている。
-
15/15清水「新型『アコード』は2024年5月の登録車販売だランキングで49位に入っているんだよ!」
ほった「スゴい。このご時世に普通も普通のアッパーミドルセダンが、ランキングに入ってくるなんて……」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
ホンダ アコード の中古車webCG中古車検索
カーデザイン曼荼羅の新着記事
-
第97回:僕たちはいつからマツダのコンセプトカーに冷めてしまったのか 2025.12.24 2台のコンセプトモデルを通し、いよいよ未来の「魂動デザイン」を見せてくれたマツダ。しかしイマイチ、私たちは以前のようには興奮できないのである。あまりに美しいマツダのショーカーに、私たちが冷めてしまった理由とは? カーデザインの識者と考えた。
-
第96回:レクサスとセンチュリー(後編) ―レクサスよどこへ行く!? 6輪ミニバンと走る通天閣が示した未来― 2025.12.17 業界をあっと言わせた、トヨタの新たな5ブランド戦略。しかし、センチュリーがブランドに“格上げ”されたとなると、気になるのが既存のプレミアムブランドであるレクサスの今後だ。新時代のレクサスに課せられた使命を、カーデザインの識者と考えた。
-
第95回:レクサスとセンチュリー(前編) ―モノマネじゃない、日本独自の高級車の成否― 2025.12.10 「One of One」の標語を掲げ、いちブランドへと独立を果たしたセンチュリー。その存在は、世界のハイエンドブランドと伍(ご)して渡り合うものとなり得るのか? ジャパンモビリティショーのショーカーから、そのポテンシャルをカーデザインの識者と考えた。
-
第94回:ジャパンモビリティショー大総括!(その3) ―刮目せよ! これが日本のカーデザインの最前線だ― 2025.12.3 100万人以上の来場者を集め、晴れやかに終幕した「ジャパンモビリティショー2025」。しかし、ショーの本質である“展示”そのものを観察すると、これは本当に成功だったのか? カーデザインの識者とともに、モビリティーの祭典を(3回目にしてホントに)総括する!
-
第93回:ジャパンモビリティショー大総括!(その2) ―激論! 2025年の最優秀コンセプトカーはどれだ?― 2025.11.26 盛況に終わった「ジャパンモビリティショー2025」を、デザイン視点で大総括! 会場を彩った百花繚乱のショーカーのなかで、「カーデザイン曼荼羅」の面々が思うイチオシの一台はどれか? 各メンバーの“推しグルマ”が、机上で激突する!
新着記事
-
ホンダ・プレリュード(FF)【試乗記】
2025.12.30試乗記ホンダの2ドアクーペ「プレリュード」が復活。といってもただのリバイバルではなく、ハイブリッドシステムや可変ダンパー、疑似変速機構などの最新メカニズムを搭載し、24年分(以上!?)の進化を果たしての見事な復活だ。果たしてその仕上がりは? -
BMW M235 xDriveグランクーペ(前編)
2025.12.28ミスター・スバル 辰己英治の目利きスバルで、STIで、クルマの走りを鍛えてきた辰己英治が、BMWのコンパクトスポーツセダン「M235 xDriveグランクーペ」に試乗。長らくFRを是としてきた彼らの手になる “FFベース”の4WDスポーツは、ミスタースバルの目にどう映るのだろうか? -
ルノー・キャプチャー エスプリ アルピーヌ フルハイブリッドE-TECHリミテッド【試乗記】
2025.12.27試乗記マイナーチェンジした「ルノー・キャプチャー」に、台数200台の限定モデル「リミテッド」が登場。悪路での走破性を高めた走行モードの追加と、オールシーズンタイヤの採用を特徴とするフレンチコンパクトSUVの走りを、ロングドライブで確かめた。 -
『webCG』スタッフの「2025年○と×」
2025.12.26From Our Staff『webCG』の制作に携わるスタッフにとって、2025年はどんな年だったのでしょうか? 年末恒例の「○と×」で、各人の良かったこと、良くなかったこと(?)を報告します。 -
激動だった2025年の自動車業界を大総括! 今年があのメーカーの転換点になる……かも?
2025.12.26デイリーコラムトランプ関税に、EUによるエンジン車禁止の撤回など、さまざまなニュースが飛び交った自動車業界。なかでも特筆すべきトピックとはなにか? 長年にわたり業界を観察してきたモータージャーナリストが、地味だけれど見過ごしてはいけない2025年のニュースを語る。 -
第942回:「デメオ劇場」は続いていた! 前ルノーCEOの功績と近況
2025.12.25マッキナ あらモーダ!長年にわたり欧州の自動車メーカーで辣腕(らつわん)を振るい、2025年9月に高級ブランドグループのCEOに転身したルカ・デメオ氏。読者諸氏のあいだでも親しまれていたであろう重鎮の近況を、ルノー時代の功績とともに、欧州在住の大矢アキオ氏が解説する。






























