-
1/26
-
2/26「シボレー・コルベット」の生誕70周年に合わせ、2023年1月に世界初公開された「E-Ray」。ラインナップのなかでは「電動四駆の全天候型グランドツアラー」という位置づけであり、開発に際しては冬のカナダでもテストが行われた。
-
3/26日本仕様のトリムは北米では最上級の仕様となる「3LZ」。インテリアにはスエーデッドマイクロファイバーやレザーが使われており、ホールド性と快適性を兼ね備えた「GT2バケットシート」や、スポーティーな「ビジブルカーボンステアリング」が装備される。
-
4/26メーターナセルに備わる12インチのフルカラー液晶ディスプレイ。他のモデルとは異なり、駆動用バッテリーの残量ゲージも表示される。
-
5/26大幅に高められた動力性能に対応するため、車体には「Z06」などと同じくワイドボディーを採用。ボディーサイズは全長×全幅×全高=4680×2025×1225mmと、全幅は実に2mを超える。
-
シボレー コルベット の中古車webCG中古車検索
-
6/26EV走行はスタート時のみセレクトが可能。乗車後にシートベルトをしてブレーキを踏み、スタートボタンを押さずにドライブモードセレクターを操作すると、液晶メーターに「ステルス」「ノーマル」「シャトル」モードの選択画面が現れる。モードセレクト後はブレーキを踏んだままスタートボタンをプッシュ。「D/R」レンジにギアを入れると、走行が可能となる。
-
7/26「ステルス」モード時の液晶メーターの表示。同モードでは72km/h以下での車速でEV走行が可能。この車速を超えた場合に加え、バッテリーが尽きたり、アクセルを深く踏み込んだり、乗員がエアコンをオンにしたりするとエンジンが始動し、「ノーマル」モードに自動で移行する。
-
8/26「シャトル」モードは車速26km/h以下でのEV走行モード。アクセルを踏み込んでもそれ以上はスピードが上がらず、バッテリーが尽きると(エンジンは始動せず)車両は停止する。
-
9/26なお、モードセレクト時にシートベルトをしていないと、なぜか「ステルス」モードのみ選択不可となる(=「ノーマル」「シャトル」の2モードはセレクトできる)。
-
10/26EV走行のモードが追加されることを除くと、ドライブモードの種類は純エンジン車の「コルベット」と一緒。既定の「ツアー」「ウェザー」「スポーツ」「レーストラック」と、2つのカスタマイズモード「マイモード」「Zモード」が用意される。
-
11/26「E-RayパフォーマンスApp」の画面では、エンジンとモーターが、それぞれどれほどの駆動力を発生しているかを確認可能。出力表示とトルク表示のいずれかを選択できる。
-
12/26センターコンソールの右側面には、アイドリングストップのカットスイッチと、バッテリーの充電量を高めるチャージモードのスイッチが備わる。
-
13/26ドライブモードをいろいろ試していたところ、「気象情報」なる不思議なモードを発見。どうやら「ウェザー」モードの誤訳のようである。そういえば、先代「シボレー・コルベット」にも「曲名」モード(「トラック」モード)があったし、「キャデラック・エスカレード」にも「ルート外」(「オフロード」モード)があったなと、懐かしく思い出した。……GMジャパンさん、早急に修正をお願いします。
-
14/260-60mph加速は2.5秒、クオーターマイル(約400m)は10.5秒という動力性能により、「史上最速のコルベット」をうたって登場した「E-Ray」。北米ではより強力な「ZR1」(2025年生産開始予定)も発表済みだが、今はまだその地位を保っている。
-
15/26日本仕様の「E-Ray」には、北米ではオプションあつかいとなる「ZERパフォーマンスパッケージ」が標準で採用されており、高性能スポーツタイヤ「ミシュラン・パイロットスポーツ4 S」と専用の調律が施された磁性流体ダンパー「マグネティックセレクティブライドコントロール」が装備される。
-
16/26タイヤサイズは前が275/30ZR20、後ろが345/25ZR21。「E-Ray」専用設計の鍛造アルミホイールが組み合わされる。
-
17/26ボディー形状は2種類。「クーペ」(という名のタルガトップ)に加えて、電動ハードトップの「コンバーチブル」も用意されるが、後者については日本未導入となっている。
-
18/26502PSの最高出力を発生する6.2リッターV8 OHVエンジン「LT2」。筒内直接燃料噴射機構や可変バルブタイミング機構、気筒休止システムなどを備えたモダンなユニットだ。
-
19/26「E-Ray」では耐フェード性のアップとバネ下重量軽減のため、カーボンセラミックブレーキを標準で採用。ローターのサイズ自体も、前がφ398×38mm、後ろがφ391×34mmと、標準モデルより大幅に拡大している。
-
20/26荷室容量はフロント/リア合わせて355リッター。電動ユニットの冷却パイプを通す都合でフロントトランクが若干減じているが、標準モデル(356.8リッター)とほぼ同等の容量を実現している。
-
21/26モーターアシスト機構の搭載により、標準モデルと同等の燃費性能でより高い動力瀬能を実現した「E-Ray」。いずれはプラグインハイブリッドの「コルベット」も登場するかもしれない。
-
22/26シボレー・コルベットE-Rayクーペ3LZ
-
23/26
-
24/26
-
25/26
-
26/26

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
シボレー コルベット の中古車webCG中古車検索
試乗記の新着記事
-
BMW M235 xDriveグランクーペ(4WD/7AT)【試乗記】 2025.9.15 フルモデルチェンジによってF74の開発コードを得た新型「BMW 2シリーズ グランクーペ」。ラインナップのなかでハイパフォーマンスモデルに位置づけられる「M235 xDrive」を郊外に連れ出し、アップデートされた第2世代の仕上がりと、その走りを確かめた。
-
スズキ・アルト ハイブリッドX(FF/CVT)【試乗記】 2025.9.13 「スズキ・アルト」のマイナーチェンジモデルが登場。前後のバンパーデザインなどの目に見える部分はもちろんのこと、見えないところも大きく変えてくるのが最新のスズキ流アップデートだ。最上級グレード「ハイブリッドX」の仕上がりをリポートする。
-
トヨタGRヤリスRZ“ハイパフォーマンス”【試乗記】 2025.9.12 レースやラリーで鍛えられた4WDスポーツ「トヨタGRヤリス」が、2025年モデルに進化。強化されたシャシーや新しいパワートレイン制御、新設定のエアロパーツは、その走りにどのような変化をもたらしたのか? クローズドコースで遠慮なく確かめた。
-
トヨタ・カローラ クロスZ(4WD/CVT)【試乗記】 2025.9.10 「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジモデルが登場。一目で分かるのはデザイン変更だが、真に注目すべきはその乗り味の進化だ。特に初期型オーナーは「まさかここまで」と驚くに違いない。最上級グレード「Z」の4WDモデルを試す。
-
ホンダ・レブル250 SエディションE-Clutch(6MT)【レビュー】 2025.9.9 クラッチ操作はバイクにお任せ! ホンダ自慢の「E-Clutch」を搭載した「レブル250」に試乗。和製クルーザーの不動の人気モデルは、先進の自動クラッチシステムを得て、どんなマシンに進化したのか? まさに「鬼に金棒」な一台の走りを報告する。
新着記事
-
NEW
スズキeビターラ
2025.9.17画像・写真スズキの電動化戦略の嚆矢(こうし)となる、新型電気自動車(BEV)「eビターラ」。小柄でありながら力強いデザインが特徴で、またBセグメントのBEVとしては貴重な4WDの設定もポイントだ。日本発表会の会場から、その詳細な姿を写真で紹介する。 -
NEW
第844回:「ホンダらしさ」はここで生まれる ホンダの四輪開発拠点を見学
2025.9.17エディターから一言栃木県にあるホンダの四輪開発センターに潜入。屋内全天候型全方位衝突実験施設と四輪ダイナミクス性能評価用のドライビングシミュレーターで、現代の自動車開発の最先端と、ホンダらしいクルマが生まれる現場を体験した。 -
NEW
アウディSQ6 e-tron(4WD)【試乗記】
2025.9.17試乗記最高出力517PSの、電気で走るハイパフォーマンスSUV「アウディSQ6 e-tron」に試乗。電気自動車(BEV)版のアウディSモデルは、どのようなマシンに仕上がっており、また既存のSとはどう違うのか? 電動時代の高性能スポーツモデルの在り方に思いをはせた。 -
NEW
第85回:ステランティスの3兄弟を総括する(その3) ―「ジープ・アベンジャー」にただよう“コレジャナイ感”の正体―
2025.9.17カーデザイン曼荼羅ステランティスの将来を占う、コンパクトSUV 3兄弟のデザインを大考察! 最終回のお題は「ジープ・アベンジャー」だ。3兄弟のなかでもとくに影が薄いと言わざるを得ない一台だが、それはなぜか? ただよう“コレジャナイ感”の正体とは? 有識者と考えた。 -
NEW
トランプも真っ青の最高税率40% 日本に輸入車関税があった時代
2025.9.17デイリーコラムトランプ大統領の就任以来、世間を騒がせている関税だが、かつては日本も輸入車に関税を課していた。しかも小型車では最高40%という高い税率だったのだ。当時の具体的な車両価格や輸入車関税撤廃(1978年)までの一連を紹介する。 -
内燃機関を持たないEVに必要な「冷やす技術」とは何か?
2025.9.16あの多田哲哉のクルマQ&Aエンジンが搭載されていない電気自動車でも、冷却のメカニズムが必要なのはなぜか? どんなところをどのような仕組みで冷やすのか、元トヨタのエンジニアである多田哲哉さんに聞いた。






























