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1/28「トヨタ・ランドクルーザー“70”」(右上)と3代目「レクサスGX」(左下)。
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2/282023年6月に世界初公開された3代目「レクサスGX」。それからはや1年半が過ぎ、海外ではとうに発売されたというのに……日本ではいまだに販売されていない、幻のクルマだ。
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3/28「レクサスGX」の3面図。
ほった「このフロントマスクですけど、一応これも『スピンドルグリル』だか『スピンドルボディー』なんですかね?」
清水「全然そうは見えないけどね。それでもちゃんとレクサス車だってわかるデザインになっているのは、スゴいよ」 -
4/28レクサスのSUVラインナップの頂点に君臨する「LX」。圧倒的なオフロード性能を誇る同車だが、ガラスエリアの意匠や丸みを帯びたボディー形状など、そのデザインはけっこう“乗用車寄り”だ。
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5/28「レクサスGX」(上)と「トヨタ・ランドクルーザー“250”」(下)は、基本設計を共用する兄弟車だ。エクステリアを見ても、フロントマスクを除くと基本デザインに大きな差異はない。
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6/28「レクサスGX」(上)と「トヨタ・ランドクルーザー“250”」(下)の“横顔”の比較。ヘッドランプの形状もあり、後者ではタイヤに対してフロントがやや遠くに、突き出て感じられる。
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7/28「トヨタFJクルーザー」(写真左上)と「ランドクルーザー“250”」。FJクルーザーは2006年に北米でデビューした本格クロカンで、遊び心あふれるレトロデザインが特徴だった。
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8/28渕野「なんでこんなに発売が遅れちゃったんですか?」
ほった「詳しくは知りませんが、例の認証不正問題のあおりみたいですよ」
清水「なんだかなぁ」 -
9/282023年9月の「LEXUS SHOWCASE」より、「レクサスGX」のプロトタイプ。(写真:荒川正幸)
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10/28清水「実物はどうだったの?」
ほった「基本デザインが“250”なのでクロカンらしさは全開なんですが、それでいてちゃんとレクサス車にもなっている感じでした。『LX』よりモノとしてまとまっている印象でしたよ」
(写真:荒川正幸) -
11/28真横から見るとやや前傾姿勢で、ルーフのピークが後ろ寄りとなっている。この特徴は、昨今のトヨタ車、レクサス車に共通するものだ。
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12/28「スピンドルボディー」と称される顔まわりの意匠をはじめ、新世代のレクサスのデザインコンセプトが随所に取り入れられたクロスオーバーSUVの現行「RX」(上)。「GX」(下)はずいぶん趣が異なっている。
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13/28「こんな形のクルマもできるんだぞ!」という、レクサスデザインの地力を見せつけた「レクサスGX」。やはりトヨタ恐るべし。
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14/282023年11月に“再々販売”が開始された「トヨタ・ランドクルーザー“70”」。1984年から連綿と生産が続けられ、世界中で活躍している極地のワークホースだ。(写真:向後一宏)
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15/2840年の歳月を感じさせる“増築”の一例。“70”は2007年にV型エンジン搭載のためにフロントが拡幅されており、リアよりフロントのほうが95mmもトレッドが広くなった。結果、フロントの足もとは「ブリスターフェンダーの上に台形のオーバーフェンダー」という、R34 GT-Rもハダシで逃げ出す強引な造形をしているのだ。(写真:向後一宏)
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16/28古いものと新しいものがごちゃ混ぜになっている点も、“70”の意匠の特徴。基本デザインは40年前のままなのに、ホイールはモダンなツートンカラーで、ヘッドランプはトヨタ自慢の「Bi-Beam LED」である。加えて、ゴツゴツと隆起したいかめしいボンネットも目を引くが……。(写真:向後一宏)
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17/28横から見るとご覧のとおり。これも“増築”の一例で、エンジンの冷却性向上と歩行者保護のため、現行モデルではボンネットの嵩が上げられたのだ。首から後ろの設計に変更はないので、フロントウィンドウの直前で元の高さに戻されているのが面白い。(写真:向後一宏)
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18/282014年に発売された30周年記念車(上)と、現在のモデル(下)との比較。こうして見ると、ボンネットの変化がわかりやすい。(写真:向後一宏<上>、郡大二郎<下>)
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19/28「ランドクルーザー“70”」(上)と「ランドクルーザー“250”」(下)の比較。
ほった「造形もそうなんですが、ボディーパネルの質感も、最近のクルマは“鉄板です!”って感じがなくなってて……。機械というよりぬいぐるみみたいなデザインになってる気がするんですよねぇ」
(写真:向後一宏) -
20/28清水「僕らが尊崇する『スズキ・ジムニー』もポケモン化しちゃってるってこと?」
ほった「いや、端々にわずかな影響は見て取れますが、それでもジムニーは持ちこたえているほうです。ポケモン化にあらがって、頑張ってますよ」 -
21/28渕野「丸目ランプのクルマは総じて、ポケモンっぽくなるんじゃないですか?」
ほった「いやいやいや。丸目でも“40”や“60”はポケモンじゃないでしょう? 最近のクルマは、全体にデフォルメされすぎてるじゃないかってことなんですよ。ワタシが言いたいのは」 -
22/28清水「ポケモンだろうとポケモンじゃなかろうと、“70”も“250”もカッコいいから、いいんじゃない?」
ほった「確かに、その点については完全に同意なんですがねぇ」 -
23/282023年8月に催された「ランドクルーザー“250”」および「ランドクルーザー“70”」再々販モデルの発表会より、会場を飾る歴代ランドクルーザー。うーむ、壮観!
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24/281984年当時の「ランドクルーザー“70”」(写真向かって左奥)と、最新のランドクルーザー“70”(同右手前)。
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25/28LED式の丸いヘッドランプ。妙に凝った意匠をしており、リング状のデイライトには内歯車よろしく内側に“歯”が付けられている。
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26/28渕野「ほかの部分がいかにも本格クロカン然としているのに、ヘッドランプだけ妙に造作が繊細なんですよね」
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27/28webCGほったが神とあがめる、2013年発売の「ランドクルーザー“70”」の30周年記念車。
ほった「本当は日本未導入の、4.5リッターV8ディーゼルモデルだと最高なんですがねぇ」
清水「それもう、デザインとは関係ないよね?」
(写真:向後一宏) -
28/28“2024年の私的デザイン・オブ・ザ・イヤー”がテーマだったのに、なんだか“ランクル回”みたいになってしまった今回。いっぽう後編では、「ランドクルーザー“250”」をあえて排し、清水氏が「俺のデザイン・オブ・ザ・イヤー」に推したクルマについて紹介する。次回も乞うご期待。

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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