-
1/11遅まきながらカーマニアかいわいで話題の「マツダCX-80」に試乗した。CX-80は、「CX-8」の後継を担う3列シートの大型SUVで、日本市場ではマツダの新たなフラッグシップにあたる。エンジン縦置きのプラットフォームや直6ディーゼルエンジン、後輪駆動ベースの4WDなど、カーマニアがグッとくる技術が数多く盛り込まれている。
-
2/11試乗したのは、個人的にはまったく不要な3列シートを備えた「CX-80 XDハイブリッド エクスクルーシブスポーツ」。お値段は5万5000円の有償外板色「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」を含めて587万9500円なり。
-
3/11「CX-80 XDハイブリッド エクスクルーシブスポーツ」のインテリア。12.3インチのセンターディスプレイをダッシュボード中央上部に配置したインストゥルメントパネルの基本デザインは「CX-60」に準じたもの。内装の質感もCX-60と同様に高く、プレミアムでセレブな気分である。
-
4/11「CX-80」は、2列シートで5人乗りとなるSUV「CX-60」よりも全長が250mm長い。乗ってみると確かにバカでかいが、最近はバカでかいSUVにも慣れたので、東京・杉並の細街路でもなんとかなった。
-
5/11今回試乗した「CX-80 XDハイブリッド エクスクルーシブスポーツ」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4990×1890×1710mm、ホイールベースは3120mm。車重はCX-60よりも約170kg重くなっている。
-
マツダ の中古車webCG中古車検索
-
6/113.3リッター直6ディーゼルターボエンジンに48Vのマイルドハイブリッド機構を組み合わせた「XDハイブリッド」のパワートレイン。エンジンは最高出力254PS、最大トルク550N・mを、モーターは最高出力16.3PS、最大トルク153N・mを発生する。
-
7/11「CX-80 XDハイブリッド エクスクルーシブスポーツ」のフロントシートにはヒーターだけでなくベンチレーション機構も備わっている。さらにステアリングホイールにはヒーターが標準で装備される。快適装備の充実は、フラッグシップモデルにふさわしいものだ。
-
8/11夜になって、いつものように首都高に出撃した。街なかでは出足が重く感じられたが、首都高には信号がないので問題ない。パワーやトルクがあり余ってはいないぶん、加速が欲しいときは多少エンジンを回してやる必要がある。それはそれでカーマニア的にはうれしい。
-
9/11「CX-80」のドライブモードセレクター「Mi-Drive」では、「SPORT」「NORMAL」「OFF-ROAD」の3種類から走行プログラムが選択できるようになっている。「XD」と「XD Sパッケージ」以外のモデルには12.3インチのフル液晶メーターが標準装備とされる。
-
10/11「CX-80」では単板クラッチ式のトルコンレス8段ATが全車に搭載される。シフトセレクターは上部右側がパーキング位置に設定された「エレキシフト」と呼ばれるマツダ独自のもの。クリック感がしっかりとしており、いかにも操作しているというフィーリングがカーマニア的にはうれしい。
-
11/11自分には3列目シートは必要ないが、大家族ユーザーなら2人掛けとなる3列目シートの使い勝手と居住性は気になるはず。ご覧のように大人が乗れる空間がしっかりと確保されているので、ビッグダディーだけでなく3世代家族もご安心を。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
マツダ の中古車webCG中古車検索
カーマニア人間国宝への道の新着記事
-
第319回:かわいい奥さんを泣かせるな 2025.9.22 清水草一の話題の連載。夜の首都高で「BMW M235 xDriveグランクーペ」に試乗した。ビシッと安定したその走りは、いかにもな“BMWらしさ”に満ちていた。これはひょっとするとカーマニア憧れの「R32 GT-R」を超えている?
-
第318回:種の多様性 2025.9.8 清水草一の話題の連載。ステランティスが激推しするマイルドハイブリッドパワートレインが、フレンチクーペSUV「プジョー408」にも搭載された。夜の首都高で筋金入りのカーマニアは、イタフラ系MHEVの増殖に何を感じたのか。
-
第317回:「いつかはクラウン」はいつか 2025.8.25 清水草一の話題の連載。1955年に「トヨペット・クラウン」が誕生してから2025年で70周年を迎えた。16代目となる最新モデルはグローバルカーとなり、4タイプが出そろう。そんな日本を代表するモデルをカーマニアはどうみる?
-
第316回:本国より100万円安いんです 2025.8.11 清水草一の話題の連載。夜の首都高にマイルドハイブリッドシステムを搭載した「アルファ・ロメオ・ジュニア」で出撃した。かつて「155」と「147」を所有したカーマニアは、最新のイタリアンコンパクトSUVになにを感じた?
-
第315回:北極と南極 2025.7.28 清水草一の話題の連載。10年半ぶりにフルモデルチェンジした新型「ダイハツ・ムーヴ」で首都高に出撃。「フェラーリ328GTS」と「ダイハツ・タント」という自動車界の対極に位置する2台をガレージに並べるベテランカーマニアの印象は?
新着記事
-
NEW
ボルボEX30ウルトラ ツインモーター パフォーマンス(4WD)【試乗記】
2025.9.24試乗記ボルボのフル電動SUV「EX30」のラインナップに、高性能4WDモデル「EX30ウルトラ ツインモーター パフォーマンス」が追加設定された。「ポルシェ911」に迫るという加速力や、ブラッシュアップされたパワートレインの仕上がりをワインディングロードで確かめた。 -
NEW
メルセデスとBMWのライバルSUVの新型が同時にデビュー 2025年のIAAを総括する
2025.9.24デイリーコラム2025年のドイツ国際モーターショー(IAA)が無事に閉幕。BMWが新型「iX3」を、メルセデス・ベンツが新型「GLC」(BEV版)を披露するなど、地元勢の展示内容はモーターショー衰退論を吹き飛ばす勢いだった。その内容を総括する。 -
“いいシート”はどう選べばいい?
2025.9.23あの多田哲哉のクルマQ&A運転している間、座り続けることになるシートは、ドライバーの快適性や操縦性を左右する重要な装備のひとつ。では“いいシート”を選ぶにはどうしたらいいのか? 自身がその開発に苦労したという、元トヨタの多田哲哉さんに聞いた。 -
マクラーレン750Sスパイダー(MR/7AT)/アルトゥーラ(MR/8AT)/GTS(MR/7AT)【試乗記】
2025.9.23試乗記晩夏の軽井沢でマクラーレンの高性能スポーツモデル「750S」「アルトゥーラ」「GTS」に一挙試乗。乗ればキャラクターの違いがわかる、ていねいなつくり分けに感嘆するとともに、変革の時を迎えたブランドの未来に思いをはせた。 -
プジョー3008 GTアルカンターラパッケージ ハイブリッド(FF/6AT)【試乗記】
2025.9.22試乗記世界130カ国で累計132万台を売り上げたプジョーのベストセラーSUV「3008」がフルモデルチェンジ。見た目はキープコンセプトながら、シャシーやパワートレインが刷新され、採用技術のほぼすべてが新しい。その進化した走りやいかに。 -
第319回:かわいい奥さんを泣かせるな
2025.9.22カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。夜の首都高で「BMW M235 xDriveグランクーペ」に試乗した。ビシッと安定したその走りは、いかにもな“BMWらしさ”に満ちていた。これはひょっとするとカーマニア憧れの「R32 GT-R」を超えている?