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2/192024年10月に発表、同年11月に発売された「日産セレナe-POWER」の4WDモデル「e-4ORCE」。電動駆動4輪制御技術e-4ORCEを用いた車両としては「エクストレイル」「アリア」に続くラインナップとなる。
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3/19電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」は、前後2基の高出力モーターと左右のブレーキを統合制御し、4輪の駆動力を最適化するというもの。今回は防水シートが採用された「セレナe-4ORCEハイウェイスターV」に試乗した。車両本体価格は413万2700円。
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4/19「デジタルVモーショングリル」と呼ばれる最新世代の日産車に共通するデザインが目を引く「セレナ」のフロントフェイス。縦3連のヘッドランプやイルミネーションランプなど、すべてのランプがLED化されている。
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5/19今回の試乗車は、8万2500円の有償特別塗装色「利休─リキュウ─(PM)/スーパーブラック2トーン」をまとっていた。利休のネーミングは茶人の千利休から得たもので、ベージュ系の色彩は茶室の壁がモチーフと説明されている。
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6/19ボディーサイズは全長×全幅×全高=4765×1715×1885mm、ホイールベースは2870mm。「e-4ORCE」車の最低地上高は、標準モデルよりも15mm高い150mmに設定されている。
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7/19「セレナe-4ORCEハイウェイスターV」のインテリアデザインは他のグレードに準じたもので、レバーを廃したスイッチ式のシフトセレクターや、横長のディスプレイが目を引く。ディスプレイは標準仕様が7インチで、写真の12.3インチカラーディスプレイは「インテリジェントアラウンドビューモニター」や「NissanConnectナビゲーションシステム」などとセットとなるオプションアイテム。
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8/19リアにモーターをおさめるために、フロアやサスペンションの形状が専用設計された「セレナe-4ORCE」の室内後部。3列目シート付近のフロアが、明確に盛り上がっていることがわかる。
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9/19「セレナe-4ORCE」の荷室床下の収納スペース。「e-POWER」の前輪駆動車よりも前後と左右が狭められ、容量が小さくなっている。e-4ORCE車の荷室容量は、サードシートを最後端にセットした場合、他モデルよりも5リッター少ない203リッターとなる。
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10/19「セレナe-4ORCEハイウェイスターV」(防水シート車)のフロントシート。日産モータースポーツ&カスタマイズ扱いのメーカーオプションとなる防水シート表皮「ネオソフィール」が採用される。
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11/19防水シート車では、フロントシートと同じく左右独立式のセカンドシートにも防水表皮の「ネオソフィール」を採用。超ロングスライド+横スライド+リクライニング機構が備わるほか、ヒーターが標準装備とされている。
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12/19使用しないときは左右に折りたたんで固定できる「セレナe-4ORCEハイウェイスターV」(防水シート車)のサードシート。e-4ORCE化によって他モデルとはフロア形状が微妙に異なるが、シートのヒップポイントは変わっておらず、着座姿勢や足もとへの影響もうまく回避されている。
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13/19ダッシュボード右下に配置されたスイッチパネル。最上段右端の「DRIVE MODE」スイッチで走行モードを切り替えられる。「e-4ORCE」搭載車には、従来の「ECO」「STANDARD」「SPORT」に「SNOW」を加えた計4つの走行モードが用意されている。
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14/19重量増や最低地上高の拡大、新設計のリアトーションビームの採用などに合わせて、サスペンションも改良。市街地や整備された高速でのクルージングでは、乗り心地が改善したように感じた。ブレーキング時には、回生協調ブレーキでリアの制動力をわずかに増してノーズダイブを抑制するなど、細かな制御も行われている。
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15/19新開発された発電用の1.4リッター直3エンジンは、最高出力98PS、最大トルク123N・mを発生。「e-4ORCE」搭載車はこれに最高出力163PS、最大トルク315N・mを発生するフロントモーターと、同82PS、同195N・mを発生するリアモーターが組み合わされる。
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16/19「e-4ORCE」搭載車のリアゲートにも「セレナ」の伝統といえるハーフバックドアを採用。リアウィンドウ部分が独立して開くことで、狭いスペースでも荷物の出し入れが行える便利な装備だ。
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17/19山坂道でドシッとした安定感が増しただけでなく、アクセルオンでもより素直に曲がってくれた「セレナe-4ORCE」。フラット感が明確に増したような印象を覚えたのは、専用のサスペンションチューンに加えて、e-4ORCEの効果もあると思われる。前後重量配分はe-POWERの2WD車が56:44であるの対して、4WD車のe-4ORCEは53:47となっている。
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18/19日産セレナe-4ORCEハイウェイスターV(防水シート車)
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佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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