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1/24ソニー・ホンダモビリティの手になる第1号車……になる予定だった「アフィーラ1」。米国で予約受注まで開始されたが……。
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2/24ソニーとホンダが協業を発表し、新会社ソニー・ホンダモビリティの設立を発表したのが2022年3月。2025年1月にはついに「アフィーラ1」の受注開始にこぎ着けたのだが、その市販車がお客の手にわたることはなかった。
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3/24ほった「……なんか、ついこの間まで話題のクルマだったのに、早くも形を忘れかけていますよね」
清水「こうして見ても、『ああ、こんな形のクルマだったっけなぁ』って感じだよ」 -
4/24インテリアも、2020年登場の「ホンダe」から進化を遂げた印象はない。ダッシュボード全面をディスプレイにしたメルセデス・ベンツや、30インチ超のシアタースクリーンを搭載したBMWが発売済みの今日にあっては、これを世に問うてもインパクトはなかっただろう。
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5/24アフィーラのフロントには、オーナーや周囲の人とのコミュニケーションの一環として、フロントマスクに文字が表示される機能が用意されていた。
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6/245代目日産シルビア(1988-1993年)
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7/24「アフィーラ1」(上)と「Honda 0サルーン」(下)。
清水「これ、Honda 0のクルマが上で、ソニー・ホンダモビリティのクルマが下だったほうが、まだブランドイメージとプロダクトの乖離(かいり)が小さかったのでは?」 -
8/24米カリフォルニア州フリーモントにオープンした「AFEELA Studio & Delivery Hub」。「アフィーラ」専用の納車拠点として、2026年3月14日に開設されたばかりだった。
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9/24「CES2026」で発表されたSUVモデルのプロトタイプ「アフィーラ プロトタイプ2026」。基本的なモチーフは「アフィーラ1」と一緒で、よくも悪くも、とらえどころのないイメージをしていた。
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10/24「アフィーラ1」は日本でも一般向けに展示される機会があった。2026年3月20日から29日までは、東京・銀座の「G735ギャラリー」で、F1マシン「ホンダ272」とのコラボ展示も行われたが、会期の途中で展示は中止されてしまった。3月25日に、アフィーラの開発・販売計画中止が発表されたためだ。
ほった「それにしても、この展示はなんかアフィーラのイメージと違わなくないですか?」
清水「そういうところも含めて、ソニー・ホンダモビリティは迷走していたんだよ」 -
11/242026年シーズンにパワーユニットのサプライヤーとしてF1世界選手権に正式に復帰したホンダ。しかし、アストンマーティンとの共闘は今のところうまくいっておらず、完走できたら大喜び……という状況が続いている。
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12/24F1マシンに描かれる、新デザインの「H」マーク(左)。よく見ると、“H”の下のロゴも従来のもの(右)から変更されている。かつては企業ロゴの「HONDA」の文字が描かれていたのだが、電動四輪車などに用いられる「Honda」のロゴになっているのだ。
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13/24ちなみに、新しい「H」マークは四輪車のシンボルという扱いだが、細字の「Honda」ロゴは、四輪・二輪を問わず電動車に用いられるという。……というか、ホンダはこの手のロゴやマーク、エンブレムが多すぎません?
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14/24こちらは既存の「HONDA」ロゴ。文字の色は「ホンダレッド」と呼ばれるコーポレートカラーで、それは日本の乗用車で初めて赤いボディーカラーを採用した「S500」に由来するものだった。
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15/242026年5月14日の決算説明会/戦略説明会「2026ビジネスアップデート」の様子。どうやら、赤い「HONDA」の企業ロゴは今後も使用される様子だ。
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16/24累計販売台数は1500万台を突破! 今や世界で一番売れているホンダ車といえば、ミドルサイズSUVの「CR-V」だ。
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17/24有識者の間で評価の高いシンプルデザインのモデルや、「Honda 0」や「アフィーラ」のような尖(とが)ったモデルが目を引くホンダだが、実際には、こうしたオーソドックスなデザインの車種が世界的に支持され、販売を支えているのだ。
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18/24ホンダの「CR-V」(上)と、北欧のプレミアムSUV「ボルボXC90」(下)の比較。
ほった「存在感とか、全然負けてないでしょう?」
清水「こうして見ると、確かにCR-Vのデザインは“コスパがいい”のかも」 -
19/24日本で安定した人気を保っているコンパクトSUV「ヴェゼル」。同車のほかにも、販売台数ナンバーワンの「N-BOX」や、国産ミニバンで唯一の爽やか系「ステップワゴン」なども健在なのだから、一部の取り組みのつまずきをして「ホンダデザインはおしまいだ!」というのは、どうかと思う。
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20/242026年5月に行われた、同年3月期の決算説明会および戦略説明会より。事業のスピードは減速させたとはいえ、ホンダはBEVをあきらめたわけではない。今後も新型車の開発・導入を進めていく予定だ。
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21/24現状、ホンダで最も新しく上級のBEVといえば、数量限定で受注が開始された新型「インサイト」だが、その実は2024年6月に中国で発売された「e:NS2」である。最新の「トヨタbZ4X」や「スバル・ソルテラ」、日産の「アリア」「リーフ」と比べると、性能面で水をあけられているのは否めない。
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22/24「Thin, Light and Wise(薄い、軽い、賢い)」という開発アプローチを掲げていた「Honda 0」シリーズ。「航続距離を追求して重厚長大なBEVをつくるのではなく、バッテリー搭載量を抑えて、賢くスマートなBEVをつくりましょう」という意図で、実際、プロダクトの航続距離は、このクラスのBEVとしては控えめな300マイル(約482km)を想定していた。
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23/24移動中に提供される、サービスやコンテンツなどを手がけるクリエイターとの協業や、没入感を高める音響機器の開発などに注力していた「アフィーラ」だが……。
清水「そういうのが商売として成り立つようになるのは、完全自動運転が現実味を帯びてからじゃないかな」 -
24/242026年5月の決算説明会/戦略説明会で発表された、現在開発中のホンダのセダンおよびアキュラのSUV。これからもホンダデザインには要注目である。

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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