【フランクフルトショー2017】EVからスーパーカーまで、VWグループのここに注目
2017.09.13 自動車ニュース![]() |
フランクフルトショー2017(開催期間:2017年9月12日~24日)の主役であるドイツ勢。その中でも多数のブランドを抱えるフォルクスワーゲン(VW)グループの見どころは電気自動車(EV)だったが、実はそれだけではなかった。魅力的な量産モデルも数多く用意し、観衆を大いに沸かせていたのだ。
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全ブランドがひとつのホールに集結
2017年9月12日に、フランクフルトモーターショーが開幕した。VWグループに関していえば、まず今年は例年と違っている部分があった。それは展示場所だ。
これまで、アウディは独自の小ぶりなホールを利用していたのだが、今年はそのホールがなくなっていて、アウディもVWと同じホールを使うことになった。これでVWグループの各ブランドは、すべてがひとつのホール3に収まることになった。
ざっとブランド名を挙げると、VW、アウディ、ポルシェ、ランボルギーニ、ベントレー、ブガッティ、セアト、シュコダ。超プレミアムからエントリーまで、ラインナップは多彩だ。フランクフルトのメッセ会場内でも、最大規模のサイズを誇るホール3を埋め尽くすだけのブランドと車種があるというところに、VWの底力を感じるばかりであった。
EVだけが主役ではない
ところで、最近の欧州車、特にドイツ車関連の話題といえば、急激なまでのEVシフトだろう。実際に、今回のショーでもVWのメインステージには「I.D. CROZZ II」「I.D.」「I.D. BUZZ」という3台のEVコンセプトが並んだ。I.D. CROZZ IIは、春の上海ショーでデビューしたモデルの進化版だ。
また、アウディはEVコンセプトの「アイコン」をワールドプレミア。上海で発表した「e-tronスポーツバック コンセプト」には、新たに「イレイン」という名前を与え、ドイツの本国デビューを飾っている。
とはいえ、VWグループのEVコンセプトは、ここまで。実は、ショーのプレスカンファレンスを見ていくうちに気が付いたのだが、今年のVWグループには魅力的な市販モデルが多かったのだ。その筆頭となるのが、去る8月24日に発表されたコンパクトSUVの「T-Roc」。今回のフランクフルトがショーデビューとなる。「ティグアン」よりも小さな、クロスオーバー色の強いSUVは、世界中でヒットの可能性の高いモデル。日本向けへのアナウンスはないが、非常に気になる存在だ。
そしてアウディスポーツからは、「RS 4アバント」と「R8 V10 RWS」の2台がワールドプレミアされている。本家のアウディはレベル5の自動運転車コンセプトであったが、アウディスポーツからは逆に、とことんドライビングプレジャーを追求したドライバーズカーが出品されたというわけだ。
また、ポルシェからは、最新世代の「カイエン」のトップモデルとなる「カイエン ターボ」が登場。最高出力550psの4リッターV8ツインターボエンジンが生み出す走りはどんなものかは、ファンならずとも気になるところだろう。
そしてベントレーからも、話題のモデルが登場した。フルモデルチェンジした新型「コンチネンタルGT」だ。ベントレーの主力の刷新ということで注目度は、当然のことながら非常に高い。正直、撮影するのもひと苦労であった。
世間一般のEVシフトや自動運転技術の話題に応えるコンセプトカーを提供しながら、一方で魅力的な量産モデルも数多く出品。それが今回のVWグループの内容であったのだ。
(文=鈴木ケンイチ/写真=鈴木ケンイチ、フォルクスワーゲン、アウディ)
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