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第39回:ポルシェって、そんなにカッコいいですか?(前編) ―「911」に縛られたデザインに物申す―

2024.09.11 カーデザイン曼荼羅 渕野 健太郎清水 草一
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歴史的にも人気的にも、ポルシェというブランドの核となっている「911」。ポルシェはそのモチーフを、セダンやSUVにも取り入れているが……。
歴史的にも人気的にも、ポルシェというブランドの核となっている「911」。ポルシェはそのモチーフを、セダンやSUVにも取り入れているが……。拡大

出すモデルがことごとく好評を博し、わが世の春を謳歌(おうか)しているポルシェ。……しかし、彼らの擁するラインナップは、果たしてホントにカッコいいのか? 元カーデザイナーとモータージャーナリスト、そしてwebCG編集部員が、禁断の扉に手をかける!

世界的に熱く支持されるスポーツカーブランドのポルシェ。そのカーデザインを、まずは4ドアモデルを中心に掘り下げてみよう。
世界的に熱く支持されるスポーツカーブランドのポルシェ。そのカーデザインを、まずは4ドアモデルを中心に掘り下げてみよう。拡大
2023年11月の「パナメーラ」の世代交代を皮切りに、フルモデルチェンジと大幅改良の大攻勢を仕掛けてきたポルシェ。間もなく4代目の新型「カイエン」(写真)も上市される予定だ。
2023年11月の「パナメーラ」の世代交代を皮切りに、フルモデルチェンジと大幅改良の大攻勢を仕掛けてきたポルシェ。間もなく4代目の新型「カイエン」(写真)も上市される予定だ。拡大
2024年1月に発表された新型「マカン」(写真は「マカン ターボ」)。ご覧のとおり、フロントまわりは、ぶ厚いバンパーに薄いスポーツクーペの顔を乗せたような意匠となった。
2024年1月に発表された新型「マカン」(写真は「マカン ターボ」)。ご覧のとおり、フロントまわりは、ぶ厚いバンパーに薄いスポーツクーペの顔を乗せたような意匠となった。拡大
EV版とともに併売されるガソリンモデルの「マカン」。2022年のマイナーチェンジで、フロントのエアインテークまわりに黒い縁取りが設けられたり、あるいはエアインテークの一帯が、黒で塗りつぶされたりするようになった。
EV版とともに併売されるガソリンモデルの「マカン」。2022年のマイナーチェンジで、フロントのエアインテークまわりに黒い縁取りが設けられたり、あるいはエアインテークの一帯が、黒で塗りつぶされたりするようになった。拡大

みんな「カッコいい!」って言うけれど

webCGほった(以下、ほった):今回のお題は、みんな大好き、ポルシェです。全人類を敵に回す勢いでいきましょう。取りあえず私が口火を切らせてもらいますと、ポルシェでは今、新車攻勢が始まってまして、「パナメーラ」がフルモデルチェンジして「マカン」もモデルチェンジして、「タイカン」と「911」もマイナーチェンジしてデザインがあれこれ変わりました。なので、ここで一丁、取り上げるべきかなと。

渕野健太郎(以下、渕野):なるほど。

ほった:……ていうのは表向きの理由でして、これは個人的なアレなんですけど、911とか「718ケイマン/ボクスター」とかのスポーツカーは別とすると、ポルシェって本当にカッコいいんですかね? それがワタシにゃ、よくワカらんのですよ。

清水草一(以下、清水):ふむふむ。

ほった:スポーツカー以外のポルシェだと、初代カイエンが第1号でしたけど、正直カッコいいって印象はなかったです。また知り合いが乗っているので言いづらいけど(笑)、パナメーラもデザイン的には、ちょっとピンとこなかった。ポルシェの4ドア(厳密には5ドア?)やSUVをカッコいいって言っている人のデザイン観が、よくワカらんのです。デザイナーさんとかデザインに詳しい人は多分、「ここの部分がこうなっているから、すごい完成度が高いデザインなんだよ!」みたいな話をされると思うんですけど……。

清水:それはスポーツカー以外の全部ね? タイカンも。

ほった:タイカンもそうです。マカンだけはちょっといいなと思ってたんですけど、それも新しいEV(電気自動車)版では2階建てみたいな顔になって、昔のようなピュアな感じじゃなくなっちゃった。

清水:ガソリン車のほうも、以前のマイチェンで顔のシマリがなくなったよね。パッカーン! みたいな。

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「911」っぽいクルマ以外いりません

ほった:最初にカイエンが出たときにも思いましたけど、「911に寄せなきゃ」っていうシバリが強すぎるんじゃないですかね。

清水:そりゃま、911は不変の伝統芸能だからねぇ。

ほった:とはいえ、いろんなクルマを見ていて「それって、その形にする必要なくない?」「これがベストな形だって、デザイナーさんは本当に思ってんのかな?」って疑問になること、マジでありませんか? それに関して、渕野さんはどう思います?

渕野:いやいや。ポルシェがブランドとして、911のデザインをポリシーにしているのは別に悪くないですし、すごく戦略的だと思うんですよ。911はアイコンとして強すぎるぐらい強いじゃないですか。911の後に「928」とか「944」とか出ましたけど、あまり成功しなかったですよね。ポルシェっていえば911なんだってことを、ポルシェは痛いほどわかってると思うんです。

清水:伝統芸能が伝統を捨てたら終わりですよね。

渕野:今言われたような話はランボルギーニも同じで、「ウルス」もランボルギーニのスーパーカーの形を踏襲しようとしてるじゃないですか。それは全然悪いことではない。

清水:「カウンタック」をほうふつとさせなきゃ、ランボルギーニじゃないですから!

ほった:私は、ウルスもカッコいいと思ったことはいっぺんもないんですけど。

渕野:それと、スポーツカー以外のポルシェがカッコいいか、カッコ悪いかっていえば、プロポーション的には全然いいです。めちゃくちゃこだわってつくってます。前も言いましたけど、ポルシェとボルボとランドローバーとマツダは、プロポーションに特別にこだわってる。つまり、デザインに関して言うことは、あんまりないんです。

清水:言うことナシと。

渕野:目的がしっかりしてるし、プロポーションがいいので、全体像としては、言うことはないかなと思うんですよね。

デザインの面でもポルシェのご本尊となっている「911」。確固としたイメージを守るためか、いずれの世代でも、丸みを帯びたボディーフォルムに、丸目2灯の“カエル顔”、どーんと張り出したリアフェンダー……と、核となるモチーフが常に受け継がれている。
デザインの面でもポルシェのご本尊となっている「911」。確固としたイメージを守るためか、いずれの世代でも、丸みを帯びたボディーフォルムに、丸目2灯の“カエル顔”、どーんと張り出したリアフェンダー……と、核となるモチーフが常に受け継がれている。拡大
1975年の「924」(写真)のリリース以降、ポルシェは「928」「944」「968」と、多数のFRモデルを投入。北米などで一定の支持は得たのだが……。
1975年の「924」(写真)のリリース以降、ポルシェは「928」「944」「968」と、多数のFRモデルを投入。北米などで一定の支持は得たのだが……。拡大
新顔のSUVやセダンの意匠を、既存のスポーツモデルに寄せるのは、他のスポーツカー/スーパーカーブランドでもやっていること。写真はランボルギーニのSUV「ウルスSE」。
新顔のSUVやセダンの意匠を、既存のスポーツモデルに寄せるのは、他のスポーツカー/スーパーカーブランドでもやっていること。写真はランボルギーニのSUV「ウルスSE」。拡大
クルマのプロポーションに並々ならぬ執念を燃やす最近のポルシェ。SUVの「マカン」なども、ちょいとクルマを斜めにしただけで、アラ不思議。フロントとリアのオーバーハングが隠れ、“タイヤの外側”にマスを感じさせない、スポーティーな意匠を実現している。
クルマのプロポーションに並々ならぬ執念を燃やす最近のポルシェ。SUVの「マカン」なども、ちょいとクルマを斜めにしただけで、アラ不思議。フロントとリアのオーバーハングが隠れ、“タイヤの外側”にマスを感じさせない、スポーティーな意匠を実現している。拡大

はじまりは初代「カイエン」

清水:SUVはともかく、僕はタイカンとパナメーラって、とてもカッコいいと思うんです。

ほった:マジすか?

清水さん:カッコいいよ……(しみじみ)。911のイメージをうま~く長くしてるなぁと思う。

渕野:パナメーラに関しては、ちょっと間延び感はありますけどね。タイカンは結構キュッと絞られてますが。

清水:パナメーラよりタイカンのほうがさらにカッコよくて、進化系だと思います。で、ポルシェのSUVたちはね、うん、SUVだなぁと思います(全員笑)。あれもプロポーションにすっごくこだわってるって渕野さんから聞いて、そうなのかぁ~と思いつつ、よくわかんないです。

ほった:個人的には、タイカンが一番苦手なんだけどなぁ。

清水:タイカンのデザインには引き込まれるよ。オレ、ウツボの映像から目を離せないんだけど、それに近いかな。キモカッコいいの。

ほった:ああ、そういう(納得)。

清水:初代カイエンが出たときも、カーマニアの反応はすごくネガティブだったと思うんですよね。ポルシェがこんなの出しやがったって。

ほった:私もです。以前は「俺も保守派だしな」って思ってたんですが、最近は不遜にも「カイエンのデザインの完成度が低かったんじゃね?」って思うようになりました。

清水:俺もカニ道楽の看板みたいに見えたんだよ。911を“おみこし”みたいに持ち上げて、カニの足がウニウニ動いてるみたいに見えたんだ。でも世の中的には、最初からバカ受けしたわけじゃない。

ほった:そうだけど、売れたからデザインがいいってのは話が違うでしょう。「売れてるものがいいものなら、世界一のラーメンはカップラーメンになっちゃうよ」(※)。

渕野:初代カイエンに関しては……というか他のポルシェの4ドアにしてもそうなんですけど、モチーフを拝借するにも911はスポーツカーなわけですよね。キャビンがすごく絞られていて小さくて、リアフェンダーがボーンって出てるから、プロポーションがいいのは当然なわけですよ。カイエンでは、あのイメージをSUV化しなければいけなかったわけです。じゃあそのプロポーションのよさをどう担保しようか? っと、だいぶいろいろ考えた結果かなと思います、あのデザインは。……今こうして見ると、初代はまだぎこちない感じがありますけどね。

ほった:ぎこちなかったですね。

2023年11月に登場した3代目「パナメーラ」。プラットフォームは先代の改良型のため、スタイリングに大きな変化はないものの、全体の意匠としてはややシャープさが増した印象だ。
2023年11月に登場した3代目「パナメーラ」。プラットフォームは先代の改良型のため、スタイリングに大きな変化はないものの、全体の意匠としてはややシャープさが増した印象だ。拡大
スポーティーな4ドアEVの「タイカン」。写真は2024年2月に発表されたマイナーチェンジモデルで、フロントマスクの意匠が刷新されている。
スポーティーな4ドアEVの「タイカン」。写真は2024年2月に発表されたマイナーチェンジモデルで、フロントマスクの意匠が刷新されている。拡大
2002年に登場した大型SUVの「カイエン」(初代)。発売されるやたちまち大ヒットモデルとなり、ポルシェの業績を好転させる立役者となった。
2002年に登場した大型SUVの「カイエン」(初代)。発売されるやたちまち大ヒットモデルとなり、ポルシェの業績を好転させる立役者となった。拡大
「カイエン」はポルシェがフォルクスワーゲンと共同開発……というか、要するに「フォルクスワーゲン・トゥアレグ」のコンポーネントを流用して開発したSUVである。その造形に「911」のイメージを加味するのには、相当に苦労したはずだ。
「カイエン」はポルシェがフォルクスワーゲンと共同開発……というか、要するに「フォルクスワーゲン・トゥアレグ」のコンポーネントを流用して開発したSUVである。その造形に「911」のイメージを加味するのには、相当に苦労したはずだ。拡大
初代「カイエン」のデザインスケッチ。なお、本ページでwebCGほったが言った「売れてるものが~」(※)というのは、ミュージシャンの甲本ヒロトが音楽雑誌の対談企画で、音楽評論家に言い放った金言である。
初代「カイエン」のデザインスケッチ。なお、本ページでwebCGほったが言った「売れてるものが~」(※)というのは、ミュージシャンの甲本ヒロトが音楽雑誌の対談企画で、音楽評論家に言い放った金言である。拡大

今見るとすごくカッコいい?

清水:でもねぇ、俺も初代カイエンはカニ道楽だってずっと思ってたんだけど、この間、60代ぐらいの女の人が、地味なボディーカラーのカイエンに乗ってるのを見かけたら、ものすごくカッコよかったんだよ。「このクルマ何!?」みたいな。初代カイエンって全然見なくなっちゃったでしょ? だいぶ順調に廃車になってると思うんだけど、今見るとめちゃめちゃバランス悪くて、逆にカッコいいんだよ(笑)。「34 GT-R」(R34型「日産スカイラインGT-R」)みたいに。「こんなにカッコよかったのか!」って思ったなぁ。これって911でいうと、世代的にはどれだっけ?

ほった:「996」じゃないですか。

渕野:そうですね、996です。

清水:この顔のイメージって996ターボに近いんですね。今見るともっと全然時代遅れで、クラシックに感じられるけど。

ほった:というか、それって古くなったからカッコよく見えてるだけじゃないですか? 新車時は総スカンだったクルマだって、旧車になったら大抵カッコよく見えるもんですよ。

清水:そうねー。逆にカッコ悪かったやつほどカッコよく見えたりね(笑)。

渕野:初代カイエンはまだプロポーションがゆるいんですよね。リアのシルエットにしても、タイヤに対してやっぱり出っ張りすぎてて、そんなに座りがよろしくない。2代目もまぁ似たようなものです。だけど今の3代目はプロポーションが抜群で、断然カッコいいんですよ。個人的に買う買わないは置いといて、これはこれですごく正解だと思います。

清水:んー……。初代に比べたら猛烈にフツーじゃないですか? フツーすぎて何も感じません(笑)。

ほった:私は拳銃突きつけられて、「どちらか買わなきゃ撃ち殺す」って言われたら現行型買いますけどね。マカンだったら(新旧マカンの写真を示しつつ)逆に古いほうにしますけど。

渕野:(新しいマカンの写真を見て)これはEV専用車ですね?

ほった:そうです。マカンは新しいEV版と旧来のエンジン版が併売されます。ただしヨーロッパではエンジン車は消えますが。

渕野:ヨーロッパはもうこっち(EV)だけですか。なかなか難しい世の中になってきましたよね。

後編へ続く)

(語り=渕野健太郎/文=清水草一/写真=ポルシェ、webCG/編集=堀田剛資)

初代「カイエン」がデビューした当時の、ポルシェのラインナップ。当時はまだ、「911」と「ボクスター」、そしてカイエンしか商品がなかったのだ。
初代「カイエン」がデビューした当時の、ポルシェのラインナップ。当時はまだ、「911」と「ボクスター」、そしてカイエンしか商品がなかったのだ。拡大
プロポーションにこだわる今日のポルシェからすると、初代「カイエン」はまだちょっとボディーがゆるい印象。例えばこうしてフロントクオータービューで見ても、リアタイヤの後ろの張り出しなどに、重み・たるみを感じる。
プロポーションにこだわる今日のポルシェからすると、初代「カイエン」はまだちょっとボディーがゆるい印象。例えばこうしてフロントクオータービューで見ても、リアタイヤの後ろの張り出しなどに、重み・たるみを感じる。拡大
渕野「初代(写真向かって左)や2代目(同中央)はそうでもないんですけど、3代目(同右)は抜群にプロポーションがよくなったんですよねぇ。……て、あれ?」 
清水「なんでこの写真、3台目だけ『カイエン クーペ』なの?」 
ほった「スイマセン。これ以外に3代そろい踏みの写真が見つからなくって」
渕野「初代(写真向かって左)や2代目(同中央)はそうでもないんですけど、3代目(同右)は抜群にプロポーションがよくなったんですよねぇ。……て、あれ?」 
	清水「なんでこの写真、3台目だけ『カイエン クーペ』なの?」 
	ほった「スイマセン。これ以外に3代そろい踏みの写真が見つからなくって」拡大
2023年4月に大幅改良モデルが導入された「カイエン」。外観では、よりアーチを強めたフェンダーや新デザインのボンネットなどにより、ワイド感がさらに強調された。
2023年4月に大幅改良モデルが導入された「カイエン」。外観では、よりアーチを強めたフェンダーや新デザインのボンネットなどにより、ワイド感がさらに強調された。拡大
新型「マカン」のデザインスケッチ。欧州では、日米のように既存のガソリン車の併売はされず、新しいEV版のみが販売されている。
新型「マカン」のデザインスケッチ。欧州では、日米のように既存のガソリン車の併売はされず、新しいEV版のみが販売されている。拡大
渕野 健太郎

渕野 健太郎

プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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