第73回:伊達軍曹、スバリストになる!?
2018.01.16 カーマニア人間国宝への道おしゃれ系スバリスト現る
MJ参謀長(清水草一)を中心に、伊達軍曹、マリオ二等兵、そして安ド二等兵の4名からなるカーマニア集団「MJ戦略参謀本部」。2018年頭、その4名が杉並区に集合し、久しぶりにカーマニア談義を行った。
MJ参謀長(以下 M):我々にとって直近最大のニュースは、輸入中古車ジャーナリストを自称していた伊達軍曹がスバリストになったことだ。
伊達軍曹(以下 伊):いえ、まだまだスバリストなどとはおこがましい。真性スバリストに殴られます。
M:しかし、輸入中古車愛好家の軍曹が、スバルの新車を買うとは……。
マリオ二等兵(以下 マ):軍曹殿が「XV」の新車を買ったことは、私の周囲のスバリストの間にも、かなりの衝撃を与えております。
M:おしゃれか否かを最優先している軍曹は、コアなスバリストからは最も遠い種のカーマニアという先入観があったからな。納車はいつだったのか。
伊:昨年の11月20日でした。現在、オドメーターは約3000kmです。
M:気に入ってる?
伊:もちろんです。実に素晴らしいです!
M:そう聞いても釈然としない部分は残るが、XV購入の最大の決め手は何だったのか。
伊:デザインです。XVは群馬のアウディです!
M:マジで!
マ:スバリストも驚きます(笑)。
現行スバルはアウディの香り!?
M:確かに現行「インプレッサ」系のデザインには、アウディのパクリっぽい香りもあるが、それはいい意味で言ってるんだな?
伊:もちろんです。XVは群馬の「Q3」ですから。いや、正直Q3以上と思ってます!
マ:XVは先代から、スバル車の中で最もスタイリッシュと言われておりました!
伊:そう。XVは先代からいいなと思っていた。特にデザートカーキの色味が。
M:そういえば故・前澤義雄さん(元日産チーフデザイナー)も、先代XVのデザインを驚くほど高く評価していたが……。
マ:近年のスバルは、デザインレベルの向上とアイサイトの知名度で、客層を激変させておりまして、「BMW 3シリーズ」や「メルセデス・ベンツCクラス」などからの買い替えも増えております。女性人気も出てきておりまして、かつて“キモオタ専用”と言われた時代からすると、隔世の感です。
M:スバルデザインの改善とアイサイトの優秀性については、私も100%認めるぞ。
伊:いや、スバル全体のデザインはまだまだ。XVだけが突然変異の帰国子女です。
M:つっても、XVってインプレッサの車高を上げただけではないか?
マ:現行型は“だけ”でもないですが……。
M:そーなの!?
伊:“だけ”か否かはともかく、素のインプレッサとXVとでは、イメージがまるで違うことは間違いありません。
M:うむ。自動車デザインとは不思議なもので、ちょっと変えただけでイメージが大きく変わることはある。マリオの先代「インプレッサG4」など、東南アジアのレンタカーみたいな感じだからな。
伊:久しぶりに見たが、ヤレ感が増したな。
M:何万km?
マ:4年で9万km走りました。
アイサイトよりMT!
M:マリオインプは1.6のMTだよな。
マ:はい。5MTのアイサイトなしです。スバルのMT車にはアイサイトは付きませんので。
M:デザインはアジアチック、アイサイトもなし。今をときめくスバル車の美点が皆無だな(笑)。
伊:パッと見、入間あたりの高齢者が乗っていそうなたたずまいだ。
マ:デザインもアイサイトも、守旧派スバリストには必要のないものです。ACCが付いていたところで使いませんから。自らの手足で水平対向エンジンをコントロールしたいのであります!
伊:アイサイトは実に素晴らしいぞ。自動運転の輝かしい未来を予感させる。まぁマリオに言ったところで馬の耳に念仏だろうが。
マ:いえ、私もスバリストとして、アイサイトが素晴らしいことは重々承知していますが、しかしアイサイトよりMTだったのであります!
M:見上げたオタク魂だ。
伊:キモオタ系を代表するスバリストとして、スジは通ってますね。
M:一方軍曹のXVはCVTだが、私が抱く最大の疑問は、本当にCVTでよかったのか? 満足しているのか、という点だ。
伊:もちろん、ごくまれにアクセルを全開近くにする時など、その空回り感に不満を感じることは皆無ではないですが、そんな機会はほぼありません。
M:マジで!?
伊:参謀長殿は、愛車の「BMW 320d」にしょっちゅう全開をくれてますか?
M:いや、めったにない。むしろ皆無に近い。
伊:そうでしょう。そんな機会、ほとんどないのです。なのにそこにこだわるのは、古き悪(あ)しきカーマニア癖であると断言します。
M:なるほど(笑)!
(語り=清水草一、伊達軍曹、マリオ二等兵/まとめ=清水草一/写真=清水草一/編集=大沢 遼)

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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