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1/196代目となる新型「スバル・フォレスター」。早くも人気沸騰中で、特に「S:HEV」の納車は、今注文しても2026年春になるとか……。
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2/19新型「フォレスター」のフロントマスク。フロントグリル、バンパー、ヘッドランプが、ほぼほぼ一枚の面におさまっている。クレイモデルの段階では、さぞやツルンとしたお顔だったことでしょう。
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3/19こちらは5代目「フォレスター」(後期モデル)のフロントマスク。ヘッドランプが別の立体となって、ボンネットやバンパーの面より外に張り出している。また、そもそもバンパーの左右には“張り出し”が付いていたりして、結構デコボコしていた。(写真:田村 弥)
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4/19ヘッドランプとグリルの間にある黒い小さなパネルを、デジタル加工でボディー同色にしたもの。渕野氏に加工写真をもらいそびれたので、webCGほったが自身撮影の写真をもとに制作しました。
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5/19清水「加工したお顔のほうが、サイドやリアともバランスがとれてない?」
ほった「うーん。よくワカランというのが本音です」 -
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6/19上から順に、新型「フォレスター」と、同写真をベースに清水氏の要望にそって加工したもの、5代目フォレスターの後期型、そして5代目フォレスターの前期型。
ほった「……5代目後期型のフロントマスクを『小手先だ!』って言ってたの、清水さんですよね?」 -
7/19六角形のフロントグリルをボディー前端にいただいた、2代目「レヴォーグ」。
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8/19ほった「やめたほうがいいですよ。素人がDIYでデザインをいじるのは」
清水「大丈夫、大丈夫! オレ、自分の『ランチア・デルタ』のグリルを黒く塗ったことあるから!」
(写真:池之平昌信) -
9/19webCGほったが、いまだに「史上最高のSUV(クロカンじゃなくて)」と確信している、3代目「フォレスター」。
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10/19全長×全幅×全高=4560×1780×1675mmというボディーサイズに対し、タイヤサイズは215/65R16か225/55R17という設定。単体で見ると4代目「レガシィ」的に洗練されているが、ボディーの角をていねいに丸めたこのデザインは、まとまりがよい反面、クルマを小さく見せるというネガも持ち合わせていた。
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11/19こちらは新型「フォレスター」のターボモデル「スポーツEX」。
ほった「……こうしてクオータービューで見比べてみると、3度のモデルチェンジで、四隅の張り出しがずいぶん大きなクルマになったんですね」
清水「確かに、こうして見ると渕野さんのいう『箱っぽさ』を感じるかも」 -
12/19新型「フォレスター」は全長×全幅×全高=4655×1830×1730mmというボディーサイズに対し、タイヤサイズは225/55R18(写真)がメインで上級モデルのみ235/50R19といった具合だ。
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13/19新型の「プレミアム/プレミアムEX」に装着される19インチホイール。タイヤサイズは235/50R19で、外径は717mmだ。
ほった「世代を経てタイヤも大きくなってはいるんですが……」
清水「シンプルに、ボディーのサイズアップにタイヤの拡大が追っついてないっていうのも、あるのかもね」 -
14/192012年から2020年まで、ほった家のファミリーカーとして活躍してきた3代目「フォレスター」。webCGのロケハンに助力を請うたこともあるが、荷物が積めて、砂浜でも雪でもスタック知らずで、いやはやいいクルマでした……。
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15/19日本ではミドルサイズSUVのド定番として認識される「フォレスター」だが、北米では「頼れるママズカー」として、「ダイハツ・タント」的に重宝するお宅もあるのだとか。ところ変わればなんとやらである。
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16/19ほった「そんなわけで、『ライバルと比べて、洗練されていない!』っていわれる内装についても、ワタシはポジティブなんですよ。中も外もスタイリッシュなクルマが欲しけりゃ、そもそも『フォレスター』を選ぶ必要なんてないわけですから」
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17/19リアシートの開放感も、長らく受け継がれる「フォレスター」の美点。後席の乗員をハッピーにせんがために、フォレスターはデカい窓、デカいキャビンという、プロポーション的な不利を甘んじて受け入れているのだ。
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18/19渕野「とはいえ、とはいえですよ。もうちょっとだけ外径の大きなタイヤを装着したり、プロポーションに気を使ってもらえたりしたら、またぐっと魅力がアップしそうな気がするんですよね……」
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19/19ほった「いやいや。多少ヤボったいところがあっても、ワタシは『フォレスター』には、こういう雰囲気を大事にしてほしいと思っていますよ」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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