-
1/213代目となる新型「マツダCX-5」。
-
2/21累計販売台数は450万台以上。今や“世界で最も売れているマツダ車”となった「CX-5」。今回の新型は、マツダとしては絶対に失敗できない一台といえる。
-
3/21ボディーサイズは全長×全幅×全高=4690×1860×1695mm。従来型と比べると、全長が115mm、全幅が15mm拡大している。
-
4/21従来型(上)と新型(下)のサイドビュー。ルーフラインやCピラー、リアドアガラス、リアクオーターガラス等を見ると、両者のスタイリングの違いが分かりやすい。
-
5/21マツダ3ファストバック
-
マツダ CX-5 の中古車webCG中古車検索
-
6/21マツダCX-30
-
7/21「CX-30」のドアパネル。ボディーサイドの複雑な“ウネり”と、それが形成するリフレクションの動きこそが、「魂動デザイン」の特徴だったのだが……。
-
8/21新型「CX-5」のサイドを見ると、ショルダーラインが前後に通る、一般的なデザインとなっている。その下の面のウネりも、既存のマツダ車と比べれば抑制されている。
-
9/21こちらは従来型の意匠。ボディーサイドを横断するキャラクターラインはなく、フロントフェンダーの上から緩やかに下降していくパネルのピークと、それに伴って形成される後ろ下がりのリフレクションが特徴だった。
-
10/21長安マツダが開発・製造する新型BEV「EZ-6」。中国のみならず、欧州にも専用チューニングを施して「マツダ6e」として導入するという。
-
11/21「マツダEZ-6」のボディーサイドを見ると、ショルダーラインが真っすぐに前から後ろへと通っており、シャープなラインと大きなリフレクションの変化の組み合わせが、過去のマツダ車にはない特徴となっている。
-
12/21同じく長安マツダの手になる新型BEV「EZ-60」。こちらも「EZ-6/6e」と同じコンセプトのデザインだ。
-
13/21新型「CX-5」のフロントマスクのイメージスケッチ。
ほった「このイメージから、いろいろあって実車のあのデザインに行き着くわけですね」
渕野「フロントマスクは、とにかくこねくり回しますからね……」 -
14/21渕野「……それにしても、なんでマツダの広報写真って、こう暗いのが多いんでしょう?」
ほった「見られちゃまずいものでも写ってるんですかねぇ(笑)」 -
15/21新型「CX-5」のフロントを斜め前から見たところ。バンパーの縁が“末広がり”になっており、ボディーのシルエットが(写真左奥の)タイヤから大きく離れている。
-
16/21こちらは従来型のフロントまわり。上の新型と似たような画角だが、バンパーの縁はすとんと下へ落ちており、タイヤとの乖離(かいり)も小さい。こちらのほうがシルエットにまとまりがあり、オーバーハングが短く感じられる。
-
17/21新型「CX-5」のイメージスケッチ。バンパー下部の張り出しは抑えられていて、実車よりずっとスッキリしたバンパーデザインとシルエットをしている。
-
18/21クルマのシルエットが、タイヤに向けて自然に収まっているクルマの好例。「ポルシェ・マカン」は、かなり車体を横に振ってみてもご覧のとおりだ。ボディーがタイヤの外側にはみ出て見えないのは、バンパーの縁を丸く削り、余計な張り出しがないよう、ボディー四隅の形状を吟味しているためだ。
-
19/21新型「マツダCX-5」のフロントクオータービュー。「ポルシェ・マカン」と比べてもリアまわりはいいのだが……フロントバンパーの縁がフロントタイヤのラインと乖離しており、フロントオーバーハングが長く、顔まわりが重ったるく感じられる。
-
20/21新型「CX-5」のフロントマスク。ヘッドランプの下に黒いパネルが配されるようになり、シンプルだった従来型よりアグレッシブなイメージとなった。
-
21/21新しいフロントマスクと張り出したバンパーにより、迫力が増した「CX-5」のフロントビュー。SUVでもドヤ顔系の意匠が好まれる昨今、デザイン的にピュアかどうかは別にして、「こういうのを待っていたんだよ!」という人は多いのかもしれない。

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
マツダ CX-5 の中古車webCG中古車検索
カーデザイン曼荼羅の新着記事
-
第85回:ステランティスの3兄弟を総括する(その3) ―「ジープ・アベンジャー」にただよう“コレジャナイ感”の正体― 2025.9.17 ステランティスの将来を占う、コンパクトSUV 3兄弟のデザインを大考察! 最終回のお題は「ジープ・アベンジャー」だ。3兄弟のなかでもとくに影が薄いと言わざるを得ない一台だが、それはなぜか? ただよう“コレジャナイ感”の正体とは? 有識者と考えた。
-
第84回:ステランティスの3兄弟を総括する(その2) ―「フィアット600」からにじみ出るデザイナーの苦悩― 2025.9.10 ステランティスの未来を担う、SUV 3兄弟のデザインを大総括! 2回目のお題は「フィアット600」である。共通プラットフォームをベースに、超人気車種「500」の顔をくっつけた同車だが、その仕上がりに、有識者はデザイナーの苦悩を感じ取ったのだった……。
-
第83回:ステランティスの3兄弟を総括する(その1) ―「ジュニア」に託されたアルファ・ロメオ再興の夢― 2025.9.3 ステランティスが起死回生を期して発表した、コンパクトSUV 3兄弟。なかでもクルマ好きの注目を集めているのが「アルファ・ロメオ・ジュニア」だ。そのデザインは、名門アルファの再興という重責に応えられるものなのか? 有識者と考えてみた。
-
第82回:革新のネオレトロ(後編) ―未来より過去のほうがカッコいい? トレンドを席巻する懐古デザインの行く先― 2025.8.27 その流れはスーパーカーの世界にまで! 今やカーデザインの大きなトレンドとなっているネオレトロ。この潮流はどのように始まり、どこへ向かおうとしているのか? もはやユーザーは新しいものに興味がないのか!? 有識者と、温故知新のその先について考えた。
-
第81回:革新のネオレトロ(前編) ―「フォルクスワーゲンID. Buzz」にみる“いいレトロデザイン”の条件― 2025.8.20 かの「フォルクスワーゲン・ニュービートル」の誕生から四半世紀が過ぎ、すっかりカーデザインのトレンドとして定着したネオレトロ。普通のクルマとは、ちょっと評価軸の違うそのデザインのよしあしは、なにで決まるのか? 最新作「ID. Buzz」を題材に考えた。
新着記事
-
NEW
プジョー3008 GTアルカンターラパッケージ ハイブリッド(FF/6AT)【試乗記】
2025.9.22試乗記世界130カ国で累計132万台を売り上げたプジョーのベストセラーSUV「3008」がフルモデルチェンジ。見た目はキープコンセプトながら、シャシーやパワートレインが刷新され、採用技術のほぼすべてが新しい。その進化した走りやいかに。 -
NEW
第319回:かわいい奥さんを泣かせるな
2025.9.22カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。夜の首都高で「BMW M235 xDriveグランクーペ」に試乗した。ビシッと安定したその走りは、いかにもな“BMWらしさ”に満ちていた。これはひょっとするとカーマニア憧れの「R32 GT-R」を超えている? -
NEW
世界中で人気上昇中! 名車を生かしたクルマ趣味「レストモッド」の今を知る
2025.9.22デイリーコラム名車として知られるクラシックカーを、現代的に進化させつつ再生する「レストモッド」。それが今、世界的に流行しているのはなぜか? アメリカの自動車イベントで盛況を目にした西川 淳が、思いを語る。 -
ランボルギーニ・ウルスSE(前編)
2025.9.21思考するドライバー 山野哲也の“目”レーシングドライバー山野哲也が「ランボルギーニ・ウルスSE」に試乗。時代の要請を受け、ブランド史上最大のヒットモデルをプラグインハイブリッド車に仕立て直した最新モデルだ。箱根のワインディングロードでの印象を聞いた。 -
ヤマハ・トレーサー9 GT+ Y-AMT ABS(6AT)【レビュー】
2025.9.20試乗記日本のモーターサイクルのなかでも、屈指のハイテクマシンである「ヤマハ・トレーサー9 GT+ Y-AMT」に試乗。高度な運転支援システムに、電子制御トランスミッション「Y-AMT」まで備えた先進のスポーツツアラーは、ライダーを旅へといざなう一台に仕上がっていた。 -
あの多田哲哉の自動車放談――ポルシェ911カレラGTS編
2025.9.19webCG Moviesトヨタ在籍時から、「ポルシェ911」には敬意を持って接してきたというエンジニアの多田哲哉さん。では、ハイブリッド化した911にどんなことを思ったか? 試乗した印象を存分に語ってもらった。