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1/15トヨタの新型クロスオーバーSUV「クラウン スポーツ」。4車種からなる新型クラウンシリーズにおいて、特にスポーティーなイメージをまとうモデルとなっている。
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2/15ボディーサイズは全長×全幅×全高=4720×1880×1565mm。全長は同門の「トヨタ・ハリアー」に近いが、こちらのほうが幅が広く、全高は10cm近く低い。(写真:山本佳吾)
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3/15インテリアのイメージは先出の「クラウン クロスオーバー」などに準じたもの。各部の造形は角が取れており、厚みの薄いダッシュボードとも相まって、圧迫感を抑えたデザインとなっている。
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4/152022年7月にお披露目された4モデルの新型「クラウン」。すでに「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」は正式発表済みで、後は「エステート」が上市されれば、全車がマーケットに投入されることとなる。
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5/15トヨタは「クラウン スポーツ」を、クラウンシリーズのなかでも「美しいデザイン」と「楽しい走り」を追求したモデルと説明している。
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6/15実は「クラウン スポーツ」(写真向かって左)と「クラウン クロスオーバー」(同右)は、同じ“エンジン横置き”の「GA-K」プラットフォームをベースとしている。それどころか、今後登場予定の「クラウン エステート」も同プラットフォームがベースとなりそうだ。同門では「ハリアー」も「RAV4」もGA-Kベースだし、レクサスのSUVや海外専売モデルも含めたら、その数は両手の指では足りないほどだろう。(写真:山本佳吾)
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7/15「クラウン スポーツ」のフォルムは、ボリューム感のあるロアボディーに比較的小さなキャビンを後ろ寄りに載せた、いかにもスポーティーな形状となっている。
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8/15テールランプの上のCピラーに注目。大きく張り出したリアフェンダーに対し、いかにキャビンの後端が絞り込まれているかが分かる。
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9/15「クラウン スポーツ」の発表時に「似てる!」と一部で騒がれた「フェラーリ・プロサングエ」。……デビューのタイミングを鑑みても、どちらかがどちらかをマネたなんてことは、さすがにないだろうが。
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10/15「フェラーリ・プロサングエ」との類似性を感じさせる一因にもなっている、C字型のヘッドランプ。トヨタでは「クラウン」シリーズの他のモデルに加え、「プリウス」などにも同じデザインを用いている。(写真:山本佳吾)
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11/15「トヨタ・クラウン スポーツ」と同じようなサイズの「ポルシェ・マカン」。寸法的には、少しだけクラウン スポーツのほうが全長が長く、全幅が狭い(といっても、両車とも幅は1.9mクラスだが)。(写真:花村英典)
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12/15前輪の切れ角もあるので単純比較はできないが、「クラウン スポーツ」ではバンパーリップやフォグランプまわりの張り出しもあって、実寸以上に「ポルシェ・マカン」よりフロントオーバーハングが長く見える。(写真:山本佳吾)
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13/15こうしたバンパーの凸部や張り出しは、安全要件に密接に関わるものが多い。人と当たってしまった際、これで人を上にすくい上げてボンネットで受け止めたり、衝撃を抑えたりするのだ。
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14/15渕野「ちなみにですが、『クラウン スポーツ』はリアバンパーも張り出していて、ちょっとフォルムの一体感を崩しちゃっているんですよ」
ほった「安全性とデザインの両立は、げにムズカシイのですね……」 -
15/15

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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